しつこく書いてしまうのだけれど、毎年この時期はたいへんだ。
保育園のバザーを筆頭に、
子どもに関するイベント物も10月、11月に入ることが多い。
そのうえ、ハロウィンまで、参入してきた。
その隙間に誕生日。
自分の。
私だけを切り取ればスキップしてしまっていい年齢なのだけれど、
子どもたちがそれを許さない。
むむちゃんとの切ない思い出があるので、
お誕生日はスキップはしないと決めている。
物理的には、いっぱいいっぱい。心は、ほぼ戦場。
今年もそれを想定しつつ、
はやめはやめに動き、極力他の予定を排してきたけど、ぷうむむme、病院通いの10月に息も絶え絶え。
誕生日前夜、さて、ケーキ焼かなくちゃ、と思ったら、
むむちゃんが、
「ケーキ?焼くの?むむに考えていることがあるんだけど」
そして、むむちゃんぷうちゃんだけでクッキーを焼くと。
え、それはそれで、また大変だ・・・、と心の中でため息。
背後で聞こえてくる二人の会話をできるだけ聞かないようにしながら、
振り向かないようにしながら、でも耳はそちらに。
ぷうちゃんは、パン作りをコツコツと続けてきた成果で、
きっちりと重さをはかったり、さまざまな調理具の入っている場所が
わかっているので、むむちゃんの「粉!砂糖!」の声に、
バターここ、粉ここ、重さ図るのはここ、と、見事な助手っぷりだった。
むむちゃんのぷうちゃんをほめる声。
ほめ上手っぷりは、上司になれば部下はついていきたくなるであろう、
詳細、具体な、持ち上げ上手。
「ぷうちゃん、混ぜるのうまい!こんなにまとまってる、もうクッキーつくれるよ~」
タネを冷蔵庫にねかせてお風呂。
それでも、ゆるめで、その夜は型抜きはできないので、翌日の夜に。
そうして、二日かけて作ったクッキーは、上手に焼きあがった。
チョコペンでクッキーに文字を書いて、誕生日を祝ってもらった。
こんな日がくるなんて。
長生きして良かった…。と、しみじみ思う。
料理は手抜き。
ハロウィンをかねて、かぼちゃをくりぬいて器代わりにして
むむちゃんの好きなドリア。
見た目だけは上出来。
指定してリクエストしたプレゼントは、百人一首用のCDプレーヤー。
防災時にradioに使える。
できるだけスイッチ少な目、他の機能なしのもの。
戦場じゃなく迎えられた誕生日。
ありがと~子どもたち、の気持ちでいっぱいだ。
ここ数日、新聞を読むゆとりもないけれど、
まずまず笑って過ごせてる。
楽しい日々の蓄積がエネルギー。
「私の楽しみ」を一緒に楽しんでくれる友たちの存在に支えられている。
ありがと~友たち。
ありがと~がいっぱいの一年が始まった。