むむちゃんの散歩道

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ぷうちゃんの忘れ物

「いってらっしゃ~い」と家の中から子どもたちを声だけで見送って
私も出勤準備を整えて、外に出ると、
自転車の後部座席にぷうちゃんのカエルバッグ!

上履き、体操服、ランチョンマット一式入ってるのに~。

ゴミだし先にしておけばよかった、と後悔しつつ、
ゴミを出しに行って、慌てて自転車に飛び乗るも、むむちゃんぷうちゃんには追い付けず門に到着。
あぁあ、下駄箱で上履きの無いことに気づいて泣きべそ顔になるぷうちゃんの顔が浮かぶ。

ちょうど門の前でぷうちゃんの担任の先生が安全指導をしていた。
「先生~っ!」と駆け寄り、荷物の顛末と
「私の予想では泣いてるのではないかと思われますっ!」と勢いよく申し添えた。
その私の勢いで先生が身を翻して校舎に向かう姿を見送りました。

少し先の通路の隙間から、昇降口の前で他の先生と話しているぷうちゃんを発見。
何やら、うつむいて何度も頷いている。
きっと取りに帰るかどうか、相談中なのだろうなぁ。

交渉成立したのか、門に向かってうつむいて足早に歩きはじめたぷうちゃん。
教室にベランダから入る担任の先生とすれ違っちゃった~・・・。
と案じていると、ベランダから先生が出てきて、一言ふたこと交わして、
カエルバッグが渡された。
身を翻して、それでもやはりうつむきがちに早足で昇降口に戻っていくぷうちゃんの後ろ姿を見届けた。

残念ながら、私の視力では表情までは見えません。
どうか、カエルバッグが届いて、ホッとしていますように。
ホッとしてハッピーな気持ちになりましたように。

ふぅ~と息をついて、自転車を漕ぎ出した。
忘れ物に泣きたい気持ちも、
ホッとしてハッピーな気持ちも、私の気持ち。
かつて子どもだった時の私の気持ち。

ぷうちゃんは、どんな気持ちだったのか、夕方聞いてみよう。
夕方が楽しみだ。

そう言えば、去年も同じようなことがあったなぁ。
金環食の月曜日に、むむちゃんがおんなじ袋を忘れていって、
ぷうちゃんとふたりで教室まで届けたなぁ。
むむちゃんは顔は笑顔で心は泣いてる表情をしていたなぁ。
ぷうちゃんは、去年のあの時のことを思い出したりしていたかなぁ。

そんなことを思いながら、どんどん軽やかな気持ちになっていった。
今日一日、ぷうちゃんが笑顔で過ごせますように。
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by shiho_kato | 2014-06-30 13:52 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)

6/30まで!「子どもの貧困削減率の目標明記を!現状の6人に一人を5年間で3人に一人へ」

内閣府にて子どもの貧困パブコメ募集中です。

「子どもの貧困削減率の数値目標を明記してください。
現状の6人に一人を、5年間で3人に一人に。」
と書き込みをどうぞお願いします。

6月30日までです。

http://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/bosyu/20140620.html


数値目標の入らない施策は、
飾られたまま実行されずに放り置かれてしまうことを知った。
ましてやパブコメ用に提示された資料は「~~を必要とする」ばっかり。
「~~する」「~~にとりくむ」といった文言無し。

成果を数字ではかるのは好きじゃない。

だけど、ことここに及んでは、貧困率削減に明確な目標値を入れないと
法律があっても、大綱があっても、
施策の優先順位は低く、
予算も割かれることなく、
放置されたまま時が過ぎるばかり。

施政側の取り組み優先順位をあげさせ、実際に着手してもらうためには、
数字でせまって、貧困率下げなきゃまずい、と思ってもらうしかない。

そんな風に取り組み項目を決定させなくちゃならないなんて、
相手を値踏みしているようで、本当にイヤだけど、
国とか、自治体とかの箱に、対しては、
そういう方法をとらなくては、ことが動かない。

