むむちゃんの散歩道

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丸田桂子著『虐待される子どもたち』(幻冬舎ルネッサンス新書2009.12.20)

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今日の読書。衝動買い新書の三冊目。

親になる、大人になる、ことの、
難しさと恐ろしさを、まざまざと感じる。


一時保護所の嘱託医の著者が見てきた子どもの傷痕と、
わずか10年足らず、10年余りの子どもがたどってきた人生の過酷さと。


リアルに想像することを、拒もうとする心性が私の防衛本能として、働く。


子どもの貧困も同じ心性が、私の理解を阻んでいる。

あるいは、私だけではなく、社会の多くの人の心性なのかもしれない。

だから子どもの環境は相も変わらず、厳しい。


だとしたら、
私の偽善性が、くやしい。
私の偽善性こそが、憎むべきもの。


追い込んでも仕方がないのに、
そうやって、自身にツラく当たらないと、バランスを欠くような、そんな本だ。

いま、読むのには不適なチョイスだった。

後味が、苦すぎる。
by shiho_kato | 2010-03-03 14:59 | 読書ノート