むむちゃんの散歩道

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ぷうちゃんと、むつざわロードレース

実家の地元で行われるマラソン大会。
今年は、弟と妹と姪っ子たちが出るというので、ぷうちゃんと二年ぶりの参加を決めた。
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前日の夕方から実家に帰って過ごした。
当日、弟は仕事で、妹は練習できず、姪っ子たちは朝からの雨で、参加を見合わせた。

父の運転で会場へ向かった。
家を出るときはすんなりだったぷうちゃんは、車を降りる段に到って「じぃじと帰る」。

二年前も、会場に着いてから出ないと言い出し、結局走らずに終わった。
今年もおんなじようなタイミングでの「出ない」。


いつも凧揚げをし、かくれんぼをし、だるまさんが転んだをし、遊ぶばかりの場所が、大会の雰囲気に一変していることで気圧されたに違いない。
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二年前から、時間を一歩前へ進めたい一心で、あれこれ説得を試みる。
イヤだというものを、無理しなくてもいいではないか、という気持ちと、
あともう一歩を踏めないことをやすやすと「良し」としてなるものか、という気持ちと。

ぷうちゃんの中にも葛藤があったようだ。
嫌なものは嫌なんだ、という気持ちと。
私がかけた「負けっぱなしになっちゃうよ」の言葉に、抵抗していた手を止めた。

気圧されて気持ちが負けちゃうことを、ぷうちゃんは悔しく思っていることがわかったから、今日はそこまででいいや。
悔しさは、しこりにもなるけれど、バネにもなる。

扉の向こうに踏み出すためには、幾度も扉の前に立ちくりかえし足踏みするものだ。
あるいは、扉の向こうのあまりにも待ちわびた世界に、扉をくぐり抜けたことさえ気づかないほど夢中で飛び込むか。
(むむちゃんとかるたは、後者のしあわせな出会いだった)

歩いて扉の前まで行った。その事実を積み重ねて、馴染んだ頃に、すっと押し開けることができるはずと信じて、機会を提供し続けよう。



今回の私の5kmは、ぷうちゃんがんばれの5kmだった。
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前回は1位をいただいたけれど、今回は3位。
それでも、前回出場したときよりも1分半縮めての21分37秒。
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2年で私は少しだけ強くなった。
だから、多少のことがあっても以前よりは逞しくぷうちゃんを支えることができるはずだ。

心配することなんかない。




by shiho_kato | 2016-11-27 17:36 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)

ぷうちゃんの展覧会

ぷうちゃんの小学校は展覧会と学芸会を隔年で開催している。

学芸会も良いけれど、個人的には展覧会贔屓。
こんなささやかなことで、こんなにステキな完成形を作れるなんて!と、毎回驚かされる。
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昨年、思いがけず役者魂を見せたぷうちゃんは、今年、展覧会でも魅せてくれた。

おそらく技術的にはどうってことのないふたつ折りを用いた切り抜きと、色合わせで作成したちょうちょ「超!ちょう!ジャングル」
ぷうちゃんが作ったちょうちょは触覚が星型だった!!
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粘土を用いた深海魚「新種のシンカイギョ!」では
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他に並ぶ深海魚が一人一匹なのに対して、ひとりで三つ作り、組み合わせていた!粘土が足りなくなって、友だちからもらったそうだ。
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絵の具と、紙の切り抜きでコラージュした作品「ふしぎないきもの」では、
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うさぎやかもや犬やネコに混じって、ひとりイノシシ!その名も「角の生えた空飛ぶ炎のいのしし」
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発表したり、人前に出ることを頑なに拒否しているぷうちゃんが、こうして並べられる作品をつくるところでは、面白がってのびのびと工夫を発揮できるのはナゼなんだろう。
学芸会では、のびのびと役を演じることができるのはナゼなんだろう?

ともあれ、学校での「いい子ブルドーザー」に地ならしされずに、押し出すことのできるタレントを保持できていることがわかって、ホッとする。


親バカ万歳。


by shiho_kato | 2016-11-26 16:10 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)

第19回神奈川県かるた選手権大会

むむちゃんはかれこれ4回目になる神奈川かるた選手権大会。

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この大会はいちばん上のクラスA級から、初心者G級まで、すべての級が一緒に開催される珍しい大会だ。

