むむちゃんの散歩道

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有川浩『アンマーとぼくら』 ~沖縄小説

沖縄を舞台にした有川浩の新作。
有川浩『アンマーとぼくら』 ~沖縄小説_d0134102_05385247.jpeg
楽しみにしながら読んだら、楽しみにし過ぎたためか物足りなかった。

沖縄を描く小説は多い。

よしもとばななの『なんくるない』なんかが上手いな、と思う。湿度の高い空気まで含めて描く。
先日読んだ原田マハの『太陽の棘』も沖縄の深い傷みを静かに落とし込んでいたと思う。

でも、沖縄は灰谷健次郎さんだなー。
『太陽の子』が沖縄を素材にしているばかりで、小豆島や神戸が舞台になる作品がほとんどだ。
にも関わらず、沖縄の香りを濃厚に漂わせる。
『海に涙はいらない』や『島物語』シリーズや『海の図』やetc・・・海に潜る島の子どもたちの小説を読み直してみたくなった。

by shiho_kato | 2016-09-03 10:39 | 読書ノート