仕事納めの翌朝早々に、
むむちゃんと、ぷうちゃんと、実家に向かう。
ぷうちゃんは、あと何回寝れば、と、指折り数えてきたじぃじの家。
朝は起こさずに起きてきた子どもたち。
ぷうちゃんは「きょうだよね、やった〜」
むむちゃんは「ママ、今日は実家に帰るから嬉しいんでしょ」と。
あわただしく、バタバタした出発。
それでも時間通り、お昼前には到着した。
むむちゃんの従姉妹たちふたり改札の柵から身を乗り出して、手を振っている。
その後ろに弟が。
そのさらに後ろの柱のかげから父が、子どもたちを驚かせた。
家に着くと、ベランダに妹と母が顔を出す。
ふたりとも、まぶしいくらいキラキラのピカピカの笑顔で、
おかえり〜、と。
帰ってきました。
今年も、一年を終えて。
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ぷうちゃんの楽しみは、凧上げとお餅つき。
むむちゃんの好物のお花のお寿司がお昼ご飯に用意されている。
子どもたちはにぎやかに食べたあと、
さっそく凧上げ〜!
運動公園で、子どもたち四人が、4つの凧をあげる。
弟、妹、父、私、見守るおとなも四人。
青空に、4つの凧。
ひたすらに空を見あげていると、
宙空に立っているような。
あぁ空はこんなに広く大きい。
こんなに広く大きい空のなか、いま、私たちはここにいる。
それは小さな奇跡。
あぁ、いつかきっと、むむちゃんの、ぷうちゃんの、帰る場所になれますように。
ピカピカのキラキラの笑顔で、おかえりと、迎えられますように。
いつか、きっと。