そう箱に対しての値踏みであり、その中のひとりひとりの人格を
はかっているわけではない、と、自らに言い訳。

パブリックコメント、どうぞ書いてください。



ちなみに私がほかに書きこむ予定の内容は下記のような内容。

・自治体の子どもの貧困削減のための行動計画策定の義務付け。(次世代育成推進支援法のときのように)

・子どもの貧困に取り組む常設委員会の設置。(子ども子育て会議のように)

・子どもの貧困削減のための啓発月間の設定。(虐待防止月間などのように)

・授業の範囲の適正化。給食も修学旅行も学習活動の一部。授業料無償化の、授業料は修学旅行費、給食費をも含むべき。

・現状の児童扶養手当の受給基準を下げるとともに、第二子、第三子も、第一子並に。

・給付型奨学金の創設。

・スクールソーシャルワーカーの必置。(スクールソーシャルワーカーの安定的雇用を含む)

・皆保育が可能な保育園数、保育士数の確保。(保育士の待遇改善を含む、保育の質を下げない)

・親の就労支援は、職業訓練にとどまらず、就労まできっちり。職に就くところまでではなく、継続して就労状況が続き貧困状態が改善されるまでを見届ける支援に。

などを、書き込む予定。
by shiho_kato | 2014-06-24 19:22 | 社会&地域&子どもノート | Comments(0)

小雨の中の、第31回富里スイカロードレース

小雨の中、富里スイカマラソンでした。
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前日より実家に帰り、ぷうちゃん、母、父の送迎&応援つきの10キロマラソン。

10数年前、どちらかというと20年くらい前に毎年出ていた父、母は、
出発前に各自17回、18回のTシャツに着替えていました。
ちなみに今回は31回目。

スイカマラソン、一度だけ着いて行った覚えがあるけど、暑かったことばかり思い出され。
誰と一緒とか、スイカ食べたとか、記憶にあまりなかったりします。
ましてや、父、母の、雄姿もまったく。

この小雨はめぐみの雨だ、と呪文のように繰り返す父。
富里スイカは、暑さとの戦いで、戻ってこれずに救急車や救護者に乗る人も多数いたとか。

ブランクはあれど勝手知ったる大会で、雨でも体育館で待てるから大丈夫よ、と母。
会場について、体育館の上の階に場所を確保。
ぷうちゃんが待つあいだ濡れずにしかも多少走り回っても大丈夫な場所で過ごせて良かった。
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道路にひろがって、目標時間別の立札を目印にスタート。

コース沿いのお家の人たちが椅子を門前に置いて応援してくれていた。
手を伸ばすおじいちゃんや、抱っこされたチビちゃんのところには、
寄って行ってハイタッチ。

眼前の路上を先をゆく人たちが埋め尽くしていて、
それを追うように走っていくのは面白かった。
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田んぼの中の道、畑の中の道。
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民家が切れて人が少なくなったあたり8キロくらいで、
元陸上部長距離走者の父の姿を発見。
大きく両手を振ると、
「ゆっくりゆっくり!」と声をかけられた。
監督のようだ。

あと二キロだから、もう大丈夫だよ~、と思いながら、前へ前へ。

9キロ過ぎに、有名な給スイカ所がありました。
スルー。
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お腹を痛めて辛かったと母、走ってる時にすいかなんて食べるもんじゃ無いと父。

走れなくなるのも、ベタベタの手や口になるのもあまり嬉しくないので、
スイカを微笑ましくみやりながら、ゴールへの上り坂を上がりきりました。

上がりきって間もなく左折。スタートしたあたりの見覚えのある風景。
ゴール手前で、仲間を待つ仮装組の人たちをよけて、ゴール。
手元の時計は50分53秒。

あとで出た速報タイムは50分48秒。
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道路を走るレースは、たとえば先週の城南島の公園のような場所に比べると、
右に左にあちこち無駄に動くけれど、それでもこのタイムなら大満足。

