はじめての山形県上陸。
朝は早朝ウォーキングで、軽く1時間半山歩きをしました。
毎日地元のボランティアの人たちが案内役をつとめている
ウォーキング企画は、参加者なしでも、
ボランティアさんたちの朝の運動なのだそう。
朝の山道を歩き、体の中の空気が入れ替わる。
ところどころで、
お腹から息を吐く練習で「やっほー」と叫んだり、
大木に抱きつき、手を木にそって上にのばすことで肩まわりのストレッチとか
坂道で体を曲げて手をついておじぎの形で
ふくらはぎを伸ばしたり。(その名も「おじぎ坂」)
道端の垣に足をあげて太ももを伸ばしたり。
案内のおじさんたちが元気なはずです。
道々、野草、薬草の説明をたくさん。
この山はその名も通称「医王山」なのですって。
あれこれ葉っぱをとっては、煮たり、揚げたりして
おひたしや天ぷらで食べ、焼酎につけ薬酒として飲んでいるそうです。
ますます、おじさんたちが元気なはずです。
早朝からいい運動になったのでした。
お勉強のために訪れた山形だったけど、
山寺の50年ぶりの御開帳の会期残すとこ数日。
いや、これは50年に一度をとるでしょう~。
山寺は名の通り、山に切り立つ寺。
あの芭蕉の「閑かさや岩にしみいる蝉の声」のお寺。
参道入り口からひたすら階段の山道を行く。
よくぞ、こんなところにお寺を立てたなぁ。
奥ノ院にたどり着くまでにあちこちあちこちあちこち
詣でる寺々があり、磨崖仏あり。
それらをひとつひとつ上るごとに、里が眼下に遠ざかって広がってゆく。
懐かしい感じ。
四方を山に囲まれた中に点々と家々があり、
底のあたりに川が流れ集落があり。
北海道の育ったところの風景に似ている。
長野にも同じような風景を見たな。
この懐かしさが「原風景」に対するものであるならば、
この四方を山の、お椀の底の集落が私の原風景なのだな、と思う。
奥の院に到着。
あっつい日差しの中、風はひんやりと気持ちがいい。
そして、ここでひいたおみくじは。
「大吉」
そのとき限りの、ではない、長期にわたる人生に対する
言葉が書かれていて、もう一生モノの御守りだわ。
30歳の時と、50歳の時に転機が訪れる?
50歳かぁ、遠いなぁ。
でも、そう書かれると、それまではのんびり生きようと思えたりもする。
下りは、足元に気をつけながら。
そして大好きな山里を見下ろしながら。
下り終えて食べた玉こんにゃくが美味しかった。
おみやげに持って帰りたいくらいに。
あ、いやおみやげは佐藤錦か。
早朝の準備体操のおかげで、
1万5千歩近い山ののぼりくだりも、足にとんと影響なく。
ちなみに、50年に一度の御開帳は長蛇の列に恐れをなして、
あっさりパスしてしまったのでした。
あぁ、山形。
山、山、山の山形県でした。