北村薫の円紫シリーズ!
今になって、このシリーズの続きが出るなんて、
嬉しいではないか。
「私」が年齢を重ねて、母になっている!
『空飛ぶ馬』にはじまる円紫シリーズ。
中学、高校のときの私の中の代表作。
同シリーズの『六の宮の姫君』を読み、
文学部のイメージを膨らませることができたことは
私の進路に影響を与えている。
今のいままで忘れていた。
懐かしいわ。
読んでいると次々と作家の名前、作品の名前があがる。
順繰り順繰りにたどって行きたくなる。
文学館はこう活用するのか、復刻版はこう活用するのか。
あらためて、ふむふむなるほど。
調べてゆくプロセスの踏み方をことこまかに丁寧に描いているから
読むだけで、どんなところにひっかかりを覚えるのか、
それを解き明かしていくための調べ方、アプローチの仕方が
リアルにイメージできる。
わくわくした気持ちのままストーリーを追いかけながら、
わくわくする謎の追いかけ方をいつの間にか学んでしまう。
「研究方法」「調査方法」のテキストを読むよりも、お得感満載。
二度美味しい!みたいな、こんな小説、大好きだ。
太宰には未だ一向に手が伸びないのだけれど、
読んでみようかな、という気分にさせられた。
・・・、あれ、最近どこかで同じ気持ちになったような。
「太宰読んでみようかな」
果たされない、永遠の課題?
円紫シリーズ、読み返してみようかな?
は、近々必ずや!