ぷうちゃんも母も見つからないので、さっさとスイカを食べに行き、
がぶりがぶりとふた切れ食べ。
ゴールの給水には麦茶が用意されていて、スイカとの相性ばっちり。
麦茶を二杯飲んで、体育館に戻りました。
飽きているぷうちゃんと、母と再会。
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待ってる間にスイカを食べると張り切ってついてきたはずのぷうちゃんは、
たくさんの人と雰囲気にのまれ(緊張しやすいタイプ)スイカ要らない~と、
涙ながらに拒否したらしい。目に浮かびます。
その他のたくさんある出店も素通りしたのだろうな。

体育館のステージでは県の鍼灸師会?の人たちがボランティアでマッサージ。
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よし、あれ、行こうよ、ぷうちゃん。
着替えてマッサージ体験。走ったあとで体が柔らかくなっていて痛みはほとんど
感じないのだけれど、それでも気持ち良い。
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ぷうちゃんは、ちょっと場に馴染み、体育館の二階を走り回り、
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母の作ったおにぎりやたまごやきやウインナーを食べて満足。
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SNSでしかやりとりの無かった高校のクラスメイトとリアル再会。
わかるかな、卒業以来だけど…。
は、杞憂でした。
彼女とのツーショットなぞ、在学時には想像もつかなかった。
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ゴール後に母やぷうちゃんが待っていたり、
父や母のスイカマラソンにまつわる思い出話を聞き世代交替気分になったり、
父がフォームが腰高で良かったと監督めいたコメントしたり、
知り合いに会えるかも~と当日を楽しみにしたり。

今シーズン最後の(予定の)大会、あれこれ盛りだくさんに終了しました。

暑い時期を過ぎるまで、たくさんの人と一緒に走ることのはおあずけ。

秋に再び走るのが好きな人たちと、同じ道を走れますように。

苦手な暑い時期、今日の楽しかった~の余韻を胸の中にほっこりあたためて、大事大事に過ごそう。
by shiho_kato | 2014-06-22 22:03 | マラソン、かるたノート | Comments(0)

梅の実のなる、梅の木のもと、梅の実拾い

校内の小宮ガーデンを抜けていくさなかに、
梅の実が落ちてるのを発見。
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鮮やかなオレンジ色をひとつ手に取ると熟した実で、とっても甘くていい匂い。
見た目はどう見ても梅だけど、違う果物かもしれない?

梅でも梅でなくても、この甘い匂い!
枯れ葉のクッションで傷みの少ないものばかりたくさんたくさん。

ちょっと迷って、このままにはしておけない、小さな箱を取りに戻ってせっせと落ちてる梅の実を拾った。
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傷の少ない実をあらかた拾い終えて、見上げると、
枝には青い見覚えのある青梅の実。
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うむむ、いやいや、枝からもぐのはやりすぎだわ。

箱を持ったまま、数日前に自宅の梅の実を分けて下さった先生のもとを訪ねて、
拾ってしまいました、と報告に行くと、これま間違いなく梅、と断じてくれた。

熟したのはすぐにジャムにしちゃったほうがいい、
比較的青いのは梅酒にも梅ジュースにもなる。
とアドバイスくださる。

あ、いや、その前に、私がもらっていいのでしょうか?
今まで気づかれることなく誰も拾わなかったのだからそのまま腐るかカラスが食べるかのどちらか、と。
あ、それなら。
たしかに、みなで分け分けすることを考えると少ない。

帰って、熟したのは早速梅ジャムにして煮こみ、
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先生にもらった凍らせておいた梅と共にジュースも漬けた。
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そして、困ったことに実は毎日のように少しずつ落ちる。
そのまま捨て置かれてると思うと見過ごしにはできなくて。

そんなわけで毎日エプロンのポケットに入るくらいちょっぴりずつ梅の実拾いの今週。
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by shiho_kato | 2014-06-20 21:20 | 自然ノート | Comments(0)

