むむちゃんの散歩道

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ぷうちゃんの運動会

ぷうちゃんの運動会。

曇り空も良し、気温が涼しめなのも良し。
土曜におやすみだったのも良し。
忙しすぎた先週のバタバタを立て直して運動会に向かうことができた。


昨年、冴えない様子で過ごしたぷうちゃんを心配することが多くって、
今年の運動会を心配していた。

何しろ、彼は「運動会王子」だから。

例年よりも一週間早まった開催。
新学期はじまって直ぐにリレーの選手の選考があり、
今年は、去年よりもずっとすんなりと(ぷうちゃん自身が納得いく形で)、リレー選手に選ばれた。

今年からは高学年のリレー。
輪っかだったバトンは、まっすぐのバトンに変わった。

ごそごそ何をしているかと思ったらバトンを自作。サランラップの芯を学校に持って行って、友だちとバトンリレーの練習に励んでいた。


運動会までの数週は、ほんとうにイキイキと過ごしていた。

当日も、朝からスポーツニュースに、桐生やサニブラウンを見ながら気分を高め、颯爽と出かけて行った。

転びませんように、バトンを落としませんように。
ぷうちゃんの本命の80m走とリレーは午後だから、お弁当がお腹を重くしませんように。

親の仕事は心配すること、祈ること。


ラジオ体操の頃に学校に向かい、保育園の母友だちがポツポツ集まってきて一緒に観戦。
6年生、5年生、4年生、2年生の子どもたちを一緒に応援した。

ぷうちゃんの競技は、
4人で棒を持ってぐるりと回ってリレーをする「台風の目」
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今年からリニューアルされたフラッグ・ダンス。
五輪仕様の五色の旗を持って元気に楽しそうに走り回っていた。
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あっという間に午前中の種目が終わった。

お昼は、例年と同じように、保育園仲間の一団で一緒の教室に集まって食べた。
おにぎりに、からあげに、卵焼きに、ハムきゅうりに、程よく食べて、よくしゃべりよく笑い、機嫌よく、午後の準備に向かった。

午後イチの80m走は、毎年、同じ組になるライバル(女の子)が今年も一緒。
去年は僅差で負けている。
今年は?

スタートから走りが力強くて、第1コースで内側を走るカーブのコーナリングもすっと回れて、危なげなく、いちばんでテープを切った。
ぷうちゃんの走りは、こんなに力強かったっけ。
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リレーはラストの競技。
その直前に6年生の組体操が行われる。
組体操が禁止となり、試行錯誤中の去年と今年。

今年は隊列を組んだ軍隊の行進のようなものから始まり、首をかしげた。

はじめの行進が終わったあとは、例年どおりのブリッジをしたりト-テムポールをしたり。
例年同じなのに、知った顔をひとりひとり見ながら、胸が熱くなるのは何故だろう。

二人組の下の役で肩にひとりを担ぎあげたままで、
立ち上がりきれずに苦心する友だちを助けに向かうMちゃん。
頼もしくって涙が出る。


そのあとは、リレー。

ぷうちゃんは第二走者だった。
第一走者のスターターの6年生が二位で駆けていく。

待ち受けるぷうちゃんはライオンみたいだった。
全身で勝ちに行くってオーラを出している。
前を向いて走り出し、バトンが渡った。
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前との差を一気に詰め、コーナーで並んだ。
いちばん膨らむコーナーで抜きに行くとか、もう、チカラワザ。
直線でグンと前に出て一気に引き離した。
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第4コーナー、私たちの前を行く時、みながぷうちゃんの名を呼び、怒涛の応援にはもう感謝しか無い。
いちばんでバトンが渡った瞬間に、Aちゃんが振り返って抱きついて飛び跳ねた。
こんなに目一杯応援してくれてありがとう。


もう。
大丈夫だ。

学校に行きたく無いと泣く朝も、職場にかかる「学校に来ていません」の電話も、虚ろに曇った表情で過ごす日々も、そのたびに心痛めて、ヤキモキし、迷ったり悩んだりしながら、見守ったり、心晴れることは無いかな?自信が着くことは無いかな?あれこれしたけれど。

もう、大丈夫。
これだけ力強く走り、自信に溢れる瞬間を持てているんだから。

今日は今日の、明日は明日のときが流れてゆくから、この瞬間を持続し続けることはできないけれど。
体が記憶するこの今が、ぷうちゃんの礎を作るんだ。
この先、何かあってもうろたえないでいられますように。
今日のこの時を、忘れずにいよう。



# by shiho_kato | 2017-05-14 18:38 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)

映画「3月のライオン」後編

「3月のライオン」後編。

観に行く時間を確保できずに、このまま終わってしまうのでは・・・
と思っていたら、恵みの雨。

ぷうちゃんの運動会の予定だった土曜日。
運動会が雨で日曜日に順延になり、ぽこりと予定が空いた。

むむちゃんはピアノ→かるたなので、
ぷうちゃんとふたりで雨のデート。
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映画は。

良かった。
説明したくない良さ。
コミックで足りなかったところが、映画ではきちんと書き込まれていた。
もう、コミックから独立して、映画単体で良い作品になっている。

