むむちゃんの散歩道

mumugi.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

スクーリングと、『ちはやふる』と、Aさんと。

昨年4月から、社事大の通信課程で勉強している。

仕事をしながら、子育てをしながら、
地域や子どもの活動をしながら、
学校で学ぼうというのは
「無謀だった。」
何度となく、そう思いながら、
あと5ヶ月。

レポートでは赤点をとって、再提出、どころか再々提出した。
スクーリングは、時間のやりくりができずに、再履習となった。

その再履習のスクーリングが先週土・日、今週の火・水にあった。

仕事のお休みとのやりくり、
授業のはじまりに駆けつけるためには
ぷうちゃんむむちゃんの朝の時間もやりくりが必要で、
そのどれもこれもが、綱渡り。

朝は、むむちゃんを一人残して出て、
ぷうちゃんの朝食は保育園で食べさせてもらい、
帰りはヘルパーさんにお迎えと食事をお願いし。

そこまでしても授業のはじまりに10分遅れで
遅刻証明を書いたりして、
こみあげるものを押さえながら授業を受けた。

そこまでして、必要な勉強なのか。
昨年実習で職場を三週間休んだ時も、
レポートを再々提出しながら、
そこまでして、する必要があるのか?


自問自答しながら、去年を終え、
今年も答えを出せないまま、
今回のスクーリングを終えていった。


終えてふらふらになりながらの帰り。

スイッチを切り替えるために
本屋さんへ寄る。
読みたい本が見つからない、、、
と、出口に向かっていたときに
本日「ちはやふる」最新刊の発売日の文字。

あぁ、天のご褒美。
地下鉄の中で、家に帰って、1ページ、1ページ、
惜しみ惜しみ読む。
じわっと胸があたたかくなって、
すっと体が軽くなる。

まっすぐに向かうのに、理由はいらない。
向かうことそのものが、こんなにジンとするステキなことだから。
勉強するのに、理由はいる。
たくさん無理をして、自分だけでなく周りにも迷惑をかけて、だから。

でも、
学びたい気持ちに、理由はいらない。

それで、いいんだ。


翌日の夕方、仕事の帰りに改札ですれ違った姿に
はっとして、振り向いた。

知っている。どこで?
そうだ、昨年実習をした先で出会ったAさんだ。
どうして?こんなところで?

右と左を見て、三叉路の真ん中の道を歩き出した背中を
追いかけるかどうか迷って、見送った。

うん、勉強を続けよう。
投げ出さなくて、良かった。

道の向こうに消えていくAさんの背中に
ありがとうとつぶやいた。
by shiho_kato | 2012-06-16 16:56 | 読書ノート