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読書日記6/11 江國香織、角田光代ほか全九名『源氏物語 九つの変奏』新潮文庫2011.5.1

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源氏物語の中の九編を九人の作家が小説仕立てに訳す。
訳の域を脱しているので、アレンジする?とでも書けばいいのか。

あれ、源氏ってこんな話だったっけ?
と、記憶をたどり直したりする。

訳に忠実であるほど読みにくい。
思いっきり、自らの文体に落とし込んでしまい
自らのワールドに引きつけて書いている人のものは読みやすい。

角田光代の書く紫の上は、これから逃亡生活をはじめそうだし、
金原ひとみの書くと、ヤンママ「葵」と優男「光」だし。

試みとして面白い。

もっと思い切って、書いてくれちゃっていいっすよ〜、って
編集の人、言ってあげたらいいのに。

古典紹介のおもしろ本として、使うには、あと一歩不足。
by shiho_kato | 2011-06-12 00:33 | 読書ノート