今日知った、一生忘れてはいけないこと。
SOSを発信して、助けを求め、
助けの手が差し伸べられた手につかまる時、
SOSを発するまで
自らをシャンと立たせていた「何か」を手放す。
一つの手で二つのものは握れないから。
手放した「何か」の喪失感に
押しつぶされて、
差し伸べられた手さえもふりほどこうとしてしまうこともある。
だけど、
手を差し伸べた側は決してその手を離してはいけない。
どんなにふりほどこうとされても。
「何か」がまた違う形であなたのもとへ
戻ってくる、ということを伝えながら。
そして、
差し伸べられた手につかまった「私」は、
たとえ喪失感にうちのめされて、押しつぶされても、
必死に、必死に、
差し伸べられた手を信じ、すがり、手放してはいけない。
自立するまでに時間がかかる。
損なわれた力をもう一度とりもどすことができたなら、
「何か」は再び、もどってくる。
同じ形か、違う形かは、別として。
失っていくものに胸がつぶれてしまいそうだけれど、
助けてくれようとする人たちの心を信じる心を
あたたかい手を、声を、見失わないように。
助けたい、と思った時に、いちど
つかまえることのできたはずの手、ふりほどこうとされてひるんでも、
けして手放さないように。
手放すことが自立を促すことと安易にはイコールにならないということを覚えておきたい。
どちらの立場のどちらの気持ちも、
一生忘れずに、覚えておきたい。