かるた人口の急増にともない、今年はA級からC級はどうじ開催無しとなった。


D級のむむちゃんと、F級の私が、同じ大会で、同じ日、同じ会場で札を取るのは、本当に久しぶりだ。


8月以降、土曜日の神奈川の稽古に通える日が少なく、練習不足。

大田区ではコンスタントに月に2回のかるた会を開催しているが、常に読みながら、教えながらで、札を並べることすら遠ざかりがち。

この練習不足で、大会に出させていただくのは先生に申し訳ない気持ちになり、私自身も勝てる気になれずに大会にのぞむことは気が重かった。


出場辞退も頭を過ぎりながらの大会三日前に、つくばマラソンを走った。


35kmを過ぎるとガマン比べの時間が始まる。ガマンと辛抱とを重ねながら、9月のむむちゃんの大会の姿を思い浮かべた。


「もめ」「物言い」ばかりの相手に、心乱されないはずがなかったあの試合。

リズムをかき乱されないはずがなかったあの試合。

辛抱づよく、ガマン強く、忍耐強く、以降は彼女のかるたを思いながら、走っていました。


一枚一枚、正確で丁寧で無駄に札を散らさない。集中して、焦らず、動じず、気負わず、慌てず、振り向かない。

その一瞬一瞬に、一音一音に全神経をかたむけた姿勢を競技の始まりから終わりまで貫く。

その静かな強さに、むむちゃんは脇目もふらず、一歩一歩近づいていっている。


35kmで、あと7km。

頭の中に7枚の札を並べた。目の前の1枚1枚に集中して、まずこの1km、次の1km。

1km走るごとに、4枚、3枚、と札を減らしていく。


映画『ちはやふる』の中で、太一が神さまを頼みにせず「自分から取りに行け」というシーンがある。

「神様お願い、どうか」ではなくって、この足で、私をゴールまで運ぶんだ。行け、私。

一枚、一枚をとっていくのは、私。取りに行け、私。



1回戦目、一枚一枚に集中することができた。

相手の取りを意識せずに、いま終わった札を即座に忘れ、好きな札や得意な札が出ることを賭けたりせず、今目の前の一枚。そう思いながら札に向かうことができた。

F級にあがって9ヶ月。初めて一勝。


二戦目も途中まではリードしながら、最後は速さの勝負に焦ってひっくり返された。

速さは練習の積み重ねだから、当たり前の結果、仕方ない。


二戦目は、視界の端のほうにむむちゃんの対戦が見えた。

久しぶりに、同じ読みで取っている。ただそのことが嬉しかった。

「あこがれの」むむちゃんと、彼女のように、とみずからに言い聞かせながら、そこで戦えるのが嬉しかった。



三回戦で敗れたむむちゃんの帰り道、今日は今までとは違ってね、って熱く語ると、

「むむたちはみんなそんな風に取ってるよ。ママはこれからだね~」と笑った。

そうなんだ。

これから、ここから、取りが変わって伸びていく可能性があるんだ。と、前向きにとらえる。


走ってて良かった。両立が難しく、「競技でのかるたは程々でいいや」と諦めたくなる気持ちもあって、「この大会のあとはしばらく大会参加するのやめておこうかな」と思っていたりもした。

けれど、札への集中の仕方が見えてきたいま、これでまた取ってみたいという気持ちになった。


かるたのおかげで集中を切らさずに粘れるラストがある。

ランのおかげで最後の一枚まで自分で取るんだと言い聞かせて札に向かい続けることができる。



もうちょっとがんばって続けてみよう、そうしたらもうちょっとむむちゃんに近づけるはずだから。



by shiho_kato | 2016-11-23 20:32 | マラソン、かるたノート | Comments(0)

つくばマラソン

3時間29分37秒
やったね、3時間半切り。


一緒に3時間半を目指していた仲間が走っていたからがんばれた。
Fちゃんがんばれ!って、Iさんがんばれ!って、ぷうちゃんがんばれっ!って、Pちゃんがんばれ!って、心の中で応援しながらだったから、がんばれた。

感謝とエールの3時間半でした。

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by shiho_kato | 2016-11-21 17:53 | マラソン、かるたノート | Comments(0)

坂井希久子『17歳のうた』

この人の書く小説は、題材や設定はいいのに、いかんせん登場人物が薄っぺらい。

『ウィメンズマラソン』はオリンピックを目指す母ランナーを描いていて、
『ヒーローインタビュー』では一度としてヒーローインタビューを受けたことのないプロ野球選手を描く。

テーマの面白さで読むことはできるけど、薄味。


今回は、色々な17歳の女の子たちの短編集という。舞妓や神主や漁師やご当地アイドル。
面白そうじゃないか!

