むむちゃんの散歩道

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第17回 稲城市民かるた大会

昨年、準優勝した相性のよい、縁起の良い大会。

むむちゃんが発熱につき欠場。

私もお休み、、、ともらすと、
むむちゃんが「なんでよ、ママは行きなよ」とつっぱねる。
この1週間、私が毎朝・毎晩ひとりで練習し続けている姿を見ているから。


逆の立場なら私もむむちゃんに必ずそう言うだろうと思うけれど、親は親。
39度台、38度台後半を推移する放っておけない高熱。

むむちゃんが37度台まで下がっていなかったら、ママは行かないよ。

そう約束して、迎えた朝。
「37.4」
むむちゃんの私へのプレゼントだ。


感謝して、行かせてもらおう。

大会デビューのHちゃんと、連戦連勝中のAちゃんと一緒に出場する。
むむちゃんの発熱を聞いて、
Aちゃん父も、Hちゃん母も、そして今日は出ないSちゃん母もすぐに引率役をかって出てくれた。
ありがたいです。
見守られて、この地域での小さなかるたの会は続いているのだと、改めて感謝。

3人そろって、「初心者B」というクラスで出る。
100枚をしっかり覚えて競技かるたができる人から、F級とE級未勝利者と幅広い人を包含したクラス。

去年は100枚覚えたばかりの「初心者A」だったので、ひとつ上のクラスになった。


1回戦目
年配の女性の方と。
お手つきをほとんどしない、正確なとり。
シーソーゲーム、一枚とれば一枚とられる。
終盤になり、速さの勝負でこれまでしなかったお手つきを双方に続け、
四枚差で逃げ切るように辛勝。


2回戦目
女子高校生だろうか?
苦手な速い払い。はじめから4枚連取され、束負け必至か、心折れそうになる。
先のことを考えず、一枚一枚集中していたら、お手つきで自滅しはじめてくれた。
速いけれど、ルールは曖昧?
「これって送っていいですか」と質問される。要らないよ、と思うけれど「そうですね」と答える。
いつの間にか逆転して6枚差。
残り札は少なくなったところで、相手陣に多く出札が続く。(当然か、相手のほうが札が多い)
攻めなくては勝負できない、相手の速さに負けない攻めをしなくちゃ、
あせってお手つき3連続で追いつかれた。
二枚差で惜敗。


3回戦目
私よりやや年長のおじさま。
札並べが荒い。札送りのルールも曖昧にしかわかっていない様子。
「これって送っていいですか」さっきの子と同じ。
要らないよーと思うけれど、しぶしぶうなづく。

でも、がんがん手を出してくる。
勢いがあるので、自陣上段、敵陣上段、両方の札に手が触れてしまうタイプ。
札をとってもお手つきになるパターンが続き、こちらとしてはありがたい。
札を送られることにイラッとしている様子だけれど、仕方なし。
5枚差がつき、自陣あと2枚のところで、悪い癖。

空札で、相手の囲みの手が札を動かし、ここで一枚送れば残り一枚だ、
と思ったのに、あと少しの気にゆるみか、気の毒になって送り止めてしまう。

結局運命戦まで持ち越しになってしまう。
幸いにも出札「玉の緒」は自陣。
一枚差の辛勝。


4回戦目
小学生の男の子。
やる気があるのかないのか不明、暗記せず。
でもはじまると正確に取りに来る。2,3回戦目のお手つき自滅型とは違う。
いったいどうやって札並びを頭に入れているのかしら・・・。

子ども相手だと、それだけで出せる力2割引きになりがち。
見ない見ない、相手を見ない、札を見よ、と言い聞かせながら。

自陣残り7枚くらいで6枚差。
あと少しがんばれ、というところで自陣下段の「ちはやふる」の札を抜かれた。
そこから調子が上がりだした少年。追いつかれ、逆転されて3枚差。
粘って粘って、またも運命戦。
(お願いつむ!「ちぎりき」来い!)
出札「ちぎりき」で一枚差の辛勝。


4戦とも、最後の最後まで聞き切る形のフル試合。
ほんとうに疲れた。


連戦連勝のAちゃんは、今回も勝ち越しの優勝。
それでも、決勝戦は大差からの大逆転で、先生も驚くくらい粘って粘った勝利だったそうだ。
たくさん褒められて、ぽろりと涙をこぼした。
諦めずに踏みとどまった心のがんばりが目に見えるようで、一緒に胸が熱くなった。


大会デビューのHちゃんは、早く戦いたいと言い続けてきた気持ちそのままに
10枚以上の枚数差で3勝して決勝に進み、決勝戦では3枚差の惜敗。
デビュー戦を準優勝で飾った。
それでも、3枚差が悔しいと言い続けている。
このガッツが強さの秘訣。
これからどんどん強くなっていく姿がはっきりと見える。


こんな日は、
一緒にやっている年若い仲間たちと喜びも緊張も悔しさも全部余さず分かちあえる。

だから、コーディネートやお世話をするだけではなくて、
みそっかすでいいから可能な限り同じフィールドで闘うプレイヤーであり続けていたいと思うんだ。


前回の準優勝と、今回の敗者復活からの敢闘賞(三位相当)の合わせ技で、F級に昇級してくださるそうだ。
まだまだ実力がともなわないので、ここから精進していきます。
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毎回辛勝や惜敗の接戦で、試合と試合の間に休む間がほとんどなかったので、
むむちゃんには、終わってからの連絡になった。
Aちゃん、Hちゃんの活躍と、私のF級昇級を喜んでくれた。
一緒にはじめた仲間としても、子ども心としても、置いてけぼりにしたくない気持ちがあったようです。
もちろん私にも置いてけぼりにされたくない気持ちはありましたが。


翌日、大会報告をしながら、
日中は37度台だった熱が、夕方になって38.8まであがったのは、
運命戦の「ちぎりき」で、ママにパワーを貸したからだ。
と、嬉しそうに苦笑いしてくれた。


******

(大会備忘録)
1回の大会は10回の練習に匹敵すると先生はおっしゃる。
貴重な機会をのがさず覚えておくために。


良かったこと
・4戦3勝1敗で、負け癖からの脱却がはかれたこと。
・苦しんでも札一枚一枚に踏みとどまり続けることができたこと。(集中が途切れる時間が短かった)
・はじめからの実力差ではなくて、試合の中での粘りとか集中力とかで勝負できたこと。
・はじめてメガネをかけて戦ったけれど、邪魔にならなかった。むしろよく見えている安心感があって良かった。

次に生かしたいこと
・「相手ではなくて札を見る」を心がけて、今日は比較的実践できたけれど、
ふっと気を抜くと、相手が子どもだ、とか、相手が気の毒だ、とか、これじゃつまらなかろう、とか、
余計な想念が入り込む。そういうのを横に置くか、スパッと切り捨てて札と私の世界にはいれるようになりたい。
・前の暗記を払拭することができない。特に終盤に競る試合ばかりだったので、終盤の札並びが次の試合にがっつり残って手が動いてしまう。何か手を考えないと。


今回の早朝練、夜練、一週間でも効果があった。
暗記が入りやすくなったのと
札と手の結びつきがスムーズになった。
日々のルーティンのどこかに組みいれてできるかぎり続けられるように、と思う。
by shiho_kato | 2016-02-07 20:21 | マラソン、かるたノート