むむちゃんの散歩道

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読書日記12/16 夏川草介『神様のカルテ 2』

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頑固に眠りに落ちない夜でした。
寝ることをあきらめて開いた本が、神様のカルテの2作目。

今晩のお友が、これで良かった。

1時を回った頃に読み終える。
本を閉じ、電気を消して、
むむちゃんとぷうちゃんの息づかいに耳を傾ける。

生きてきたこと、
いま生きていること、
明日も生きて目覚めるであろうこと。
それですべてOKじゃないか。

日々は平坦ではなく、つまずきながらの毎日。

それでも、いま、子どもたち二人が安らかに眠りにつける夜を過ごせている。
それで、十分ではないか。

この本は読み終えた後に、
いのちがいのちであることを、
ただ、生きて、あることを、正面きって肯定してくれる。

医者の前に人間で、人間であるから医者としての使命として
人の命にたずさわるところで、ギリギリ悩む。

医者でなくとも、人間はみな、
日々に翻弄されながら、生きつづける。

そう、「とかくに人の世は生きにくい」
生きにくさを抱えながら、あがいてなお、
いのちはたしかにそこにある。
きっぱりと、言い切る真っ向勝負のこの本が大好きだ。


私の右腕を抱えこむむむちゃんの心臓が、
とっとっとっと、と規則正しくうっている。

左側のぷうちゃんの心臓は、
コトコトコトコトコトとリズムよく刻み、
寝返りをうち、一瞬トトトトトと早くなった。

赤ちゃんの頃の、ネズミのかけっこのような心音を思い出す。

生まれ出でてから、ここまでよく育ってきているではないか。
その間、子どもたちとの時間を投げやることがなかったから、
私もここまできた。
母として、それで十分だ。
励まされて、勇気を得て、
気づいたら眠りに落ちた。

心地よい、深い眠りを贈られた夜。
それで、十分だ。
by shiho_kato | 2011-12-16 15:32 | 読書ノート | Comments(0)