むむちゃんの散歩道

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『14歳からの精神医学』が教えてくれる、生きのびる、生き続けるための知恵。

しみじみと読む。
恋愛論が、恋愛のみを語るわけではないのと同じように、
精神医学の本が、医療のことをのみ語るわけではない。

次のように立てられた項目は(項目に書かれた内容は)、
ストレスの多い今、生きる術を伝えてくれます。

1 ストレスに強くなるために
・ストレス自体を減らす
・ストレスに耐える
・ストレスを受け流す
 1 手伝ってと他の人に頼む
 2 教えてもらう
 3 断る
 4 グチる

他に、役に立たない10種類の思考のパターンも、とても具体的で、使いやすい。

そして、心の病に理解を深めていくこと以上に、
「生きていく」「生き続けていく」ということに対する
宮田さんのメッセージが、胸に残る。
「生きる意味があるか」という絶対的な真理を追い求めるよりも、
「どう生きれば生きた意味が生まれるか」を考えて欲しい。


そして、ひとりひとりへのメッセージとして、
本書の最後の3行をここに書き留めたいけれど、こらえます。

ぜひ、この本を手にとって、
自らの目でたしかめて欲しいと願うから。
by shiho_kato | 2011-10-30 00:25 | 読書ノート