むむちゃんの散歩道

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須賀しのぶ『革命前夜』

『また、桜の国で』が良かったので、須賀しのぶを後追い。
東ドイツと西ドイツに分断されていた最後の時期を東ドイツの音楽院に留学する日本人ピアニストの小説があるじゃないか。
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東と西とを行ったり来たりしながら、ベルリンの壁を壊すにいたった自由への渇望と希求のうねりを描いた物語。

情報(テレビやラジオなどの)をひとりひとりが受け取れることで、
異なる社会のあり方を知り、それを欲する。
それが個から多に変わった時に、今いる社会を変えていく大きな力になることが、手に取るようにわかる。

『蜜蜂と遠雷』を読んだあとでは、音楽の描写が薄く感じられてしまうけれど、東ドイツという今は無き国を感じることのできる小説だった。

by shiho_kato | 2017-02-17 18:05 | 読書ノート | Comments(0)