まはら三桃 『伝説のエンドーくん』

倫理観を取り戻そう、というお説教くさいお話かと
本の紹介を読んで思ったのは、大間違いでした。

あの紹介文を書いた人は、多くの読者からこの本を遠ざけたに違いない。

良かった、ダメもとで読んでみようと思って。
毎章ごとに、胸がほっこりあたたかくなって(一章目は若干劣る)、
いくつかの章では、やばい泣きそうだ、と、思った。

エンドーくんのあまたある落書きメッセージ中から、
私が見つけるのは、私が欲しい、私の気になるメッセージ。

見つけるのは先生、ひとりひとり。
生徒の物語ではなく、先生の物語でした。

教員として生きていると、いや大人として生きていると、
大人と「対峙する」子どもの目線と、向き合ってしまうが故に
子どものまなざしが見えなくなる。

「対峙」しなければ、
同じ側に立ってしまえば、
同じ側から、年数がたった分だけ遠く深くまで見通せて余計なものも目にはいるようになっただけ、
見方そのものが変わっているわけではない、と気づけるのに。


そんなことを教えてくれる小説でした。

まはら三桃の
『たまごを持つように』の弓道小説も、
『鉄のしぶきがはねる』の女子の工業高校小説も、
『鷹のように帆をあげて』の女子の鷹匠小説も、
どれも、ソフトでやさしくて好きだけれど、
『伝説のエンドーくん』は一歩突き抜けた感じ。

むむちゃんに、今日読んだ小説がとても好きなお話で嬉しかった、
と話したら、あらすじ教えてよ、とせがまれる。
うまく要約できなかったので、ところどころ、ぽつりぽつり話すうちに、
じれったくなったのか、むむもそれ読む、と。
読んでくれるかな。
どんなふうに読んだか、教えてほしいな。
その日がしずかに楽しみだ。
by shiho_kato | 2014-06-19 22:31 | 読書ノート | Comments(0)

綿矢りさ 『大地のゲーム』

震災をとりあげて書いた小説というので、手にとってみた。
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あっという間に読み終えた。
うむむ。
がんばってみたのかもしれないけれど、不出来だな。
何に重ねたのだろう。

何かに重ねて、何かをツギハギするように、
非常時の暴力や不安や苛立ちを描こうとしているのはわかった。

でも、だ。
残念だけれど、何も書けぬままに小説の態だけ成してしまった、
と評したら、酷だろうか。

狭い枠組みの中で書いていく書き方をスタイルとしているから、
その外に出ていくことは難しいのだろうけれど、
ここ数篇、書きあぐねている印象を受ける。

直近のリアルな出来事を素材に書こうとすると、
傷口が生々しいがゆえに、中途半端な筆致は、必要以上に読む者を傷つける。

何をか傷つけるほど刃は立っていないけれど
どろりとした不快感を落とす作品だった。残念。
彼女の描いた大学生世代は頷きながら共感をもって読めるのだろうか。
そうだとしたら、私の感性が年齢相応になってしまったということか。

でも、彼女たちも年齢を重ねてきた。綿矢りさ、金原ひとみ。
いま、曲がり角なのかな。

金原ひとみはそもそも好みの作風ではないのだけれど、
綿矢りさは、あと一歩、あと数歩、世界を広げて
読みたい本を生み出してくれる書き手になってほしいな、と願う。
by shiho_kato | 2014-06-18 21:52 | 読書ノート | Comments(0)

