むむちゃんの散歩道

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両国花火資料館&水上バス「カワセミ」

本日は、午前中はむむちゃんを連れて出勤。
午後はお休みをもらい、むむちゃんの自由研究にお付き合い。

行先は「両国花火資料館

http://visit-sumida.jp/spot/SpotDetail/tabid/60/pdid/284/catid/7/Default.aspx
ほんとうに、ここでいいのか??と建物を回り込んだところに入口があり、無人。
と、思いきや、私たちの入場を見届け、ガイドのおじさんがやってきました。

長崎さん。隔週のボランティアなのだそうです。本業はカラオケ屋経営とのこと。
(などなどのお話もまた、楽しかった)

自由研究慣れしていて、「自由研究?何年生?書くこと決まってる?」
と訊ねながら、おもむろに手作りファイルを持ってきて、

「えっと4年生くらいだと、このあたりの花火の大きさと高さと重さと、あと色ね、
ここをコピーするか、写真とっておいて、書くといいよ。」
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それから年表年表、大事なのはね、ここのこれとね、あれとね、と。

ハハハハハハ・・・。

ありがたくも、セーフだったのは、見せていただいたファイルに
ファイリングされている資料のほとんどは、
むむちゃんが自ら図書館で選んで借りてきた事典を
コピーしたもので、かつむむちゃん自身が、
自由研究のレポートに用いることを前提に付箋を貼っていた箇所だったこと。

本日、新たに仕入れた知識は!

・徳川吉宗公が1713年(?)にコレラの流行を食い止める厄払いのために、両国にて20発の花火をあげたのが、
両国花火(のちの隅田川花火大会)のはじまりだった。花火は祈祷の意味があったのか。
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・当時の花火は朱オンリーで、カラフルになったのは鎖国がとけて、海外より様々な金属が輸入できるようになったことが契機である。

・徳川吉宗公は、大川沿いにせっせと桜を植え、花見客の歩く足によって、護岸の整備を行ったこと。

・日本でいちばん大きな花火は、片貝(9月のはじめ@新潟)の花火で4尺玉を打ち上げる。
4尺というと、打ちあがった際には直径800メートルの花火になるそうだ。打ち上げる筒は5メートルになり、半分以上を地中に埋めるとのこと。
この花火は日本一。一度は観る価値がある。

・新潟は、長岡、柏崎、片貝と、3箇所も尺玉をあげる花火大会を行う唯一の県である。

・でもお勧めは熱海の花火。今後の予定は8月末と9月と12月。年13回花火大会を行う。
(個人的にホテルニューアカオの部屋を押さえることができるので、そこから見る花火が一番。
この夏8組の方に紹介しちゃいました、とのこと)

・女性花火師は日本にはまだ一人だけ。鍵屋の15代当主天野あきよ?あきこ?

・花火を作る職人(業者)と、花火をあげる職人(業者)は、まったく業種が異なること。
作った人があげるわけではない。

・あげる職人がもっとも気を使うのは二点。風と、静電気。着衣は綿オンリー。
(女性はナイロン混入の素材を着ることがあるので、敬遠されるらしい)

・作る職人がもっとも気を使うのは一点。半円に火薬をつめた二つを合わせる瞬間。
少しでも火薬がずれて、隙間が生まれるとそこに摩擦で熱が発生し、暴発につながるため。

・今年は隅田川と諏訪の花火大会が中止となった。諏訪も盆地で音が地面から響いてよい。
ファイナルで二尺玉を両脇と中央により高くあげる花火が見事。

・隅田川で用いられなかった花火は1万9千個。1億5千万相当。これらは他の花火大会で使われている。

・花火の禁止には、3項目あり、一つ目は風速10メートル以上、二つ目は落雷警報、三つ目は事故・事件発生時。この二つ目に今回の隅田川は該当してしまったそうです。
落雷、今年は多発中だものね。
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・隅田川の花火大会が中止になったことで、翌週の江戸川の花火大会には例年の50万人の3倍弱、130万人の人がくりだし、運営する側は大変だったとのこと。これらの現象が他の花火大会でも多発しており、例年になく花火大会の人の出足が多い年である。

・隅田川の花火大会のプログラムには「コンクール」という項目がある。10社各20発で競い合う。
20発は各社それぞれにテーマにあった20発の流れを構築できるように工夫していて、
それも審査の大きなポイントとなる。
この20発は、吉宗公がはじめに両国花火を行った時の20発に由来する。


えっと、あとまとめててわからないことがあれば、いつでも電話しておいで。
とのことでした。

私の関心のあるところと、むむちゃんのメモは大きく乖離していたようなので、
質問攻めにした私も、応答攻めの長崎さんも、むむちゃんの自由研究を
邪魔はしなかったことでしょう。スルーはされたけれど・・・。
ビデオを真剣に見ている間のおしゃべりは、かなりお邪魔様だったようですが。

せっかくだから、記念に一枚、と長崎さん。
長崎さんにも入っていただいて、一枚。
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さて、思ったよりも時間がきゅっと詰まって目的を終えてしまい、
このままぷうちゃんのお迎えに行くには少し早い、かも。
ということで、最近マイブームの川下り、
隅田川は水上バスにむむちゃんを誘う。

見るだけね、と言っていたむむちゃんは、見たら、
乗りたい!と。

ちょうど発船5分前、チケットを買いに一度戻って、
その間女性船長さんが待っていてくれて、
小型船の「カワセミ」で浅草まで。
http://www.tokyo-park.or.jp/waterbus/course/10.html

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スカイツリーが大きく見えてくるのを眺めながら、
かなりざんぶり揺れる感じだったけれど、
酔うことなく、大はしゃぎで楽しみました。
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花火の記憶が吹き飛んでしまうのではなかろうか、と思われるくらいの
むむちゃんの生き生きとした笑顔。
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そして、ぷうちゃんには内緒にした方がいいかなぁ・・・。
と、思うくらい、二人だけで楽しむのがもったいない楽しさだったらしい。
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夏休みだ。
これこそ、夏休みだ。
行き当たりばったりの。

さて、むむちゃんの自由研究は終わるのか・・・。
材料は多々あるものの、、、。

ここから先は、おまかせ。
撮った写真のプリントくらいはお手伝いしましょう。
by shiho_kato | 2013-08-22 21:20 | むむちゃんとぷうちゃん