むむちゃんの散歩道

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明日から、先に行く。

小学校に入学し、
がんばって楽しげに見せながらきっちりと通った一学期。

その反動で、登校を渋り、暗い表情で日々を過ごした二学期。
二学期は、手をつないで校門をくぐり、昇降口まで一緒に行くことを求めた。

三学期、明るい表情を見せるようになった。
相変わらず手をつなぎながらだけれど、うつむいて靴の先ばかり見ていた二学期とは異なり、
顔をあげて、景色を眺め、おしゃべりについてくる。

そんなぷうちゃんが、夕飯を食べながら言った。
「明日から先に行く。ママがいっしょだと遅くなるんだもん。」


へ?
なんですって。
キミに合わせてあげていたのに~・・・。

とは、言わない。

「お、スゴイじゃん!」


有言実行の子、ぷうちゃん。
翌朝は嬉々として、手早く朝食を食べ、手早く朝の準備を整え、
早すぎるくらい早く、家を出る格好になり、
「もう行ってもいい?」を連呼。

むむちゃんがいつも出かける時間になるまで引き止めて、
お友だちも一緒に出発。

燃えるゴミをまとめながら、
「いってらっしゃ~い」と、送り出した。

程なく出勤。道のずっと先に小学生たちの列にまぎれて見慣れた小さな背中。
あたたかいものが胸のあたりにふわり。
ちょっぴり下まぶたにも。


小さな背中だけど、大丈夫。
つないだ手からたっぷりと注いだもの。
愛情という名の栄養、しっかり吸って、いっぱいになって、
春を前にぴょんと飛び出した。


飛び出すきっかけ作りに暗躍したのは
小学校の用務員さん。

手をつないで登校すると、いつもは挨拶だけだけれど、ときどき声をかけてくれた。
「長いこと見てるけど、6年生になっても一緒に登校する子はいないから。」
「学年のかわりどきまでのしんぼうですよ。」
「今だけ、今だけ。」
励ましも見守ってくれているのも、あたたかく、うれしく。
ぷうちゃんが、その声かけを、聞くや聞かぬやどう思うかな、に、ハラハラとドキドキ。

きっとね、聞いてたね。
いつまでにしようかな、って、言われなくても思っていたね。
言われたから、やっぱりいつまでにしようかな、って考えていたね。


時節の区切りの良いときではなく、
気持ちがフっとのったときに飛び出して行ったキミの選択は、ベストです。
私の心の準備が間に合わないくらいが、ちょうどいい。


さてさて、近いうちに、用務員さんにお礼を言いに行かなくちゃ。
by shiho_kato | 2015-02-18 19:48 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)