むむちゃんの散歩道

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10月14日、保育士「実技」の試験の「実技」の内容とは。

思いのほか遠い、家政学院大学での試験。

仕事プラス、むむちゃんの剣道、保育園の会議2連ちゃん、とかとかで、
目いっぱいの日々に、準備は事前になってしまった。

実技3択は「音楽」「言語」「絵画制作」
音楽を除く二つ。

乗換案内を駆使して、前夜のうちにルートとバスの時間まで、
調べて、メモを取りおいた。
多少の緊張も手伝いちょっと余裕のある朝になった。

が、私の今の体力に最善と思って熟慮して選んだコース、
京浜東北線が、途中で落下物の影響でストップ。
型通りにかっちり調べていたがために、頭がまっしろ。

使いこなせないスマフォに翻弄されていたら、
購入してからはじめて「電源を切る」ボタンの使い方を発見した。
今日の試験では、バイブを鳴動させても、試験失格、携帯の電源の切り方がわからないので、
と、試験監督官にあずける覚悟だったのは、杞憂におわった。

ついでに、唯一アプリの中ですぐに使い始めることができたと思ったら
不具合で作動しなくなった「歩数計」が復活した。

そうこうするうちに、10分待たされて、京浜東北線は、再開した。
短い時間に、随分と得るものが多かったなぁ、と
感慨に浸る間もなく、次はどう向かうか。

とりあえず、バスには1分遅れで駅に到着。
1分待ってくれたりしてないだろうか、と、すでにバスの姿の無いバス停に向かって
バスの時間をメモした受験票を握りしめダッシュ。
すると、あっちから倍の速さでダッシュしてきた女性が、
「あなたっ!タクシーに乗りましょう!」
と、タクシー乗り場に肘をつかまれて一緒に走る。
息を切らしながら「あ、あの、保育士試験の・・・」とたずねると、
「そうよそうよそうよ、あなた受験票持ってたから!」と。

あぁ、旅は道連れ。
タクシーの運転手さんには、おかしな場所で下され、二人で停留所二駅分を走り、
集合時間5分前に会場入り。

「間に合いましたね〜、私たち、今日はいいことありますよ〜、ついてますね〜」
と、互いに肩で息をしながら。

長い朝だった。


はじめは、「絵画制作」だった。着いて、1時間も待たされることなく、始まった。
始まる前のガイダンスで驚愕の事実。
使っていいのは、鉛筆、色鉛筆、シャーペン、消しゴム、許可を得て鉛筆削り。
え〜、私、クレヨンとサインペンで書く気、満々だったのに。。。
おまけみたいに、一応色鉛筆、入れてきてみただけだったのに。。。

でも、ま、入れてきて良かったということで。
準備しつつ、色鉛筆を開けてみると、先が丸い。おとなりのおとなしそうな女性に、
「あ、あの、鉛筆削りをお借りしてよいでしょうか」
鉛筆削りを借りて、せっせと削っていたら、試験官の人たちが、
事前の見回りに来て、となりの女性に、あなた受験番号と席が違ってますよ。。。と。
あわてて席を立っていく彼女に鉛筆削りを返すころには、すべて削り終えていました。
ありがたい、ぎりぎりセーフな感じ。

と、思ったら試験5分前に二度目か三度目かの驚愕の事実。
課題用紙が配られた。
なんど保育士と子どもの関わりの様子を自由に描くのではなく、
1、お昼寝前の準備の様子
2、パジャマと、布団を必ず書くこと
3、保育士1名以上、子ども2名以上書くこと、
4、色鉛筆を用いて色をつけること

ちなみに、むむちゃんぷうちゃんの行っている保育園では、お昼寝の時間に布団もパジャマも用いない。
みんなで川の字になって寝る。
あぁ、神様。
でも、むむちゃんが3か月間だけ通った実家の保育園にはお昼寝セットがたしかにあった。
パジャマがあったか覚えていないけれど。
絵本の知識と、むむちゃんのそのころの持ち物を思い出しつつ、
あとは、子どもたちの様子を書くのは、どんな場面だって、お手の物。
とか、だんだんいい気になってきて、45分間、楽しんで書いた。
子ども3人三様、ひとりずつ名前をつけてあげたいくらい、個性たっぷり。

すごい、上出来、写真撮っておきたいくらい!
とか、ホクホクして会場の外に出たら、「やばいよ、背景まで書き込みきれなかったよ〜!」
はぁ?背景????
そんなもの、書くわけないじゃんじゃんじゃんじゃん・・・。

一気に意気消沈。
まぁ、いいや。終わったことは、終わったことだ。


お昼にかかる「言語」まで二時間余り。
おなかがすきそうな予感がして、守衛さんに近いコンビニの場所を尋ねる。
守衛さんは、嬉しそうに、あっちのファミリーマートの方がメジャーなんですけどね、
本当に近いのはこっちのセブンイレブンですよ、と教えてくれる。

