むむちゃんの散歩道

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一生ものの備忘録  SOSと共に失うものと得るものと

今日知った、一生忘れてはいけないこと。


SOSを発信して、助けを求め、
助けの手が差し伸べられた手につかまる時、
SOSを発するまで
自らをシャンと立たせていた「何か」を手放す。

一つの手で二つのものは握れないから。

手放した「何か」の喪失感に
押しつぶされて、
差し伸べられた手さえもふりほどこうとしてしまうこともある。

だけど、
手を差し伸べた側は決してその手を離してはいけない。
どんなにふりほどこうとされても。
「何か」がまた違う形であなたのもとへ
戻ってくる、ということを伝えながら。

そして、
差し伸べられた手につかまった「私」は、
たとえ喪失感にうちのめされて、押しつぶされても、
必死に、必死に、
差し伸べられた手を信じ、すがり、手放してはいけない。

自立するまでに時間がかかる。
損なわれた力をもう一度とりもどすことができたなら、
「何か」は再び、もどってくる。
同じ形か、違う形かは、別として。



失っていくものに胸がつぶれてしまいそうだけれど、
助けてくれようとする人たちの心を信じる心を
あたたかい手を、声を、見失わないように。


助けたい、と思った時に、いちど
つかまえることのできたはずの手、ふりほどこうとされてひるんでも、
けして手放さないように。
手放すことが自立を促すことと安易にはイコールにならないということを覚えておきたい。


どちらの立場のどちらの気持ちも、
一生忘れずに、覚えておきたい。
by shiho_kato | 2010-03-11 19:25 | ありがとノート