むむちゃんの散歩道

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一年を経て、筑波大訪問。背を押す教官。

生徒たちの筑波大訪問に乗じて、
学校図書館の数少ない研究者のおひとりで、
陰に日向にアドバイザーを務めてくださっている
平久江先生を訪ねた。

紹介したかった映像は、データが壊れていてみせることができなかった。
その分、たっぷりお話をさせてもらった。

ともすれば、
学校司書が、図書館で行う当たり前の仕事を、
ある種、マニュアルどおり、テキスト通りに行ってきた一年と
振り返り気味になる、私と相方司書さん。

そんなことも含めて、
一年間を評価してもらうべく、
この一年で行ってきたことを、聞いていただいた。

総評。
「それが一年目ですべて行われた」ということがすごいことですよ。

と。
そう言われてみてハッとする。
0からスタンダードまで持っていったということか。

一つ一つの具体的な事柄についても、
これはユニークだ、
こういう工夫は他にも情報として伝える価値がある、
等々。

ありていの励ましを越えて、
文字通りやってきたことの評価を丁寧にしていただいた。

やりっぱなしにせずに、報告として文章にまとめることをしきりに勧められたり。


今回のプロジェクトでの採用で身分を「研究者」と命名された。
実際は現場で動く、現場づくりの職員なので管理職の先生も上司の先生もパートナーの先生もいる。

それでも、いわゆる指導教官を持たない実験的現場づくりの研究職とでもいうのか、
その心もとなさを折に触れて感じる中で、平久江先生との時折の面接が
背中を押してくれることを、今回はいつもに増して感じた。


文学研究をしていた時の指導教官も、背中を押しまくりの先生だった。
その周辺に居た先生方も。
先生というのは、先を導くというよりも、
先にすすんでごらんと背を押す存在なのか。

そんなことをギラリギラリと照り付ける陽の下で思いながら、
陽炎たつ図書館に足を運んだ。

筑波大訪問とは、高校生が筑波大学の様々な研究室を訪ねて授業を受けてみたりする試み。
その日は他校の高校生も数校来ていたようだった。

おぼろげに見知った顔のあるグループとすれ違った際に、
生徒が手を振ってくれた。
これが私の一年の一番の成果だな、とゆらりゆれる影を見送りながら思う。
by shiho_kato | 2013-07-11 21:18 | マラソン、かるたノート