むむちゃんの散歩道

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おとぼけ旅行・2日目、玉造温泉修学旅行 〜第29回学校図書館問題研究大会@島

翌朝は6時過ぎに起きて朝の温泉へ。
つるりとしたお湯に浸かってすっと目が覚めた。
湯温が高過ぎないのも、好み。

お部屋に戻ってみんなで朝食の大広間に向かった。
修学旅行の広間整列食事に慣れてきた。

お部屋に戻ったら寺社回りでお話が合う司書さんが居て、勢いづいて
午前の全体会の実践報告がはじまるまでの30分ほどを使って、
相方司書さんと玉造湯神社へ行くことに。
http://www.tama-onsen.jp/negaiishi

ホテルから歩いて5分。
この神社には、「願い石」が据えられていて、
手に持った「叶い石」をあてて願いごとを三回となえると願いが叶う、
というスピリチュアルスポットなのだそう。
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と、いうことを、その場で知る。
司書なのに、事前学習ゼロに等し〜い。
階段をのぼって、参拝した後で脇の願い石のもとへ。
ところで「叶い石」って、どうするのかな???
2人で、???を浮かべつつ、きっと手にした石が叶い石なんだ、と結論を出し、
そのあたりに落ちている石のひとつを手に、
お作法どおりに願いを唱えた。

階段を下りて行くと、社務所で「叶い石」を購入している人たちの姿が・・・。
・・・拾った石じゃ、ダメなんだ・・・。(私)
自分で手に入れた石の方が、ご利益ありそう!(相方)
じゃ、そういうことにしよう!
と、やっぱりとても事前学習の足りない司書ふたり。

引き返して会場に。ちょうど始まったところ。
前半の発表は以前別の会で聞いたことのあるペアの発表。
内容も一緒。
安心しきってる体と心と頭と、、、。
どうあがいても眠りの神様にあがなえない・・・。

後半の発表は、以前訪ねた「みはらし図書館」の宮崎さん。
前日に妻さんから珍しくお酒を断って緊張と戦い準備している様を聴いていたので、
応援する気持ちいっぱい。
応援など必要ないくらいに、ユニークで楽しく面白く、つかみはOK!な、
そして、内容も、重要なポイント余さず網羅し、盛りだくさんなのに、
眠気を誘われる暇なし、の、発表だった。
心から拍手。

子どもたちが巣立っていく前に身につけてほしい力は、
学校という場にあっても、学校の外にあっても、本質はきっと同じ。
そのうえで学校という場だからこそであり、
教員という立場ではないからこそ、のメリットを最大限生かして、
できることが学校図書館という場の中にある。

私がこれまで学校外にいながら、
子どもたちが子どもで居られる時間をたっぷりと過ごせたり、
子どもたちが子どもで居られる間に蓄えてほしい生き延びる力、
たとえば、知恵の求め方だったり、
たくましさだったり、
ふり幅の広さだったり、
SOSできる力だったり、
助けてと言える相手だったり、
それらが子どもたちの手に渡りますようにと、
願ったり、考えたり、動いたり、していたことは、
学校内でもする場所があって、それが学校図書館だったから、
いま、こうしてここに居るんだ、と、思ったりして、嬉しい気持ちになった。

お昼は再び修学旅行広間でお弁当を食べ、
各自の会に分散していった。
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午後からの会は「ICTと学校図書館」
ICTの初歩の初歩からはじめの一歩踏み出すための分科会のように
書いてあったので、私に必要なのは、これこれ、と思って参加したのだけれど、、、。

内容は二つに分かれていて、
一つ目は、学校図書館でICTをどう捉えるかということ、
二つ目は、具体的に、ICTとはどういうものかを、実演して見せてくれるというもの

後者については、ツイッターに、フェイスブックに、MLに、iPadに、電子黒板に、
私がさわってないのはLINEくらいかな・・・な感じ。
電子書籍についての扱いやデータベース(ジャパンナレッジやけんさくくんのようなもの)の扱いについては特に何もなく。

前者については、後者について何を学校図書館で取り込むものかの整理が無い中での概念的なお話。

順序が一つ目、二つ目の順だったので整理する際の材料なく枠組みが示され、
後から材料を与えられた、というところが一つやりにくかった

きっとこの分科会で組み立てたかったのは次のようなことなのだろう。

一つは
・生徒がどんなメディアを利用しているのか知ろう
・その上で生徒に必要なリテラシーのことを学校図書館でどこまでやるのか(教科教育でやることと、図書館でやることの区分け)考えよう

もう一つは
・いまどのようなメディアがあるのかを知ろう
・学校図書館で扱うべきメディアとはなんだろう

もう一つは
・ICTとはどういうものか
・それはあくまで学校図書館内での学びの手段であり目的ではないことをがっつりと押さえよう

この3点。
一日を経てようやく自分の中で整理できてきた感じ。

その場では広げた風呂敷の中にあれこれ放り込んで揺さぶって、
とにかくこぼれないように風呂敷結んでおこう、というところまでしか追い付かなかった。

グループディスカッションのメンバーの中では、私は比較的触れたことのあるものも、
自ら用いているものも、多い方だった。
少なくともそのメンバーの中では、わが校は比較的高度情報化を取り込む
状況を具現化している、と言える学校であることに、ホッとしたり、驚いたりもした。

それがわかったうえで、今回の狙いのこの3点を話し合うことがとても
難しい分科会であることがよくわかったりもしたのでした。
参加者それぞれのステージが異なりすぎて。