結果、これまで同様。
登場人物に、役を演じさせているような作り方なんだなー。
その人そのものになりきれず、仮の姿のままで押し切ってしまう。
あともう一歩なんだけどなー。

西加奈子なんかが、このうちひとつのお話を集中して書いたりしたら、ぐいぐい迫ってくるんだろうな。

惜しい。
ので、次に期待。
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by shiho_kato | 2016-11-19 18:06 | 読書ノート | Comments(0)

冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』

冲方丁は避けようと思っていた。
そもそも『天地明察』しか読んでいないけれど。
あれは良かったな。

DV事件を起こしている。
作品はどうあれ、そういう作家はキライだ。

でも、テーマがテーマだったので、渋々読むことにした。
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集団自殺をしようと集った見ず知らずの12人。
13人目が混入したことで、示し合わせた当初の計画にひずみが生まれることを避けるために、話し合いをはじめる。
というお話。


音声は大事だな、と思う。
そこに居るあるいは在るって大事だな、と思う。

うなづいたり、目を伏せたり、イラだったり、そういった仕草は雄弁だ。
震える声も、威圧する声も、か細い声も、自信満々な声も、活字になってしまうと同じ言葉だ。

声を発する人が目の前で口を動かすのを見ながら、うなづいたり、顔をそむけたり、湿度の高いため息をついたりする「生きている」動作は、死を壁の向こうに遠ざける。
理由や動機よりも、肉肉しいそれには、死から引き離す力強さがある。



いくらでも、死にたくなっていい。

「死にたい」ことと「死ぬこと」は違う。
死にたくなるよね、そうだよね、私の方が死にたいよ、俺の方がもっと、って好きなだけ言い合えればいい。
気が済むまで言い合って、気が済んで、じゃ、またね、って。
10代は、そういう年ごろなんだと思う。

ヘビーだったり、些細だったり、人それぞれに死を近しく思う背景は違う。
「私だけ」が死にたいんだ、って、思い決めている子どもに、
「だけ」じゃないってことを伝えるために、こんな小説があってもいいと思った。





by shiho_kato | 2016-11-18 09:16 | 読書ノート | Comments(0)

むむちゃんの誕生日

1ヶ月も前から楽しみにしてきたぷうちゃんは、毎日、あと十日、一週間、四日、二日、あと一日とカウントダウン。

そして今朝、むむちゃんより早く起き出して「今日誕生日だね😊」と小さな声で私に耳打ちした。
いただきますに続けて、お誕生日おめでとう!と言ったら、ぷうちゃんは低く渋い声でおめでとうと重ねた。

お夕飯は、グラタン。
ぷうちゃんのときも、私のときも、これで定番化?
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ケーキはチョコレートケーキ。ぷうちゃんのときと同じケーキのリクエスト。この何年も続いた雪コロクッキーからチョコレートケーキへ。

ごはんの後のろうそくタイム
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に、続けてプレゼントタイム。

ぷうちゃんは1ヶ月以上前に、児童館の下敷作りの講座で、むむちゃんのプレゼントの下敷を作っていた。ちはやふるのポストカードと、アルファベットの文字を並べてむむちゃんの名前もいれた。
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むむちゃんは、「なにこれ〜〜!これ作ったの?ぷうちゃん作ったの?どうやって作ったの?すごーい!!」と歓声をあげ、見えるところに貼るね!と、ピアノの上に飾った。

私からは、先出しのちはやふるのDVD上の句、下の句。なので今日は何も用意するつもりは無かったのに、昨晩ぷうちゃんがひそひそと「むむがママの靴下かわいいって言ってたから、プレゼントにすれば?」とまん丸の目をくりくり。

あぁ、、、。
今日の帰宅時に迷った挙句、靴下のプレゼントを買いに走る。

まったくお姉ちゃん思いが過ぎる弟ですこと。いったい私は誰を喜ばせようとしているのやら。


こんなにむむちゃんの誕生日を楽しみにできるぷうちゃんと、ぷうちゃんに誕生日を楽しみにしてもらえるむむちゃんと。

どちらともを誇らしく羨ましく思う。
あとどのくらいこんな風にいられるのかな、と、寂しくも思う。


お誕生日おめでとう、むむちゃん。
おめでとう、プレゼントに成功したぷうちゃん。
そして、
13年間こんな子どもたちのお母さんでいられた私に。
おめでとう。

by shiho_kato | 2016-11-17 21:39 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)

佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』

中学生・高校生の頃、夜9時からと土曜の夕方のFMラジオの番組が好きだった。
ユーミンとか、斉藤由貴とか、永井真理子とか。

深夜のラジオは私は聞いたことがなかったけれど、三宅ユージで盛り上がっていた。
大学に入ると、さだまさしのAMラジオを聴いている人たちと(これも私は聴いたことがないけれど)、その常連さん(番組に毎週毎週投稿するレギュラー視聴者?)とが、リアルに出会っておぉ~っと盛り上がる場面なんかに出くわすこともあったりした。
当時はまだポケベルとかメールとか、世間的にも導入初期で電話世代だったので、長電話が多かったのもこの時期。

10代~20代前半って、音オンリーではあるけれどリアルに声が聞こえるメディアとの親和性が高いんだなぁ・・・と思ったものです。

ラジオは(電話も)、もう古いメディアなのかなって思っていたけれど、
これを読んで、変わらず生きていることを知った。
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かつてと異なるのは、ナマ声を届けるラジオ、そこに届くハガキ(「ハガキ職人」という響きも懐かしい)に加えて、SNSを介した同志と出会う可能性が広がったこと。

ツイッターとかフェイスブックとかブログとか、半信半疑ながら使っている。
実際にその人を知っている、出会っている場合のより知り合うための付加価値を運んでくれる用途にはいい。
知らない人だけれど、長くウォッチングし続けて、実際に会うときには「はじめまして」と言うのもそらぞらしいくらい、互いの価値観や考え方なんかを知り合えているような場合にも、いい。

私にとって、SNSは既に知り合っている人とのおしゃべり以外に、「いずれ会う人」「いつか会う人」との準備体操みたいなところがあると思っている。


ラジオで読まれるハガキやメール(コメント)を通して、いつの間にかよく知り合っちゃっていて、思いがけず出会ってしまった後に生まれる物語を、おずおずとあったかく描けるのは佐藤多佳子の「らしさ」だと思う。

ラジオの上で雄弁だからって、その人が雄弁かどうかは、わからなくって
その人が雄弁ではないけれど、ラジオの上ではとても雄弁であったりして、
そこにギャップがあることを、それぞれに受け止めることができるヒトとして描かれているのがいい。



そして、つい最近の『コンビニ人間』と同様に、舞台はコンビニ。
そこに観察したくなる何かがあるってことなんだろう。
そこにだから生まれる物語があるってことなんだろう。


by shiho_kato | 2016-11-16 09:14 | 読書ノート | Comments(0)

第35回ねりま光が丘ロードレース

エントリーしたけれど、今回は参加を見合わせようと思っていた。

いいお天気に誘われて、ムリのある時程を後先考えずに家を出て、会場の光が丘公園に駆けつけた。
いちょうで黄金色に輝くその名のとおりの「光が丘」公園だった。
気持ちよく走って、ありがたい入賞。

午後からのかるたの練習には遅れてしまう時程。
入賞して表彰式まで出ると、なお遅れてしまう。

それでも、無理して、行って、良かった。
落ち着いて走り切る力は、かるたの集中力と忍耐を養うことが身をもってわかったから。

かるたとランと、どっちともをがんばっていれば、
どちらか一方を失っても、私が日々を生きていくのに必要なチカラはどちらかで育むことができる。

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by shiho_kato | 2016-11-13 18:51 | マラソン、かるたノート | Comments(0)

区立中学美術展

昨年の小学校展にひきつづき、今年もむむちゃんの作品が展示された。

ほわほわしたやわらかな、好きな色彩だけで仕上げた作品。
作っていて楽しかっただろう様子が目に浮かぶ。


小学校の同級生や、かるた会に来ている子、保育園のOBOGの子どもたちの作品も目に留まる。
かるた以外の姿を、いつも見ていないような姿を、作品の中に見つける。

そうか、こういう一面もあったんだ。
ひとりひとりの輪郭が立ち上がってきて
ふわっとあたたかい気持ちになる。

ただ作品を眺めているだけだけれど、同じ場で向き合っていない時間にも「あなた」を見守っているよ。
なんて、ちょっと偉そう過ぎるか。

あ、そうか、むむちゃんもそうやって、見守られているんだな、きっと。



「地域で、子どもを育てよう」

とか、ほんとのところ具体的に何をするのか、何がなされるのか、いまいちピンと来ないのだけれど、
こういう時に、「そういうことか」と腑に落ちたりする。

こうして、私自身の実感を積み重ねていってわかっていくものでいい。
頭でっかちになるなよ私。

by shiho_kato | 2016-11-12 18:58 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)