むむちゃんの散歩道

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1001 名古屋日帰り 学校図書館見学出張〜

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10月1日は、朝から名古屋に出かけた。
学校図書館見学、午前1校、午後1校。
プロジェクトのメンバー先生2人と、司書の私たち2人で。

今回はじめて、名古屋駅の「金の時計」を待ち合わせ場所として用いた。
「銀の時計」もあるらしい。
この数年で何度も降り立つことが続いた名古屋だけど、
目的地一直線で、こんな待ち合わせ場所があることすら知らなかった。

名古屋大は、地下鉄の駅名になっており、改札を出ると、
名古屋大のキャンパス内という立地。
さすが、大学のたくさんある名古屋の中でも、名古屋大だけある、と、感動。
名古屋大学の建物もキャンパスも、とても、広く、とてもきれいでした。

午前中に足を運んだのは名古屋大教育学部附属中・高等学校。
同じ国立大附属であり、名古屋大学のキャンパス内にあります。

その目的の中高等学校は、そのいちばん奥にあり、なぜか、そこだけ
親近感を覚える、ちょっぴり疲れた風情の建物だったりして。
国立大学附属って・・・・。

学校図書館は、大学図書館とOPACが連動している、
ということが、目を見張るべき、収穫!
大学図書館の別館のひとつに、中高学校図書館が位置付けられ、
検索できるシステム。

お茶校で、その提案をさせていただいて、挫折したそれが、
すでに国立法人化した時から達成されているとか。
く〜、ほら、やっぱりやってるところはやってるじゃんっっ!

窓が広くて、緑が目に優しい。
場所が、中学棟と、高校棟の中間に位置する立地もハナマル。
その日は閉館日だったけれど、生徒たちはなんとか中に入れないかと、
ガラスの自動ドアの向こうで、粘っていました。

司書さんは、大学図書館の雇用で、数年ごとに異動する異動先のひとつに、
学校図書館が入っているそう。
大学図書館と、学校図書館は、位置づけも、意味合いも、まったく異なるので
とまどいつつ、模索しつつ数年はあっという間に経ってしまうそうです。


名古屋大附属を後にして、お昼タイムを学食でとろうかと画策していたのですが、
学食も混んでいる時間帯。
次の椙山女学院のある「覚王山」まで、行ってしまう。

新婚旅行は、食べ歩きだったという
M先生の嗅覚で、「コメダ珈琲」を発見。

4人で、味噌かつサンドと、えびかつサンドと、炙りチキンサンドを
それぞれ6つに切ってくださいと、注文をつけて、シェアする。
だって、ひとつひとつがとてつもなくでかいのですもの。

味噌かつサンドは、やや甘めの名古屋の味噌だぁ、という味。
えびかつサンドは、小エビがたっぷり。
チキンは照り焼きで、キャベツたっぷりが気に入りました。

珈琲ももちろん。
カフェオレを頼もうとして、ミルクコーヒーを発見。
こちらの方がミルクがたっぷりなんですって。私好み。
それで!

名古屋に来て、名古屋らしい味を名古屋で食べるのははじめてかも。

満足して、椙山女学園に向かった。
夏以来、何度もお会いしている天野由貴さんに対面。

3度目だけれど、懐かしい友のような慕わしさを一方的に感じる。
いきなり校長室に案内されて、初めて受けた高接待に、一瞬びびる。

そして、図書館は・・・。
感嘆の声が思わず漏れてしまった。
ガラス張りの中がよく見える図書館。
これは学校図書館なのか!!

本は選び抜かれた女子校生のセンスにばっちり合うものたち。
インテリアも。
何より、空間の配置と作りこみが、抜群にいい。
言葉でどう言い表してもうまく表現できないので、
独自HPにゆずります。
http://library.js.sugiyama-u.ac.jp/

椙山女学園の学校図書館の魅力は
天野さんの魅力そのまま。
5年目に、図書館が新たに立て替わり、
その5年の蓄積で得たものをがんがんぶつけて、新たな図書館をデザインし、
その新たな場を8年かけて活きたものにしていったことがまっすぐ伝わる。


そのすべてが込められた図書館だと、しみじみ感じた。
椙山の学校そのものが「読書教育」を重視していることが、
大きく背を押していることもうかがえた。
入口で渡された入校証には「人間になろう」と書いてあって、
その後の読書教育への熱の入れ方と歴史をうかがいながら、
不心得者の私は宝島社の数週前の「ヒトも本を読まねばサルである」
をしみじみと思い起こしていた。

さて、その天野さんは今年6月に大学図書館の司書へと移られたのは、学校としても
司書仲間たちとしても(後任の司書さんを含め)痛恨の異動だったろう。


午前、午後、どちらからも得るものがあり、
どちらとも、そのまま我が校に持ち帰りうるものはなく、
やっぱり学校図書館というのは、学校によって、違うんだ、と言う気持ちを新たにした。
あわせて、その学校図書館のカラーをより色濃く色づけるのは、
学校そのもの、生徒そのものであることに間違いないのだけれど、
図書館に携わる、司書教諭ないしは司書の、キャラ立ちの強烈さ、
であることも、正直この半年で学んだ気がする。

学校図書館のカラーがその人をそう染め上げるのか、
その人のキャラが学校図書館のカラーをそう染め上げるのか、
どっちがどっちかわからないけれど、
その学校にはその学校らしい、司書か司書教諭が居て、その学校らしい学校図書館がある。

そう、学んだ。


名古屋土産は、子どもたちのご愛用の
「つけてみそ、かけてみそ」と、
前回は「カエル饅頭」だったけれど、今回は「カエルサブレ」にしてみた。

刺激的な名古屋日帰り出張だった。
by shiho_kato | 2012-10-07 07:09 | 読書ノート