握りしめたしおり

明け方ぷうちゃんに、
ママおしっこ~、と起こされた。

トイレ行こうか、と声をかけると、
もう出ちゃった・・・。と。

ぷうちゃんのおねしょはとっても珍しい。年に一度あるかないか。
着替えようね、と手をとると、何か握っている。

本に挟むしおり。
京都のお土産にもらったしおりを握っていた。

そう言えば、昨晩は本の読み聞かせをする前に、
ぷうちゃんは眠ってしまった。

毎日少しずつ読みついでいる本の読み途中のページを開いたまま。
その時に握ったしおりだ。

昨晩の私は、洗濯物を干したり、畳んだりしつつ、
スマホを持ち歩きながら、朝顔症候群について調べていたんだった。

家事を終えて、調べることもあきらめて、寝るお部屋に入ったら、
ぷうちゃんは既に寝入っていた。
本の続きを読んでもらうのを待ちながら。

しおりを握り、はやく読んでよ、と
声をあげて呼ぶこともせずに、ただ待っていたんだ。

今晩は、読んであげよう。
いつもよりたくさん、読んであげよう。
むむちゃんにも、読んであげよう。
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どんなことがあっても、一日いちにちが、あたたかく穏やかな気持ちで終えられるように。
子どもたちに対して私が何よりもしなくちゃならないこと、
いや、私にできる唯一のこと。

心配が足かせにならぬように。心配が他を侵食しないように。
今までよりもいっそう、日々の淡々としたいとなみがいとおしい。
by shiho_kato | 2014-06-13 05:10 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)

朝顔の瞳 ー朝顔症候群ー

学校の検診にひっかかって、
むむちゃんがはじめて眼科を受診した。

すぐに終わると思った眼科での検査。
先生が首をかしげる・・・。

右目。

レンズを入れても視力が出ない(あがらない)。
焦点を合わせて写真をとる機械で、目の焦点があわないためになかなか写真が撮れない。
字の大きさを変えた本を読んでみると、教科書大の字を10センチくらいまで近づけてなんとか読める。
それより小さくなるとまったく読めない。

むむちゃんが一年くらい前から時折口にしていた「右目がぼやぼやする。」の訴えを
もっと深刻に感じていれば良かった。

つまり、この一年あまり、左目だけで焦点をあわせてものを見ていた、ということ。
左目にどれだけ負担がかかっていただろう。

片目をおさえてモノを見ると、モノが偏って見える。
もう一方の目をおさえてモノを見ると、逆側に偏って見える。
この状態を、「見える」として、一年余りを過ごしてきたのか・・・。


何の不具合なんだろう、何の病気なんだろう・・・。
悩みながら帰途を歩いていたらぷうちゃんが保育園と学童とでお世話になっている
よしこちゃんとばったり会った。
「あら、みんなでお出かけ~?」のおっとりした明るい声に誘われて
実はね・・・、とお話すると、よしこちゃんの身近な子どもたちの中に、
小学4~6年生くらいで、急に視力が落ち、それがストレス(心因性)によるものだった、と話してくれた。
ストレスが緩和したら視力も戻った、と。

なんだかホッとした。
心因性なら、多少は知識、経験ともに目の病気よりも多い。
ふっと肩の荷がおりる気持ちで、よしこちゃんに感謝しつつ別れた。


今日、二度目の検査、瞳孔を開いて瞳の中を見る精密検査を行なった。


朝顔症候群という、この季節に似つかわしい名称。
先天的な目の異常。
三時間かけて、あれこれ検査した末にようやく先生がたどり着いた診断。
2~300万人に一人の発症数で先生も、診てきた患者さんでははじめてだそう。
治療法無し。
症状は主には視力低下。
白内障、網膜剥離を伴う場合がある。が、その所見は今は無し。
日常生活で気をつけることも特に無し。
プールの授業も受けて良し。

という診断も、テキストレベルのものなので、急がないけれど夏休みくらいに一度こちらに行ってください、と、紹介状。
私にもわかる有名な子ども専門の医療機関。
朝顔症候群のいま現在の最新の情報や、今後の計画など、そこで一度しっかり診てもらい相談したほうが良いでしょう。と。