セブンイレブンに着くと、おにぎりの棚が空っぽ・・・。
あぁ。
みな、次々と買って出ていくので、あせって何か買わなくちゃ、と
優柔不断にうろうろしてレジに並んでいると、
搬入のお兄さんがお弁当おにぎり類を持ってやってきた。
レジのお姉さんに、あの今持ってきたおにぎり買ってもいいですか?と聞くと、
「あぁ、いいですよ、ラッキーでしたね〜、今来たばっかりですよ!
今日はおにぎり一気になくなっちゃって」(うん、見てた、知ってるよ)
と、快く、さっさとおにぎり類をリーダーに読み込んでくれた。鶏五目ゲット。
あぁ、なんだか、ほくほくうれしい。
戻って守衛さんに、無事にお昼ご飯買えました、と報告すると、
上等の笑顔で敬礼してくれた。


そして、「言語」対策。
選んだのは『ぐるんぱのようちえん』あれこれ迷ったのだけど、
ぷうちゃん、むむちゃんがより気に入っている中から。
そして、その本がたまたま美智子さんが、東京に来た時に
まだ小さいむむちゃんに買ってくれた絵本だったから。

3分という時間の中に収めるのに、どのあたりをはしょるか、とか、
ちっとも考えずに、この2時間に賭ける。
(もちろん、空腹も満たしつつ)
ページを開かずに、お話が破たんしない程度に略して
子どもたちにとってリフレインになる面白い部分を残して、
6分、5分、4分、と少しずつ縮まってきて、
あとは、時計を見ながらどこをどのタイミングで削るかシュミレーションしてちょうど良い時間。

お部屋の前で椅子に座って待っていると、二人前の人は欠席だったらしい。
でも一人前の人は、そのまま待っていた。
ふと手元をみると、生年は私よりはるかに若いけれど、誕生日が同じ。
おそるおそる話しかける。「おんなじ誕生日ですね」
わぁ、ほんとだ、すごぉい、と、華々しい声で、パッと笑顔になる。
二人して、すごい縁ですね。
ほんと、いいことありそうですね。
と小さな声で喜びあいつつ、待ち時間を過ごした。

「行ってきます!」「がんばって!」と、手を振って、
彼女が入室するのを見送った。

さて、私の番。
受験番号と、名前を言ってください。
受験番号、、、見てきてもいいですか?と訊くと、
受験票を持ちながらでいいですよ、と答えてくださる。
だって8ケタ!素じゃ言えないぜ〜。
そして、時計など置かれてなく、3分は肌感覚。
少しテンポをあげつつ進めて、あと、最後の一フレーズというところで、
チーン。

あぁ、無情。。。

「もうぐるんぱは、ひとりではありませんでした」
たった、その2,3秒だったのに〜・・・・。
惜敗、なのか、惨敗なのか。
あぁ、言いたかった、その一言・・・・。

気づいたんだ、お話する直前に、なぜこの絵本を私が選んだのか。
メタ認知ってやつなのか、後付けの理屈なのか、わからないけれど。

ひとりぼっちのぐるんぱが、あちこちでいろんな仕事を経験して、
どの仕事もダメだったけれど、最後に出会ったその仕事で、
それまでダメだしされてきたお荷物になるものが、ぜんぶ、活かされる。
そして、ぐるんぱは、メソメソぐるんぱから、人の役に立ち、
みんなに喜ばれるひとりぼっちじゃないぐるんぱになる。

この展開って、私の大好きなキャリア形成論。
自分にも、重なる。

だから、最後のひとフレーズ、言いたかったな。


これで、私の保育士実技試験は終了した。
私の実技試験の日の、「実技」は、一緒に試験を受ける人たちだったり、
守衛さんだったり、コンビニのおねえさんだったりとの出会いに
すべて、ラッキーとハッピーを持っていかれてしまいました。

でも、新たに人とかかわる力が、試され、活かされた一日だったなぁ、
と思うと、なんだか、とてつもなく面白い一日だった。

試験には落ちても、試験周辺では、私は私にハナマルをあげたいくらい、
面白い出会いを経験できた。試験の中身そのものも、私の中では、
絵本のチョイスも、お絵かきにも、満足。
今日は、それで良し。
今回は、それで良し。

このたくましさがあれば、
子どもを育てることも、子どもたちと関わることも、
働いたり病気と戦いつつがんばって子どもを育てている親と関わることも、
職業人としての同僚たちと関わることも、きっとできるはず。

終わってそう思える、この転んでもたたでは起きないマインド、
が、体調不良にいい加減嫌気がさして、かなりめげているはずの私には残ってる、
それがわかったことこそが、きっと、今日の最大の収穫。
by shiho_kato | 2012-10-15 19:56 | 読書ノート | Comments(0)