むむちゃんの散歩道

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投票に行く前に、考える。「選択肢から選ばない自由記述だとしたら」

一か月弱のあわただしい選挙。



・原発には反対してくれなくちゃ困るので、それはそうじゃない党を消去する。
・消費税増税は、使途の明確化が条件なので、その有無との整合性で消去する。
・生保について、受給者増は掘り起こしと申告しやすい空気を社会に作ったがためで
基準が緩いわけではないので、基準改悪をする党を消去する。


雇用の創出って、言葉だけ掲げてる党ばかりで、
どんな何の仕事をどう増やし、どうお金を払うのか。
仕事はマザーテレサが言うように、生きる価値、必要とされている価値を伴う。
「雇用」の枠、数、だけ安易に増やそうとすれば、
過労やうつや傷害による障害で生保・年金受給者へという巡回路を増やすばかりだ。


子どもの状況に関しては、問題外。
約31万のバウチャー支給だって子どもとお金を結んだフローイメージに乏しいのでまんま支持できない。

もう、これだけで、この小選挙区には残る候補者がいない、
比例区だって残る党も、無い。


どれもこれも哲学不足。
政治に哲学がなかったら、治政など無理。


掲出されている政策の中から選べないなぁ。
明日をリミットにいまだに。


**************

選挙だから、立候補した人の中から、掲げられたものの中から、
選ばなくちゃならないのだけれど、
選べないときは、どうしたら良いのだろう。

高校の現代文のセンター試験模試を思い出す。
この選択肢の中に、ぴったりこれという正解が選べなくて、
国語は不得意ではなかったのに、いつも足をひっぱる科目だった。

選択肢から選ばないとしたらどんな答えを書くだろうか。

私は、
女性であり、30代も終わりであり、仕事もしており、
母であり、保育園と小学校に通う子どももいて、体もあまりたくましくなく、
子どもに関わる仕事をなんだかんだ、長くやってきて、
学校という文化に自らが生徒学生院生としても、仕事のばとしても長く身を置く
人生になっている、という諸条件をそのまんまに、
わがままに願うとしたら、こんなことを書いてある選択肢なら選んでみたいと思う。


1.仕事をしながら子どもを育てる母は、(私が母なので、父の気持ちの代弁は今回はしない)、
だれもが就労時間6時間で、月々24万円の収入を得られる。

算出根拠は、1日を4等分にして、
仕事をする時間を4分の1、
子どもと過ごす時間を4分の1、
家事および自分のことをする時間(睡眠時間を含む)を4分の2と考える。

私にとってにっこり笑って、疲れ切ってへたりこむことなく、仕事も子どもも家庭もほどほどに回せる力配分。


2.学校で使う基本的なものは、シェアする文化を作る。

アメリカみたいに教科書をシェアしたり、ドイツや北欧みたいに鉛筆とか消しゴムとか定規とかをシェアしたり。
書道セットも、絵の具セットも、お道具箱セットも、シェアすればいい。
筆を30本、硯を30個、墨を30個、半紙を必要分、教室に備えておけばいい。

学校外で使いたいくらい興味の高まった子は、学校外で個人所有すればいい。
体操服とか、上履きとか、制服とか、学校鞄とか、そういうものも、
学校指定のものがあるのならば学校が支給すればいい。

書道に、学校の授業以外でも触れたいと思った時にはじめて、
自らの家庭のお金で書道セットを買い、使う場を探せばいい。
仕方なく触れているだけの子どもが書道道具費に、自分の欲しいものに費やす資源を
強制的にとられてしまうのは、もったいない。



3.たとえば300年壊さなくていい建物を建てる人には、300年分の給与を先に払う。

日本の建築物はどうしてこんなに寿命が短いのだろう。
最近、周囲ではお家がどんどん壊されて、
あっという間に新しいお家が建つ。
しかも、建つのは壊される前の家より小さいお家。

ヨーロッパの建物は100年寿命は当たり前って。
日本は湿度のせいはあるだろうけれど寿命短い。

仕事を恒常的に作り出して、生きている間ずっと仕事がある状態をつくるために、
壊れやすいものを作っているのだとしたら、
100年壊れないものを作ったら、それができあがった段階で
100歳まで生きるに必要な給与は払ってしまって、
仕事をしなくても生活できるようになってもらってしまえばいい。

そういう人たちが仕事をしなければ、その分、「枠」は、次々と空いていく。

そういう人たちは給与のための仕事をしないで、ぜひボランティアを。



4.保育とか介護とか教育とか、命をあずかって仕事をする人たちには、
命の重みをあずけるだけの給与を払い、
命をあずかる重みに耐えうるだけの休養をたっぷりとれるようにする。

多数が質の良い休養と仕事をできるようにする。

たとえば担任を2年もったら、次の一年はまるまるお休みしてもいいような。
保育士の月収18~20万円とかって、子どもの命ってそんなに安いか?
パートの保育士、時給1,000円で年長児の子ども20人みたら、1時間1人50円だぜ、
それってあんまりじゃない?

保育園のせいじゃなくって、保育に国がお金を回していないから、こうなる。
保育の仕事じゃなくって、子ども(を育てるってこと)をバカにしている。


5.保育園も、幼稚園も、小学校も、もっともっと子ども対おとなの比率を
さげてほしい。

小学校でも、おとなひとりが子ども10~15人くらいがいい。
保育園で保育士ひとりが子ども20人とか。一時間に一人の子を3分しか見られない。
これも、上記に同じ。子どもをバカにしている。

保育士ひとりに子ども6人だったら、10分見られる。
1時間に10分くらい、我が子に関心を持ってほしいわ、私は。

集団を小さくしろ、っていうことでもない。
小学校なら、30人のクラスに先生が2人とか、3人とかついたらいい。

これだって雇用の枠を増やす。
賃金下げずに、だ。

介護だって、看護だって、夜勤疲れのクマを化粧で隠す看護士さん、
タイムスケジュールに追われて梯子必死の介護士さんではなく、
余力たっぷり、心から余裕のスマイルができるゆとりある人にお世話されたい。
そのために、賃金あげて、人増やして、休みを増やすんだ。


雇用の拡大が、そんななら、賛成しようじゃないか。
そのための消費税増税なら、覚悟もしようじゃないか。



まだ、食べ物のこととか、学びのこととか、居場所のこととか、住まいのこととか、
他にもあれこれあるんだけど、きりがない。
いずれにしても得手勝手な私のたわごと。
そして、私には十分な眠りが必要だ。もう寝なくっちゃ。


きっと、ひとりひとりに聞けば、
ひとりひとりに答えたい自由筆記の回答はある(はず)。

それを粘り強く丁寧に回収してくれるのは政党なのかな。
メディアなのかな。なんなのだろう。
要望とか陳情とかじゃなくって、この社会はこうあったらいい、を
回答(表現)できる場って、どこにあるんだろう。


人間が生きている現場に足を運んで、聴く耳持って、
生協の白石さんのような、政党の白石さん?がいて、
投げ込まれた意見に対して、できるできない、秘策、飛び道具、等々もって、
返答を貼りだしてくれるような党ならば、
一緒に、日本をよくしていくパートナーとして選べそうな気がする。


**************

いまは、少なくとも私の投票する場所にはない。
他の場所にいるのかどうかまでは知らない。

とにかく、それでも選挙には行こう。
君たちが何をするのか、私たちはウォッチしてる。
そう伝える手段としての一票でもあるのだから、きっと。
それが、新たな可能性や、おかしなことへの抑止力になることを、期待して。
by shiho_kato | 2012-12-16 00:29 | 社会&地域&子どもノート