むむちゃんも一緒にそれらを聞いた。
どう受けとめるか心配したけれど、診断内容にショックを受けたりはなく、よくわからなかったことが詳しくわかって良かった、と。

検査疲れと、瞳孔を開かせたため近くが見えないのが不便。

教科書の種類も判別できないので、ぷうちゃ~ん、ぷうちゃ~ん、と呼んで手伝いを求めていた。
ぷうちゃんは長い診療時間、途中から保育園に遊びに行った。
診療終わって連絡すると保育園の子どもたちのお迎え最後の子も帰った後だった。それまでみてもらい感謝。遊んだの楽しかった、とご満悦。長い時間の検査に、それなりに深刻さは感じているのか、むむちゃんが声をかけると、飛んでいった。


わかって良かった。

子どもたちの声を背に、ぼんやり。
先天性だって。

先生がもっと早く見つかるものなんですが、と言ってたな。

見せてもらった写真では、私にもすぐにわかるくらい血流が止まっている部位があちこちにみられた。
血管もところどころ切れているそうだ。
それゆえの視力低下、血流が止まっているところは、視力が出ない、見えてないそうだ。

どこまでそれは広がるのだろう。

私が落ち込むことじゃない。

むむちゃんが、こんなに元気にしているんだもの。

朝顔症候群、調べようじゃないか。
司書は調べるプロだもの。

窓辺に大家さんのくれた紫陽花。
雨音に映える。

朝顔症候群、きれいな名前だ。
むむちゃんのきれいな目は、朝顔なのか。

そんな連想ゲームでだんだん気持ちがほどけてきた。
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by shiho_kato | 2014-06-11 23:55 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(5)

上橋菜穂子 守り人シリーズ 夜な夜な完読

覚悟を決めて、先週『精霊の守り人』を手に取り、
心を鬼にして通勤読書、夜読書のみ手にとることと決め、
この週末に守り人シリーズを完読。
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読み応えありました。
夜読書のみと決めたのが災いし、毎晩寝不足の金曜、土曜。
日曜はかろうじて日付の変わる前に読み終え、嘆息。

一巻目を読んだときには、中年女性(バルサ)が主役のファンタジーって珍しいな。
と思ったのですが、シリーズが進むに連れて、話が深まり、チャグムが成長し、
バルサの物語からチャグムの物語に移り変わっていった。

と、共に、為政者になってゆくとは。が、メインテーマに。

今の政治家たちに読ませたい、とつくづく思い、
これを読み心に強く刻まれた子どもたちの中から、この魂を胸に政治家になる者が
あらわれたらいいなぁ、と願う。

上橋菜穂子さんいはく、トールキンの『指輪物語』のような物語を自ら書きたい、
と高校生のころに思ったその思いをあたためて、このシリーズは生まれた。

どちらかというと、野生のエルザを彷彿とするのは自然の中を旅する描写が多いからだろうか。

シリーズが進むにつれ、国同士の戦いになる。
戦いを避け、人死を最小限にとどめたいチャグムの思いがいかにして
国交を結び、統治へと導くか、を主題としながらも、
人が死にすぎる描写には少し疲れた。
読み飛ばせる不良読者なので、不快な描写は斜めに読み飛ばすのだけれど、
それにしても。

『指輪物語』も、いまあらためて読むと、戦いと死の場面が生々しくかつ多い。
これを映画化し、可視化してしまえば、あのような残虐な映画にもなろう、とあらためて気づく。
映画製作のせいだけでもなく、原作ゆえのあの映画だったのか。

ゲルマン民族系の神話、北欧系の神話の流れを受けた物語は、
自ずと「戦争」、殺し、殺される場面が増える。
それが歴史の真実だったからなのだろう。

上橋菜穂子さんが自然はありのままにそこにあり、
それを人々が自らの思いに引き寄せて解釈する、
それを書きたかった、と述べている、それを、もう少し色濃く描いて欲しかった。

人と人の闘いなど我が意にかすることもなく、
大地も、水も、大気も、木々も、草花も、生命の営みを続ける。
その根は、太陽系の宇宙ともつながり、地底の奥底ともつながる。

