むむちゃんの散歩道

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堀尾輝久『未来をつくる君たちへ』と、『幸福王国ブータンの知恵』を同時に読む

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大好きな絵本『ピース・ブック』の訳者
http://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494022397

でも、あり、
教育学者の大家。

やわらかい文章でつづる「いま、ここ」を生きる私たち、
というよりはもちょっと若い世代の10代の「君たち」へのメッセージでした。

同時に読んでいた『幸福王国ブータンの知恵』と、
まざったりしてしまうのですが、
まざるというのは、似通ったところが多々あるということなのでしょう。

そう、今の時代の幸福とは何か。

過去から連綿と流れてきてたどりついた「今」
これから流れていく先の「未来」

流れの中での現在、現代に、
幸福をどう定義するか、そして、
その定義した幸福を維持し守る思いを
同じコミュニティの中で共有しあって持ち合えるのか。

子どもたちの関係において、
堀尾は、子どもの権利条約を深く深く理解したうえで、
あふれ出る好奇心を阻害せずにのびやかに表せるよう、
受けとめる大人の役割をくり返し説いている。

たまたまだけれど、昨日おとといと別の場面で、
早く与えたい、早く機会を、早く経験を、早く体験を、
とあせるのは何故か、考える機会を得た。

対子どもにおいて、「早く」と「与える」は不要だ。
だって、成長したい細胞を内に持っていて
ぎゅんぎゅん伸びてくる。それを押しとどめさえしなければよい。
「与える」ことは、かぶせること。
押しとどめることに直結するあやうさがある。

目の前にいるぷうちゃんの伸び具合と、
その先をゆくむむちゃんの伸び具合、
むむちゃんが小学校に入ってペースダウンしている。のは
二人を比較すると明確だ。

年齢を要因とする部分が多くをしめる。
そして保育園のあり方と小学校のあり方の違いが。

親として確保できるのは、せめて拘束されていない時間は
自分の好きに過ごせるように。
安心して、食べて、寝て、遊べるように。
学べば学ぶほど、そればかりなんだ。と気づくのです。
by shiho_kato | 2013-04-12 17:31 | 読書ノート