朝からの雨。
保育士実技試験、二度目。
昨年の受験後知ったのだけれど、実技試験の合格率は9割だそうが。
落ちるのが1割程度ということは、二度受験する人の割合は、
もしかしたら、それよりもさらに低いかもしれない。
実技試験は、昨年と同じ会場、昨年とほぼ同じタイムスケジュールで実施された。
昨年のようなアクシデントのない静かな朝。
準備万端のつもりが、消しゴムを忘れたことに気づき、
リカバリー(途中で買う)できる余裕のある時間。
会場となった校内や周辺の状況にも詳しくなって、
ちゃんとおやつと、お昼ご飯を朝のうちに購入して
会場入りした。
創作は、お絵かき。
使えるものは色鉛筆だけ、も、ばっちり。
言語は、昨年と同じ課題。3分で3歳の子ども20人にお話。
絵本は、台本を作り直して、持ち時間3分におさまるように練習した。
準備万端の、二年目。
にも、関わらず、終わったお後の爽快感なし。
お絵かきは、描きこむ内容、設定、条件が昨年よりやや複雑化した。
最後の0秒まで、描きつづけてなお、塗り残しあり。
言語は、昨年の時間オーバーに気をつけすぎて、時間が余ってしまった。
3分は席を立てないので、辛抱強く笑顔を貼りつけて待った。
会場を出たら、呼吸が苦しく、心臓はばくばくしていた。
キャンパス内の移動で、濡れた足元が急激に冷えてきた。
試験って、いやなものだったんだ。
去年、いかに脳天気に受けていたか、あらためて思い至ったのでした。
ちなみに今年は、「読むなら3歳から」の明記のある絵本を選んだ。
ぷうちゃんに、候補の『ぐりとぐら』『たろうのともだち』『てぶくろ』『ちょっとだけ』を読んで、
その中から決めてもらった。
『ちょっとだけ』
ぷうちゃん的に趣旨を理解し、絵本の絵を見ながら、
3歳の保育園のお友だちたちの名前をあげて、「牛乳こぼしてる~、ってぜったいゆうよ」とか言いつつ、
毎晩練習につきあってくれた。
むむちゃんは、試験の前日にママ試験がんばってね、と声をかけ、
試験の翌日には朝イチで、試験どうだった?と聞いてくれた。
走るのは簡単でいいな~。走り切りさえすれば、◎なんだもの。
愚にもつかない、比較をしてみたりしながら、試験会場からの帰り道を歩いたのでした。
自宅に帰るとおばあちゃんからの宅急便。
開ける時間がなくて、そのまま。
だけど、開けずともわかるりんごの香りがいっぱいに漂っている。
ほっとする。
そうだ、りんごがあるじゃないか。
そうだ、子どもたちは元気にすくすく育っているじゃないか。
何も困らない。三度受けたら、もっときっと行き届くはず。
そう、そして何より子どものことをもっと知りたくて
勉強するきっかけに利用した保育士試験。
3歳児は繰り返しが好きと言うこと。
3歳児が言葉だけで思い浮かべられる具体的なものもの。
今回ちょっと失敗だったな、と思うのは、みんなで盛り上がれる場面、
20人と言う人数が一緒に盛り上がれる場面のない、お話だったこと。
3歳児くらいだと、みんなで声をあわせたりできるお話がいいのだろう。
そういうことは学べた。
前の人も、後ろの人も、『大きなかぶ』をチョイスしていた。
でもなぁ、ちょっとつまらない。聞く方はつまらなくないのかな。
私が読みたい本。出会ってほしい本。ってやっぱりあるんだもの。
試験を理解するのではなくて、私の中での子ども理解を深めるための時間。
そこをうっかり間違えて、来年必勝の書『大きなかぶ』を読んでいたら、大きな後退だぜ、私。