昨晩40℃の熱にうなされたむむちゃんは、
昨晩のうちに闘いを終え、
今朝はおだやかな目覚め。
仕事はお休み。
むむちゃんのペースにあわせて、ゆるゆる過ごす。
ピアノを一緒に弾いて、夏休みの宿題につきあい、
ひとりで遊びはじめたので、
私も、心おきなく墨と筆にあそぶ。
夕方、図書館に行き、先日観に行った劇『ふたりでまいご』の
原作を見つけて、借りてくる。
保育園にぷうちゃんを迎えに行くと、甘えモード。
昨日今朝と、おねえちゃんのお熱に、座を奪われていたからか?
と思ったけれど、思い違いだったみたい。
帰ってくると、ふたりで仲良く遊ぶ。
むむちゃんのとんがりが体力が落ちてる分ちょっぴりまるくなって、
ぷうちゃんがおねえちゃんにあわせてちょっぴりゆずり気味。
その「ちょっぴり」で、たのしく遊べるんだ。
ぷうちゃんは、むむちゃんと遊びたかったんだ。
おねえちゃんが、心配だったんだ。
背中でうれしくなる。
それでも、寝る間際にも、1ラウンド。
むむちゃんが涙ながらに
「ぷうちゃんは、もっとむむのことやママのきもちも、考えてよっ!」
ぷうちゃんが
「むむも、ママもだいっきらいっ!」
あぁ、とほほ。
くじけそうだけれど、踏みとどまる。
泣くむむちゃんの背中をさすりながら、お話する。
「むむちゃん、3歳ってね、じぶんのキモチがわかって、
それをつたえることができるようになる年なんだよ。
じぶんのキモチがわかるようになって、
そのつぎに、ひとのキモチもわかるようになるでしょ。
だから、ぷうちゃんは、まだもう少し先かなぁ。」
ごろごろしていたぷうちゃんの声が聞こえる。
「ぷうちゃんは、いつもむむや、ママの顔をかいて、あげるでしょ」
ぷうちゃん、そうくるか。
むむちゃんへ、お話をつづける。
「むむちゃん、ぷうちゃんはどういうキモチで
むむちゃんやママの顔を書くのかな」
む「ママやむむを喜ばせようとして」
ふてくされたように答える。
ぷうちゃんがすかさず
「むむとママと、だいすき~!」
むむちゃんが力なく笑う。
とりあえず、笑った。
あぁ、良かった。
ぷうちゃん、またしてもナイスなボール。
途方もない、日々。
奇跡の積み重ねで、生きている。