むむちゃんの散歩道

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映画「君の膵臓をたべたい」

むむちゃんとぷうちゃんと、仕事帰りに待ち合わせをして、
映画『君の膵臓をたべたい』を観る。



本で読んだ、くすんだ曲がった凸凹した感じが無いことに違和感はあったけれど、
観終えて、本で読むよりもスッキリと内容が入ってきた。


共に居て、信頼できて安心できるのは、
ひとりであることをしっかり抱えられる人なんだ。

共感が過ぎてしまい「一緒」の幻想に身をゆだねている友ではなく。


そういうことを、住野よるは書きたかったんだ!
映画を観て、ようやく理解した。



住野よるの、『夜のばけもの』も、『また同じ夢を見ていた』も、『かくしごと』も、
みなに交われない、あるいは交わらない、「ひとり」に拘って書いている。
文章がけして上手じゃないのに、スルーできないのは、
けど、仲良し万歳じゃない、ひとりぼっちの姿をこれでもか、って言うほど描くからだ。


ところで。
住野よるは、女性だとばっかり思っていたら、男性だった。
(私だけではなく、むむちゃんも女性作家だと思っていた)
びっくりして驚いて、今まで読んできたそれらをも一回読み直した方がいいかも。
別にジェンダーどうこうっていうのは無いんだけど。


by shiho_kato | 2017-08-02 18:23 | むむちゃんとぷうちゃん