むむちゃんの散歩道

mumugi.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

歯医者の勇者

歯医者替えして2度目の通院は、
麻酔をかけて神経を殺す治療のぷうちゃん。

内心ではハラハラしつつ、
自転車を飛び降りて駆け入る勢いにまかせて、
淡々と後について入った。

ぷうちゃんはがんばった。
ほんの少し麻酔の針に痛いと涙をうかべた。
人生初麻酔。
先生は、心得ていて、ちょっと目をつぶってくれるかなぁ。
針見たら怖いもんね。

痛いと訴えるぷうちゃんに、
先生も歯科衛生士さんもあと少しだガンバれ、と声をかけてくれた。

麻酔のあと「にがかった」と。
衛生士さんが、も一度がんばったね、のあと、何回うがいをしてもいいよ、と声をかけてくれた。

それからの治療では、言われることに「うん」と返事をして抵抗することなく。

それでも、ジーっと削ったり、ガーッと削ったり、される度に、
ぷうちゃんの腹筋にきゅう~っと力が入って、肺が盛り上がる。

足下の椅子から見つめながら、
ぷうちゃんの手を握ってあげたい衝動を押さえた。

口、もちょっと開けられるかなぁ?
先生の言葉に、私の口が大きく開いてしまいそうになるのに気づき、
ハッと押さえた。

先生は、何をするときも、もそっと低い声でゆっくりぷうちゃんに説明しながら、すすめてくれた。

ぷうちゃんは、徐々に緊張がとけ、先生の動く手元を大きな目をくるくる回しながら追いかけ、
口をあけながら先生の顔をじっと見たり、いつもの好奇心いっぱいの観察モード。

そうして無事に治療は終了しました。

診察室をさっさとぷうちゃんが出たあとに、
先生は声を殺して24時間以内に神経が死ぬことや、それまでは痛むことがあるかもしれないこと、など
物騒な痛い話はぷうちゃんに聞こえないよう早口で説明してくれた。

歯医者さんを出てから、どうだった?と尋ねると、
大丈夫だった。と。

ホッと息をつく。


に、しても、あらためてぷうちゃん、エライ!と、思う。

私は怖がりの中の怖がりだったから、目の前に並ぶ器具や、
自分の口に入れられるあれこれに恐怖して、
何度目の治療であれ、
頑として泣き叫んで、口を開けない子どもだった。
母はさぞや苦労したことだろう。


あの頃の歯科医とはまた院内の雰囲気も異なるので、
30数年前とは医療は患者さんに優しくなったり、
サービス業的要素が強まったのだろうとは、思うものの。

むむちゃんはぷうちゃんほどの重症の歯はなかったし、
小学生にはなっていたけれど、はじめての歯の治療を
はじめから一人で診察室に入り、一人で乗り切った。

ぷうちゃんも、むむちゃんも、エライ!
あらためて、君たちの勇気と逞しさをしみじみ噛み締める。
by shiho_kato | 2013-10-12 20:20 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)