神木くんが、うまいなぁ。

家族は複雑で、
孤独は複雑で、
簡単なものなんて無い。

だから、一緒に居る時間を元手に、誠実に、そっと手繰り寄せていくしかないんだ。


前編が将棋にフォーカスしていたのに対し、
後編は、ひなちゃんのいじめの話、元父親の話、後藤の妻の話、香子の屈折、零の孤独、テーマが盛りだくさんだったのに、こんがらかることなく観せてくれた。
原作と、脚本のタッグの勝利。


も一度観たい。
何度でも、観たい。


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# by shiho_kato | 2017-05-13 14:26 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(0)

佐々涼子『紙つなげ』

ちょっと前に読んだ本。

私たちが手に取る本の「紙」は、
日本製紙の石巻工場(岩手県)で作られているそうだ。
いわゆる出版で流通している本の4割を占めているそうだ。

たとえば、コミック『ワンピース』
たとえば、『コロコロコミック』
たとえば、『永遠の0』

海外の雑誌、ニューヨークタイムスの、ペラッペラの薄い紙も、
石巻工場で作られたものを、卸しているそうだ。

2011年3月11日の東日本大震災で、この石巻工場も大きな打撃を受けた。

紙が、作られない。

これを再起しなければ、日本の出版界すら現状を存続するのが危うい。
それだけ大きくシェアを占めている紙作り工場が、岩手県石巻にある。

その事実は、この本が出なかったなら、知ることは無かっただろう。


震災の打撃から立て直し、紙を作り出すことのできる状態まで漕ぎ着けた石巻工場を描いたルポ。

書いたのは佐々涼子。
彼女の名前は第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した『エンジェル・フライト』で知った。
東日本大震災の数年前に映画化されアカデミー賞外国語映画賞やモントリオール映画祭グランプリを受賞した『おくりびと』とセットで読んだ。

死者を整えて送り出す準備をする「納棺師」を描いた『おくりびと』に対し
国外で亡くなった人を国内に搬送する「国際霊柩送還師」を『エンジェル・フライト』。
どちらも死者と生者をつなぐあまり世に知られていない仕事を知らせる役割を果たした作品だ。


『紙つなげ』を読みながら、私(たち)のこんなにも身近なモノを、作り出している人たちの姿を知らなかったこと、知らずに一生を終えてしまいそうだったこと、たまたま知ることになったけれど、それに類する「知らない」に囲まれて、今、生きていることを痛感した。
この痛感が、生かされている感覚だと身をもって思う。


今年度から、『小説幻冬』を購読することになった。
『紙つなげ』を読んでいたから、表紙の下の方に小さく記されている文字を見逃さなかった。

「この号の本文用紙は、熊本県にある株式会社日本製紙八代工場で生産されたものです」

2016年4月に被災した熊本県。
それを励まし、生かそうとする営みが、ここにもある。


私たちの生活の中には、気づかぬところにこんな支えたり励ましたりイキな取り計らいをしたり、の結果として手に渡っているものが満ちている。


農業とか漁業みたいな直接的な生産物のわかりやすさから離れているからこそ、
経済活動は、お金の勘定のみで成り立っているわけではないっていうことを、ひしと知る。


# by shiho_kato | 2017-05-10 15:19 | 読書ノート | Comments(0)

小野寺史宣『ホケツ』

小野寺史宣はぼんやりした少年、青年を書くのがうまい。

ぼんやりというのは、
ガツっとコミットメントできないけれど、仲間に入れないわけではなく
一歩引いたところに身を置いているけれど、冷ややかなわけでなく、
戸惑いながら、少し遅れてひとつひとつを理解しながら、飲み込んで行こうとする前向きなぼんやり。

この姿勢、この距離感、私は好きだ。

『ホケツ』は、それを真っ直ぐに書いたお話だった。
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サッカー部の中のホケツ。
チームメイトの中のホケツ。
家族のあり方もホケツ。

そのポジションを静かに引き受けることは、意外に難しい。
その難しさと、引き受けていくプロセスを描いていて面白かった。

# by shiho_kato | 2017-05-09 18:09 | 読書ノート | Comments(0)

今年のGW

今年は5日から7日を千葉の実家で過ごした。

風が強くて、運動公園は断念。
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やすらぎの森が過去に例の無い盛況のため、歓喜寺でお昼を食べ、展望から海を眺める。
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そして海へ。
オリンピックの会場になるという海だ。
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カニ取り。
先客の女の子と一緒につかまえて、友だちになった。
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波とたわむれてびしょ濡れ。
にもなりたくなる暑い日だった。
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翌日はわらび餅を作った。
毎回ひとっつ「食べるものを一緒に作って一緒に食べる」を仕込む。
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固まるのを待つ間にお散歩。
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わらび餅は写真を撮る間も無く、あっと言う間に食べてしまった。美味しかったということです。



今回の帰省、4月から中学生になったPちゃんが元気そうで、それがなにより良かった。
あれこれ心配して、あれこれ思い巡らせて、あれこれ足を運び手を打った、Mちゃんのそれは、今のところどれも直接にどうということにはなっていないけれど、そこにかけた時間とエネルギーの分だけ、しっかりとPちゃんの元気を支えている。



# by shiho_kato | 2017-05-07 18:25 | むむちゃんとぷうちゃん | Comments(2)