今年も生徒さんたちと一緒に走らせてもらった。
毎年、とても楽しみで、
なのにいつも直前になると、ビビる。
あおることにならないかしら。
ふざけやがって、ってことにならないかしら。
等々、ぐずぐず、うじうじ。
負の想像力スイッチオン。
困ったものだ。
今年はカメラを持って走ることにした。
走りながらだとぶれちゃうかしら、ボケちゃうかしら、
でも、走りながらの風景は、走った人にしか撮れないからな~。
自分に役割を与えて、落ち着きを取り戻し、
さらに調子にのって、エルモをかぶることに。
つらくて、くるしい8kmと思っている生徒がいるならば、
どうか、ちょっとした異分子で気が紛れますように。
珍しく河川敷特有の風もなく、暖かな日差しのなかスタート。
後ろの方から、少しずつ前に出ながら、振り向いてカメラを向ける。
笑顔でこたえてくれる。
気のいい生徒たちだなぁ。
集団の中を縫うように行く間はそれを繰り返した。
集団がばらけてしばらく行くと、
間もなく先頭の集団が折り返して戻ってきた。
そこからは、すれ違う生徒たちが続々と。
カメラを構え手を振り声をかけながら走った。
張り切って走っているみなには
ナイスラ~ン!
マイペースで淡々と刻んでいるみなには
マイペース~。
シャッターを切り、声をかけ、手を振り、
あっという間の8kmだった。
42位の生徒の次にゴール。
思っていたよりも、ずっと前を走っていた。
39分38秒。
レースペースよりは少し遅いけれど、
あまりいつもと変わらぬペースで走ったようだ。
足も呼吸もまだまだ余裕がある。
写真を取りながらこのペースでいけるなら、
来年は、中学生と一緒にスタートして、中学生を撮ってから、
高校生を追いかけて、両方のみんなをうつさせてもらうのもいいかもしれない。
ロードレースを様子を流すモニターの前で足を止めて
笑いながら楽しそうにおしゃべりをする生徒たちを見ながらそう思った。
せっかくいただけている機会、
来年こそは、負のスパイラルから、正のスパイラルへ。