むむちゃんの散歩道

mumugi.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

原田マハ『楽園のカンヴァス』、山本周五郎賞を見直す

原田マハ『楽園のカンヴァス』、山本周五郎賞を見直す_d0134102_1448141.jpg

ううむ、原田マハ、ノーマークでした。
良い作品でした。

これ、山本周五郎賞だったんんだっけ。
芥川賞とか、直木賞とかじゃなかったんだっけ。
だと、したら、山本周五郎賞、なかなかやるなぁ。

過去の受賞作品まで調べてしまった。
やや、むらあり。
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/yamamotosho/archive.html
でも、昨今の直木賞や芥川賞よりも良いかも。

夏にフェルメールを観に行ったばかりだからだろうか、
ピカソも、ルソーも、なんだか身近に感じながら、
そうだ、そうそう
『ダヴィンチコード』にも、どこか似たような空気と、
大島真須美の『ピエタ』も思い出しながら、
須賀敦子も思い出しながら、一気に読んだ。

久しぶりに、小説らしい小説に、出会った気がする。

社会的な問題のアレンジフィクションみたいなのではない小説と言えばいいのだろうか。

作品が多彩だなぁ。
『カフーを待ちわびて』も、『生きるぼくら』も、まったく色合いが異なる。
こういう作家さんは、作家読みには、とっても楽しみ。
次は何でくるのかな。
by shiho_kato | 2012-10-25 14:48 | 読書ノート