むむちゃんの散歩道

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彼女の背中

毎朝、私と同じ時間の同じ電車に乗り、
毎晩、私と同じ時間の同じ電車で帰ってくる、
と思われる人がいる。

いつも、朝は乗り換え駅で彼女の背中を見る。
いつも、夜、降りた駅、自転車で抜き去り気味に彼女の背中を見る。

今朝、彼女はいつもとちがうコートを着ていた。

コートの違いに気づいたとき
着るものの種類や顔や髪型ではなく、
彼女の背中で、彼女と判別していたことに気がついた。


朝食は食べてくるのだろうか。
(我が家のように毎日同じような)
朝のしたくはスムーズなのだろうか。
(我が家のようにバタバタではなく)

帰ってからすぐ夕食のしたくをするのだろうか。
(我が家のように、子どもたちの顔をちらとしか見ず)
夕食後は一日のおわりにふさわしく穏やかな時間なのだろうか。
(我が家のように、息をつめてやり抜けて果てるように布団に横たわるのではなく)


今日は、駅に着いたら別のところへ向かう。
彼女は、いつものようにいつもの道を帰るだろうか。

そんなふうに、思いを馳せるひとが居ることを、
知ることもなく。

by shiho_kato | 2014-11-21 08:25 | 私ノート | Comments(1)
Commented at 2014-11-22 06:04
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