ぷうちゃんの一年でいちばん盛り上がる行事、運動会。
今年もリレーの選手に選ばれた。
お昼休みのリレーの練習を楽しみにしはじめたころ、おたくふ風邪に罹患。
出校停止となる学校指定の病気。
ほおの腫れがあらわれてから5日間の出校停止。
右頬が腫れ、時間差で左頬。
かれこれまるまる一週間と一日のおやすみとなった。
腫れている間は痛みがあるけれど、熱もあがらず、一日二日で腫れも引く。
体調へのダメージの少ないおやすみで良かった。
旗のダンスも覚えてしまった後だったので、合わせられれば◎
追っかけ綱引きも、流れがわかれば◎
リレーは、はじめてのアンカーで緊張していたけれど、復帰後、ぷうちゃんより遅いけどアンカーをやりたい子が名乗りをあげて、じゃんけんをして順番を交代することになったので、すこしの緊張もなくなった。思い切り走るだけ。
80m走だけは、運動会の朝になっても心配していた。
なんとしても一位になりたい常勝の競技。でも今年一緒に走るのは、みんなリレーの選手に選ばれている猛者。
練習では何度か一位になれることもあったけど、、、。
本番は晴天。
キンチョーする。。。負けてもいいんだよね。
と、なんだかいつになく弱気の様子だったぷうちゃんは、
それでも開会式がはじまってからは、ニコニコ機嫌よく、仲良しのお友だちと楽しそうに過ごしていた。
ひとつめは、旗のダンス。
旗がからまるのをクルクル戻しながら、楽しそうに踊った。
ふたつめは、おっかけ綱引き。
練習では一度も勝てなかったのが、一勝一敗の引き分けに。
飛んで跳ねて喜んだ。
みっつめは低学年リレー。
ラストから二番目のぷうちゃんのところに回ってくるころには、大差で一位だから大丈夫と言っていたけれど、本番の今日は、一位二位と同着でバトンが渡った。黄色のビブスをはためかせ飛ぶように走った。最後はすこし疲れて、それでも二位との差を引き離しアンカーにバトンを渡した。アンカーの子と二位の子の差が僅差に縮まっていくのを祈る思いで見守り、かろうじて逃げ切ってそのままゴール。
ぷうちゃんは終わったあと、「アンカーじゃなくて良かった、最後から二番目だったから二位との差を開くことできていたけど、アンカーでバトンもらったときにもう二位になっちゃってたら逆転できなかったと思う」と。
一度も口に出さなかったけれど、直前にじゃんけんでアンカーをチェンジしたこと、心の底で残念に思っていたらしい。口に出さぬまま、自分の役割をしっかりこなした。
お昼を食べて午後に残るのが80m走。
おふざけして、楽しく過ごしながらも、きんちょーしてるのが伝わって応援にも力が入った。
スタートのタイミングがあわず、ほんの一瞬出遅れた。
コーナーをまわりながらぐんぐん押し上げていった。
最後の直線。
追いついた!?
後ろからはみな同着に見える。
案内されたのは2位の旗の下。
あと5mか、3mでもあれば行けたのにね。残念。
あぁ、悔しいだろうな。
すぐには声をかけられなかった。
むむちゃんは、ぷうちゃんを応援してくれたKちゃんに、「見た見た!二位だったよ!体調悪かったけど頑張ったよ!」と説明したそう。私やぷうちゃんいは「ま、仕方ないね」と言っていたむむちゃん。優しいぜ。教えてくれたKちゃんに感謝。
運動会の後のぷうちゃんは、悔しさはあるけれどカラッとしていた。
朝ランは続けるそうだ。
ゆっくりの1kmの中に、部分ダッシュをいれるそうだ。
残念な気持ち挽回のポジティブマインドを養えたらいいね。
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ぷうちゃんのことではないけれど、今回の運動会で心に残ったこと。
いつものように、保育園の仲間たちと応援をしてた。
高学年のリレーでは見知った顔の子どもたちが何人も見せる走りをしてくれた。
中でも、Tくん。
おふざけおとぼけが好きで、お母さんに言われっぱなしのTくんが、
100m走で一位になり、今年ははじめてリレーの選手に選ばれた。
6年生だけど第一走者。
お母さんと一緒に第4コーナーの前で応援に陣取った。
TOP争いをしながらコーナーを曲がってきた!
吠えるように名前を叫ぶお母さん。
その声に押されたように、ぐいぐいと前に出てトップでバトンを渡した。
あんなに力いっぱい、腹の底から声を出してTくんを応援するお母さんを見たことあったっけ。
それにこたえるように、力を出し切るTくんを見たことあったっけ。
彼には最後の小学校の運動会。
まだひとりめなのに、涙でかすんで応援にならない。
運動会って、こんなにステキだったっけ。
おとなになって良かった。