むむちゃんの散歩道

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学校って行かなくってもいいんでしょ

9月1日の子どもの自殺数が多い。

内閣府のH27自殺白書で発表されたことを受けて、
その日に向けて、自殺防止対策の取り組みや呼びかけが報道されている。

その中には、
鎌倉図書館司書さんのツイッターの報道があり、
同僚の司書さんと、学校図書館に携わっている人はみな思いは一緒だね、と話したりした。

相談先として、チャイルドラインの紹介もTVのニュースや紙面で散見。
統計の数字が出る前から、9月や5月の危機をとらえてきたチャイルドラインが、
頼もしく見える。



明日から新学期という8月31日。
ニュースを見ながら、むむちゃんが口をとがらせてつぶやく。
「なんで死んじゃうの。
いやだったら、学校行かなくってもいいのにね。」

ぷうちゃんも唱和するように
「家にいればいいのにね。」

キミたちが、自然にそう思ってくれて、そう言ってくれているのなら、
私はとても嬉しいよ。

新学期前だ、、、と、ぎゅっと構えていた心が緩む。

スペシャルな日ではなく、行きたい日、行きたくない日の波の中にある
ただの一日、そう思ってやり過ごしたい。


8月31日の憂鬱、9月1日の憂鬱、身に覚えがありすぎて、
呪わしい日にちであった私には、崖っぷちの気分がよくわかる。

そこに大した段差を見ずにすっと越えてゆけるヒトに
願わくはなりたかった、と、歯ぎしりする思いだった。


わが子たちは、

無理して越えずに引き戻ればいい。

呼吸をするようにそう思っている。
頼もしい子どもたちに育っていることに、感謝。



そして、そして、そして、
司書という立場や、チャイルドラインに携わっていたことを背に負いながら思う。

どうか、図書館に身を置く「私」を、
死にたいと思っている子どもと見ないでください。
特別心配な、学校に行きたくないと思っている子どもとして見ないでください。

どうか、どこだかに電話をかけている「私」を、
特別に心配で、危なっかしい、あやうい子どもと見ないでください。


なぜ、この子はここにいるのかしら?
心の中でハラハラドキドキしていようとも、
いつものように、かわりなく、そっとしておいてください。


様々な選択をする子どもたちは
ちょっとした、あるいは、なけなしの勇気を振り絞って、
息を潜めて、そこに居る。


雨が降ってるね、傘はある?

そのくらいの一言が、ちょうどいい。






*****
蛇足だけれで、
夜の街を歩く子どもたちに対する姿勢は、それとはまた別。
ぴったりでは無いけれど、近しい気持ちで書かれた
アフターケアゆずりはの高橋亜美さんのメッセージ(8月22日)より。

「寝屋川市中学生殺人事件から
またも、子どもが犠牲となる痛ましい事件が起きた。
ふたりの幼い命を奪った犯人が罪を問われ負うべきであることは言うまでもない。
一方で今回の事件から、私たちに何が出来たかを考えないではいられない。
被害にあったふたりの家庭環境を十分にわかっていない段階で無責任なことは言えないが、
ふたりにとって、「家庭が、常に安心で安全な自分の居場所ではなかった」のは、明け方まで町を徘徊するに至った要因のひとつであったと思う。
友人に何度も泊まらせてほしいとお願いしていたことからも、
深夜の商店街のベンチで肩を寄せ合いじっとしていたという目撃者の証言からも、
ふたりが家を出て、夜通しで刺激的な遊びに興じたかったわけではなく、安心して休める場所を探し彷徨っていたことが想像できる。
誤解を恐れずに言えば、今回の事件に至るまでには、家庭で、地域で、学校で、いくつものヒヤリハットが潜んでいたと思えてならない。
各家庭で、自分の子どもに十分な注意と関心をはらえるに越したことはない。
ただ、自分の子どもに関心をはらいたくてもできない状況にある家庭があるのも事実。(その背景には貧困や、DV、親の精神疾患など、親も困難な状況にあることは少なくない。)
家庭が大変な状況にあるとき、その子どももまた困難な状況を背負わざるを得ない仕組みがこの社会にはある。
生まれ育った家庭に左右されない、子どもたちを守るための普遍的な制度や仕組みが必要とされている。困難な状況にある子どもへのサポート、親へのサポートを草の根的に取り組んでいる団体は既に全国にいくつもあるが、地域によっての格差や取りこぼしのないよう社会が構築していくことは急務だ
制度や仕組みを整えていく一方で、わたしたちひとりひとりが担う
「子どもを真ん中においた社会の風土づくり」も欠くことはできない。
他人の子どもに声をかけたり、家庭に踏み込んでいくことは、「おせっかい」ととられ煩わしがられることも多い。
それでも、「おせっかい」という名の“つながり”や“関心”や“いたわり”が行き交うことによって、子どもを守る安全網ができていくと私は思う。
平田奈津美さんと星野凌斗くんのご冥福を心よりお祈りいたします。」

by shiho_kato | 2015-09-01 22:15 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)