星読みたちが、星を読み治世に力を持つ、という設定を、
もっともっとぎゅっと引き寄せて、どのように星を読み、
どのように地上の変化を促すのか、
そこを徹底して書くような物語を、
文化人類学者の上橋さんだったら書けるに違いない。

いま、読みたい。
そんな物語を。

地が揺れ、波が押し寄せる、雪や氷が溶け、潮流の生態系が変わる、
これらの変化をどのように読み解くか、
ファンタジーで描くとするならば。

そんな物語を読みたい。

完読して満足して、今週を迎えた日、
勤務校の守り人シリーズがごっそりと借りられた。

いま、私がホットに感じているこの感慨?を、
この学校の中の生徒の誰かが感じているのかもしれない。
たとえ、批判的な読みであったとしても、何らかの揺さぶりを身に受けているだろう。
授業中に読むのを耐えているのだろうか。

あれこれ想像するだけで、喜びがこみあげる。
学校という場で司書の仕事が出来る喜びである。
by shiho_kato | 2014-06-10 22:00 | 読書ノート | Comments(0)

小雨降る、城南島羽田マラソン 最も遅い準備、最も速いタイム

土砂降りの強い雨が続いた。
週末の10キロ、やめておいた方がいいのだろうか。
直前まで迷い、かつ半ばあきらめ深夜まで読書。

起きると小雨、小雨もあがり曇り空。
ぎりぎりのギリで、やっぱり予定どおり走ろう。
「予定通り」に弱い私。

曇りであれば、バスを乗り継ぐよりも電動自転車が早いと、
充電だけはしっかりしておいた。
あわてて、荷物を詰めて、着いたらすぐに走れる格好をして、
家を飛び出した。

が、道に迷って迷って迷って、着いたのはスタートの8分前。
城南島までの道は車のための道。自転車のための道などなかったため。

受付であわてて、これを走るんですが、と息せき切ってはがきを差し出すと、
親切なお姉さんたちが、すべての荷物をまとめて荷物置き場に置くことを請け負ってくれ、
ゼッケンを袋から出して付けるのを手伝ってくれた。
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なんとか3分前にスタートの場所についた。
急いでミニおにぎりを口に放り入れて、スタート準備。

ウォーミングアップなんて、すでにとっくにたっぷり済みだ。

そんなドタバタの中で走った10キロだったけれど、
記録的には、今まででいちばん良いタイムでした。
何が幸いしているのかわからない。
いちばんは、これまでの練習の仕方が少し変わって、
長い距離に走りなれたことだろうか。
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手元の時計では50分を切り、49分52秒。
計測タイムでは50分3秒。
こういうのを、グロスタイム(スタートから、ゴールまでのタイム)が50分3秒で、
ネットタイム(スタートラインを超えるところからゴールラインを超えるところまで)が49分52秒と読むのだろう。
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グロスでも、ネットでも文句なく50分を切りました、と、言えるところまであと少し。
いずれにしても、これだけバタバタしたなかで、上等です。


荷物をまとめてくれたり、スタートラインに時間内に着くことを
最優先してくれたお姉さんたちに、心から感謝。

帰り道は、行きほど困難ではなかったけれど、相応の時間を要した。
しかも、横断歩道を自転車で右折しようとしてすべってこけた。
自動販売機に貼り付けられていた金属のパネルが地面に落ちていて、
信号を渡ることに気をとられ、それを踏んでしまったことが原因。
パネル、危ないじゃないか!と植え込みに隠した。
たぶん徒歩でも自転車でも、ここを通る人はきわめて少ないのだろう。
帰って確かめると指の爪とむこうずねに青タン。
それで済んで良かった、帰り道で良かったと、思おう。

いいサバイバルだった小雨降る日曜の午前中。
by shiho_kato | 2014-06-08 19:58 | マラソン、かるたノート | Comments(0)