休日に片付けてしまうと良いことが多々ある4月です。
だけど、だから、充電が必要な4月。
新しいことが苦手な私には、同じこと、変わらないことにゆり戻せる時間が必要。
と、30も終わりに近づく年齢でようやく気づきました。
そんな言い訳をしつつ、気になる宿題を横見で見やりながら、
結局走りに出かけてしまいました。
今日は柏の葉キャンパスでハーフ。
前回の4月はじめのハーフでは、直前の3週間、故障ゆえに走れぬ日々。
じわじわストレスをためた3週間を過ごし、走れなくなるような怪我や故障は
しないようにしよう、と誓ったのでした。
前回は2時間を切らなくちゃ、のプレッシャーもあり、ちょっと苦しい記憶を残すハーフ。
記憶を上書きして、楽しく走れる気分に戻したくて、4月2本目のハーフ。
柏の葉キャンパスは、サッカーの試合に使われるスタジアムが会場でした。
スタジアムの競技トラックからスタートして、広い公園内を縫うように走って、
スタジアムに戻ること6周。
スタンド席も使うことができて、見下ろしたトラックを走れると思うと、嬉しい気分。
トラック、とても走り心地が良かったです。
川辺や公道とは全然違う踏み心地、蹴り心地、走り心地。
皇居の2周10キロがあまり好きではないので、周回は敬遠してきました。
なおさらこの6周は飽きるな、きっと。
と思っていたけど、コースが公園の中を見物して走れたり、あちこちで折り返しがあって、
どこに視線を向けても走る人たちの背中だけでなく、顔も見えるのが新鮮でした。
スタジアムに入るたびに給水があるので、給水ポイントの心配もしなくて良かった。
1周ごとにリセットされる感じがあって、ペースが安定しているなぁ、と体感していたら、
結果もそのとおりでした。
周回コースも悪くなかった。
走りながら、「1周ごとのリセット」からの連想で、
仕事や家庭や生活を離れて夢中でやりたいことがあり、それができる今は幸せ、とつくづく。
それが無かった時期は句読点がなくて、息継ぎできないでいた気がする。
リセットボタンになる、マラソンの大会、とか、ピアノのレッスンやミニ発表会、とか、
そういう機会を要所要所に持ちながら、何かにまっしぐらになって自滅しがちな
私の性質は安定を保っているんだ、と、悟りを開いてゆく気持ちになりました。
ひとりでする読書や書道もリフレッシュにはなるけれど、
私の時間から脱して他者の用意した場に乗る機会が、リセットボタンになっているんだ、とも。
先週末のピアノレッスンで練習曲が決まったので、心置きなく練習ができるようになりました。
好きな曲ばかり。毎晩最低一回だけは弾いてから寝よう、と思って、寝る前に5分程度ピアノを弾く日々。
たどたどしく上手ではないけれど、好きな曲を少しずつ自分のものにしていく練習は、
とても楽しい。そう思えるのも幸せなことです。
息を抜いて息継ぎして、だから明日またがんばれる。
子どもたちが育ってくれたから、
私が私のための時間を何かに夢中になることを恐れずに使えるようになったから、
何かを諦めることが悲しいことや情けないことではなくて、
豊かな別の何かを生み出すと知れるようになったから、
今を幸せと思えるんだ。
走りながら、そんなことをぐるぐると考えている時間、それこそがとても幸せ。
そんな4月の終わりの休日。