むむちゃんの習い事はいつの間にやら三つに増えていた。
しかしながら、むむちゃんに気負いはない。
剣道は試合には出たくない。
強くなりたいわけではなくて、きれいに打てるようになりたいそうだ。
何よりもクラスのお友だちが一緒ということが大きい。
夏の合宿は、お友だちとのお泊り可能な大・大・大イベント。
書道は、お友だちと一緒に習いに行ける曜日として楽しんでいる。
かれこれ3年、こつこつこつこつと続け、
そして、とうとう準初段から、初段にあがった。
初段にあがった会報には
その一緒に習っている保育園からの
仲良しのお友だちと並んで掲載された。
そして、ピアノ。
ピアノを弾いていたお友だちは遠くにお引っ越ししてしまった。
習い始めて5年に及ぶ。
昨年から中だるみ感あり。
そこで、お友だちにはなれないけれど、一緒に習うことにした3月。
9月の発表会に一緒に連弾しよう!を目標に一緒に弾くことにした。
私の上達ぶりは遅々たるものであり、自らじれったくなったりもする。
が、弾いてる時間は、時の過ぎるのを忘れたくなるくらい新鮮で楽しい。
発表会の連弾の曲が決まった。
先に練習し始めたのは私。
いつもリードする側だったむむちゃんは、ママが先を行っている!
俄然負けん気を起こし、猛烈に練習し始めた。
友だちとは勝負したい気持ちにならないけれど
母とは勝負したい気持ちになるということか。
かくて、9月の発表会に間に合うとは到底思えない調子ではあるものの、
必死でむむちゃんを追いかけんとする、わたくし。
息が合っていません・・・と言われ、
お母さん謝り過ぎ、ごめんねは要りません・・・と言われつつ
少しずつ曲の形が見えてきた・・・感じ・・・。
母と子という関係の、またひとつ面白き局面を見ている。