むむちゃんの散歩道

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人生二度目のピアノ発表会

9月第1週の土曜日は、ピアノ発表会の日。
夏休みはこれに向けた練習を大きな宿題として抱えた。

むむちゃんは三曲。
・ソロ「エリーゼのために」
・連弾「さよならの夏」(コクリコ坂)を先生と
・連弾「アナと雪の女王」を、年下の3年生と年長さんと三人で。
夏休みの最終週から新学期初めになってぐんと練習に力が入って、
毎日1時間以上引き続けた。


私は二曲。
・ソロ「別れの曲」半年以上前に決めて、飽きずに練習し続けた。
・連弾「あまちゃん」楽譜を先生に決めてもらい、7月終わりにパートナーをお願いした友だち朝ちゃんと練習。
働く母同士、週に一度仕事の後の30分~1時間くらい合わせの練習。
合わせながら、ここが弱いね、ここも一回やろー、次までにここがんばろー、とリードしてもらって、
練習の度に、ここ弾けるようになったじゃない!すごい!
褒めまくり作戦で、次はじゃ、ここね!と、私のやる気を盛り上げて練習方針を決めてくれた。
毎回がスリリングで、楽しかった。
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どちらも短い曲だったので、朝練・夜練各5回とか10回とか、部活のノリも楽しかった。

**************

当日。午前中から午後のあたままでがリハーサル。

午前中、防災訓練のために出勤のあと、走って会場へ向かった。
向かう最中に、連弾パートナーのお友だちからメール。
「いまどこ」「がんばれ」「いそげ」
駅を降りて地図を片手に迷ってたら、車道から名を呼ぶ友の声!
「乗ってく~?」といつもののんびりしたなほちゃんの声。
「乗ってく!」ガードレールをまたいで飛び越えた。
ありがとう!なほちゃん、あきらくん。

拾ってもらって、会場になんとかすべりこんだ勢いでリハーサル。
連弾3回、ソロ2回。
汗をぬぐって、着替えたらもう開演の時間。

順番上、はじめからステージそでの控え室。
気持ちを整える間もなく、はじまって。
はじめて出演した去年は「心臓が飛び出そう」を実感しながら、
震えながらの舞台。
今年はそこまで緊張していないことがいいのか、悪いのか、
走って飛び込んできた勢いのまま、ステージに。

あ、私、弾き始めちゃった~。大丈夫かな~。
と、思っている自分にとまどいつつ、弾きすすめ、
いつもは止まることのないところで、突然の空白。あれれ。
弾き直してからは終わりまですんなりいけたものの。
あ~ぁ、残念賞。

連弾ではこうならないように、集中しなくちゃ。
気を落ち着けるために、舞台袖で、みなの曲を聴き続けた。

むむちゃんの「エリーゼのために」が聴こえてきた。
しっかりとした音で、難しい指の動きもなめらかに。
練習では一度も聴かせてもらえなかったエリーゼのためには、とってもとってもよく弾けるようになっていた。

むむちゃんに限らず、ソロに出演した子どもたちもおとなもみんな(私をのぞく)、
昨年に比べて、着実に確実に「ピアノを弾く人」になっていっていて、
堂々と弾きこなしている様子が眩しかった。

連弾は、母と妹にかりた「じぇじぇじぇ」Tシャツと三つ折手ぬぐいで頭をぐるりと結んで。
「わかれの曲」よりは集中して、朝ちゃんに気合をいれてもらって、ピアノの前に座った。
朝ちゃんのうなづく合図とともに弾き始める。
はやいかも~、、、ひとつめのハードルクリア!した後に鍵盤を抑え外し、動揺。
即座に、朝ちゃんが前日の打ち合わせ通りの弾き直しポイントまで戻ってくれる。
そこからは、勢いでいくつかもミスタッチはご愛嬌の範囲で、弾き通した。
朝ちゃん、ごめんね~。ありがとう~。
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どちらもそんなわけで、よろしい出来とはいかなかったけれど、
気分は爽快、すっきり。
先生には、進化したよ、と褒められた言葉もそのままいただこう。


大人になってから、ピアノを弾けるようになるなんて、
音楽のある生活ができるなんて、夢にしか思わなかった。
夢は叶う。本当に叶う。

楽しかった。
ステキな夏の思い出。
朝ちゃん、あやみ~の先生、ありがとう。
子どもたちや一緒に楽しんだ友たちにも感謝たっぷり。
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朝ちゃんは、またオファーして!また一緒に弾こう!楽しかったよ!!!と、
言ってくれた。
うれしい。
終わっても、次が見える。
失敗しても、次が見える。
その積み重ねが、うれしい。
by shiho_kato | 2014-09-06 23:31 | 音楽ノート