むむちゃんの散歩道

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唐突にすきま時間の訪れて、自転車こいで映画観に行く!

今日は、むむちゃんと朝から小学校の子ども会の清掃活動。
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そのあと、えいやっとひと仕事終えて、
時計を見上げた。
間に合いそう!

おもむろに自転車を飛ばして映画を観に行った。
自転車で行ける場所に映画館がある。
なんて、すばらしいことだろう。

観たのは、「レ・ミゼラブル」。
ミュージカル映画と言えばいいのだろうか。

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映画を観ながら、心ここにあらず、だった。

川上さんに連れられて、父と二人、
東京で、フランス料理のランチをご馳走されて、
帝国劇場で観たミュージカルの「レ・ミゼラブル」の記憶が
次々とよみがえる。

初めてのフランス料理も、初めての東京での観劇も、
初めてのミュージカルも、初めての帝国劇場も、
何もかもが濃い記憶。

島田歌穂がとにかくとっても光っていて、
コゼット役の斉藤由貴の声の細さが際立っていたこととか。
鹿賀武史と、滝田栄が、どっちがどっちか忘れたけれど、
ジャン・バルジャンだったこととか。


映画は評判の良いことはよくわかった気がしたけれど、
隣の列の席の人たちみたいに涙、涙、という感じにはならなかった。

革命を志す学生たちの死が、私にはちょっと生々し過ぎた。
小説の中でこれほどくっきりと描いていただろうか。
少し記憶があやしい。

友人たちをすべて亡くしたマリウスの悲しみと、
コゼットとの幸せがかい離しすぎている気がして。

ジャン・バルジャンの、追われ続ける苦悩と、
コゼットと共にある幸福とが、アンバランスな気がして。

こんなお話だったかな、と疑いながら観てしまった。
と、同時にこんなお話ではなくあって欲しいという気持ちも。
若者たちは、命を捨てる形で歴史の英雄になってはいけない。

ジャン・バルジャンさながら、生き延びた中で生き延びる故に
成し遂げる人々の幸せの追求に重きがあるのが、
『レ・ミゼラブル』の良さだ。
コゼットの幸せも、その一つ。

手放しで、良い映画と言えないなぁ、
これはこれで新たな「レ・ミゼラブル」という映画なんだと思えば、
私の好みではなかった。

しかしながら、こんな感想を書けるのは、観たから。
自転車で行ける距離の映画館で、こういう作品を上映しているのが、ありがたい。
それもあらかじめ「よし映画に行こう」決めずに、思い立って行ける距離で。

ここキネカ大森では、ヒット物、単館上映物、ちょっぴり復刻物、
法則性なく入り乱れて上映している。

そして、今日はロビーで「観たいもの投票」が行われていた。
それも、あのよく学校で使う「丸カラーシール」を用い、それを表に貼る形式。
つい先だって、我が図書館の雑誌選びで生徒にシール投票してもらった方法と一緒。
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それどころか手書きの罫線を書いた白い紙が貼ってあって、
希望上映作品を書き足して、投票シールを募っても良し。
という遊び心まであり。
「夢売るふたり」とか、「桐島、部活やめるってよ」とかが、書き足されていた。

ここって、映画館、だよね?
敷居低く映画館を身近に感じられるこんな試み、好きだなぁ。

今度は「東京家族」を観に行こう〜。
普段着の、すっぴんのまま、自転車漕いで。
by shiho_kato | 2013-03-03 22:49 | マラソン、かるたノート