「子どもの貧困」ってなんなんだろう?
5年以上子どもの貧困の活動に携わっていて、説明できる言葉を持てずにいた。
どのような状況に子どもたちがあり、その状況ゆえに、何を失い、何を疎外されるのか、
その具体についてはたくさんたくさんお話を聞いて、知ることができ、わかることができた。
それでも、子どもの貧困とは何かを端的に説明できる言葉を獲得することができなかった。
5年を経て、ようやく出会ったこの言葉が、腑に落ちた。
・「子どもの貧困対策」のベースは、「貧困対策」
そして、「貧困対策」の中でも、
・「子ども期という特性に焦点化し、子どもの成育条件・教育環境を整備・改善・充実する必要性」
※【第3回子どもの貧困対策に関する検討会 配付資料 3.湯澤直美氏提出資料】
http://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/kentoukai/k_3/gijishidai.html
「子どもの貧困」とは、
「貧困の問題の中の、子どもに特化した内容」のことなんだ。
書いてしまうと当たり前の言葉の羅列だけれど、
私には、ようやくすっきりとよくわかった。
子どもの貧困ってつまりは親の貧困ってことでしょ。
そう正解。
親の貧困により家庭環境(生育環境)教育環境が整わないことが、「子どもの貧困」
貧困により家庭環境(子の生育環境)教育環境を整えることができないのが、「親の貧困」
立場の違いによる切り口の違いということなんだ。
それだけわかるのに、5年を費やした。
でも、5年費やした甲斐があった。答えを見つけることができたから。