むむちゃんの散歩道

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この春は、はじめもおわりもない春。変化の無きが嬉しきこの春。

3月1日は、勤務校の高等学校の卒業式だった。
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6年間過ごした生徒、3年間過ごした生徒、いずれもが
3月を迎えて早々に巣立っていった。

学校長の挨拶も、後援会長の挨拶も、
退屈なだけのものではけして無かった。
ちょっぴりユーモアを交えて。
校風だなぁ、と思いながら聞いていたら、
それを受けた卒業生挨拶は、
それらを受けた即興でのウィットをのせた返し。
あぁ、本当に校風だ。

彼らの多くがまだ、進路が定まっていない。
大学入試を終えたばかりの、合格発表待ちの中で行われた卒業式。


そう言えば、私は卒業式の日が本命の発表日だった。
どういう流れか忘れたけれど、式を終えて、
たしか、式に出席していた母が自宅に帰り、合格通知を受け取った。
私は学校の公衆電話から自宅に電話して、その結果を聞き、
先生に報告と御礼を言うのに、ギリギリ間に合った。

なんだか、そんなことを思い出していた。


図書委員さんと、相方の司書さんが、三月に入るのに合わせて図書館の展示も春に模様替えをした。
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3月から4月、終わりから始まりへと変化する季節だ。
たとえば、小学から中学、中学から高校、高校から大学、大学から社会人。
そして就職した後、卒業はそうなかなかは訪れない。
ことが、多い。



***********
私の30代の3月から4月は、変化ばかりだったなぁ。
と、3月に入った途端に思い出している。

育休明けの保育園に入園の3月→4月が2回。
つわりに苦しむ4月も2回。
休職を決める3月→4月もあり、
退職&転職の3月→4月も2回。

今年、
久しぶりに、同じ職場に身を置き、わが子たちの異動もなく過ごせる(はずの)
3月を迎えている。

そう気づき、
この季節を心安らかに過ごせることがあるのだなぁ、
私の今年の3月は心安らかなのだと
二重に気付き、
安堵の息がもれた。

間もなく311が訪れれば、
この安らかさがいずれにしても危ういものであることに、
また思い致すことになる。

その前に、この安堵の月を迎えられている喜びをしっかりと噛みしめておこう。
何もやめなくていい、何もはじめなくていい、
今を丁寧に積み重ねていけばいい今年の春。

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by shiho_kato | 2013-03-03 23:35 | 私ノート