ちなみに、一つ目の学校図書館におけるICTをどのようにとらえるか話してくださった野末先生
http://www.ephs.aoyama.ac.jp/~tnozue/
の講演の中で、私が最も勉強になったのは、
・ICTが、Infomation & Communication Teghnologyの略である、ということ。これは早速H原先生に教えてあげなくっちゃ。
次に勉強になったのは、
・問題(≒悩み)を構成するのは4要素「現状、目標、行動、制約」であり、
その問題解決に入る要素が「情報」である、というお話。
それと、素ではなかなか覚えられないのだけれど
・「適正処遇交互作用」という言葉。要するところ、モノやヒトにはどんなモノ(ヒト)でも相性の良しあしがあります、相性が良ければ良く働き、悪ければ悪く働き、それは個々に異なるものです、というお話。

そして、先生の奥さまが障害者の施設で働いているということ。
だから、「適正処遇交互作用」の観点から障害者にとって適正メディアの研究(相性の良い、サポートになるメディアの研究)に関心がとってもあるということ。

必死に理解しようとした結果、最後の最後「トランスメディア」という先生の造語?
新たな視点についてのお話のところで、エネルギーが切れました。

かっくんと眠りの中へ・・・。
真ん中の机の真ん中の席、それも一番前の席だったのに・・・。
まったく、寝る人じゃなかったのに、学生の頃の私は・・・。
たとえどんな退屈なお話でも。

眠る不良な私を擁護するわけではないけれど、
「トランスメディア」の話は、残念ながら、今回の分科会では
必要のない話だったような気がする。
それこそステップを踏まずにポンと高いところを指さされた感じ。
見上げて眺めて、あれってなんだろうね、みたいな。

そしてちゃんと書き留めておかなくちゃならないのは、
小野さん
http://researchmap.jp/milkya/
のお話が面白かったしわかりやすかったこと。
と、言ってもUstreamの映像だったけれど。
と、言っても抜粋だったけれど。(きっと抜粋の仕方が良かったんだ。)
今回のこの分科会の中で小野さんの話が、私自身の整理にもっとも役に立った。

一緒に居ると、あれこれ突っ込みたくなるけれど、
くっきり、きっぱり、しっかりと、筋を通して迎合はしない若さと強さを持ち合わせているから、話がわかりやすく聞こえてくるんだろう。
全部まるまる聞いてみたいな、と思ったら、抜粋しないものは2時間20分になるそうだ。
彼なら、そのくらいの時間話し続けることができるだろう。それでもまだ足りないと言いそうでもある。
2時間20分かぁ。映画より長いなぁ。
BGMに流しながらのつもりなら、聞いてみることできるかな。
必要なこと、大事なことはおのずと耳に飛び込んでくるだろうから。

ところどころ、かなりの分量を寝て過ごしてしまったものの、
起きてる時間は相当にがんばって頭を働かせて過ごした二日間。
分科会が終わったころには、がっくりと疲れている自分に気づいた。

夜の交流会はそういう訳で出ないつもりで申し込まずにいたのだけれど、
時間が許すなら絶対に出た方がいい、という圧倒的な声に押されて、
後から参加のお願いをして、主催者とツーリストの方を
思いのほか困らせることになってしまって、ごめんなさいだった。
結果的には融通を利かせていただいたのでした。

修学旅行広間の整列会食の交流会。
北から順に全国各県支部からの「パワースポット」紹介がなされる中で、
お隣の岐阜の方と、島根観光についておしゃべり。
会場入りする前の同じ時間に、出雲大社を訪れていたことがわかり、
一気に盛り上がった。
出雲大社のしめ縄が思いのほか小さかったと話すと、
左脇の奥にある神楽殿のしめ縄が、あの例の大きな太いしめ縄であることを
教えてくれ、撮った写真を見せてくれた。

私たち、遅刻までして、「あれ」を観ずに帰ってきてしまった事実判明。
どこまでも事前学習が足りな過ぎる。
このまま、かえって「出雲大社のしめ縄は実は意外と小さい」と言いふらすところだった。
ある意味、セーフ。交流会に出て、ほんとうに良かった。

そんな大感謝をしていると、二日前には石見銀山にも訪れ石見神楽を観た話などなど、次々とお話してくれた。
島根って、見どころたくさんだったんだ、しまった(>-<)の気分。

名前だけ知っていて顔と一致させられなかった方々を一致させられたので、
少しずつご挨拶して、記憶に焼き付けたりしているうちに、
あっという間に交流会は終わってしまった。

ご一緒のお部屋の方々にさようならの挨拶をして、
おとぼけ二人旅で、相方司書さんと駅に向かったのでした。
駅では電車が時間通りに来ず、もしかして、私たちまた何かやってしまった?
と、疑っていたら、電車が遅れていただけで、
無事に10時少し前に松江に着いたのでした。

翌朝の約束をしてそれぞれホテルのお部屋に向かい、
荷物を片付けていたら、ストールがない!!
一日目にホテルに入ったときはあったのに〜。
ホテルに電話するけれど無し。
もう遅い時間だったのであきらめて寝て、
翌朝、ツーリストの方に電話をすることにした。

翌朝電話をかけて名乗ったら、「あぁ、昨日の交流会の〜」と。
重ね重ねご迷惑をおかけしておりますです、忘れ物ありませんでしょうか?と。
数十分後に折り返しご連絡があって、ありましたよ〜送りますね〜、と。
あぁ、ありがたい。

私って、私って、私って・・・。
どれだけ寛いで旅をしていたのでしょう。
滅多にしでかさないことを、次々と。密度濃く。
昨年、緊張しまくって出かけた出張がウソのよう。

こんなにネタを増やす旅を、心底楽しいと思って過ごせてしまえるのは、
相方司書さんのおかげ。偉大なパートナーを得てしまった〜!!
と、思いながら、二日目の眠りに落ちたのでした。
by shiho_kato | 2013-08-05 22:39 | 旅ノート