むむちゃんの散歩道

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働くことと育てること 2

間もなく育児休業があける。
そして、私の降格復帰の話し合いがなされている。

私は自分の働いている職場が大好きだし、
それを提案されているみなさんが大好きだし、
そこに込められた労わりの想いも十二分に受け取っている
私の降格は、私の尊敬する人に適正なポストを与えることを企図していて
その人を大事に思うみなさんの気持ちに
負けずとも劣らないくらいその人を尊重したいと思っている。

だから、あれこれ思う気持ちも
私自身の権利に関することもすべて呑み込んでも
構わない、という覚悟をも辞さない。

だけれど、だけれど、
育児休業中のいま、これを受け入れることは、
育児を理由に、これを受け入れることは、
同じ時代を、切りひらいて、静かにたたかって生きている
女性たちを裏切る。
私は一生懸命そこでがんばっている
友人たちと同志であるとは言えなくなる。


そして、社会的な組織である私の職場が、
時代に逆行するそのような人事を、
認めることは、
本当に、大好きな私の職場の品格をある意味では、
うかうかと損ねることになるのではないか。

迷う。


たぶん、復職してからなされる話であるなら、
ちがうのだけれど。

育児休業中の
たとえ保障されていたとしても
元にもどれるのかどうかの
不安とのたたかい。

それは、私自身の能力が追い付くのか、
職場にブランクもある育児の不自由も増えた私を受け入れられるのか、
そのいずれもの不安、葛藤。
そのたたかいのさなかに、
おろします、と言われることは、
戻る場はないと、言われているのと同じくらいのこと。


だから、せめて、これが、
受け入れることになろうとも、
悪しき前例とならないように、
次につながる女性たちに、
同様なことがふりかからないように、
その楔だけは、打たなくてはならない。


戦うのは、いやだな。

ふりかざすのは、いやだな。

声高に、訴えるのは、いやだな。

どうしたら、いいのだろう。


そして、だから、
眠れぬ夜は、まだ続く。
by shiho_kato | 2008-02-11 23:32 | 私ノート