奥武蔵グリーンラインチャレンジマラソンに出るランナーのみなさんの応援で高麗川へ。
マラソンには、オリンピックとかテレビで見るマラソン以外にも、
いろいろあることが、この一年半でわかった。
スイーツマラソンやグルメランやすいかマラソンのように給水ポイント(エイド)で、
美味しいものを食べたり飲んだりするマラソンや、
駅伝やリレーや、距離じゃなく時間だけが決まっていてその間ずっと走るマラソン、
どれも参加して面白かったけれど、
駅伝以外は、遊び気分がまさって、一生懸命走る場面もほしい私にはちょっと物足りない。
もっと長い距離を走ったり、山を登ったり下ったりしながら走ったり、
みんなで楽しみながらも真面目に一緒に走る、
ひとりだけどひとりじゃないマラソン大会もあると聞いて、応援に出かけることに。
三々五々、現地集合。
紅一点のつちのこさんに、マサさん、ヨッスィーさん、ジョゲーさん。
今日は四人とのこと。
初対面の方々が、ランナーなら一緒に走ればいいのに、
ゼッケンなしで一緒に行ってもわからないよ、と誘ってくださるのがうれしい。
そもそも42.195キロの距離を走れない。
900メートルの高さまで30キロ近く登って、ラスト10キロ下ってくるコース。
残念ながら、お見送り。
5時間くらいでゴールしますね、と。
ゴールは別の場所なので、電車で移動。
スタートしたみなさんを見送った後、
今回の裏目的の高麗神社に参拝。
みなさんの無事の帰還を祈る。
御朱印に、「勝守」も入手。
高麗の地名のとおり、この地は700年代に高句麗から渡来して帰ることのできなかった人たちが、
身を置き、村を築いた場所なのだそう。
その人たちを祀り、記念碑を立てた聖天院に詣でた。
高いところに建立され、広場の作りが異国っぽい。
飯能に連なる平野を、高麗川が流れ、その向こうは秩父の山々になるのか。
ハイキング気分がむくむくと湧いてきて、
山歩きコースの地図を片手に巾着田から高麗駅を目指した。
高麗川は川底が見えるほどに澄んでいる。
高麗郷古民家でお茶を点てていたので、一服。久しぶりのお抹茶。うれしい。
巾着田は広くて、
中に牧場があり
水車小屋があり
コスモス畑が広がっていた。
先日走れなかった越後湯沢コスモスマラソンのコスモスの分まで堪能。
高麗駅に向かう途中であと二時間半のメッセージ。
みなさん走ってる分、私も歩こう。走っているあたりの稜線を見上げながら、たったか歩いた。
ひと駅歩き、
もうひと駅と欲張って歩いていたら途中で電車に抜かれ、もうひと駅。
山、川、緑いっぱいの空気をたっぷり楽しみました。
いつも走っているときとは違う筋肉をしっかり使って筋肉痛。
2駅歩いて、10キロちょい。
みなさんのゴール予想をにらみつつ、お腹も空いたので、電車に乗りました。
ゴール会場の小学校について間もなくマサさんゴール。
それから10分くらいでジョゲーさん、ヨッスィさんがゴール。
そして、すぐにつちのこさんは、とっても軽やかにゴール。
つちのこさんスゴイ。女性とか、関係ないのかな、と思わせる軽やかさ。
4時間半前後の間にみなさんお帰りなさい。
30キロまでのひたすらのぼりの道に文句を言いつつ、
誘ったつちのこさんに文句を言いつつ、
なんだかんだと楽しそう。
5キロも、10キロも、ハーフも、走る前はわからなかった
走ってわかった苦しいけど、苦しさより喜びと楽しさがある。
きっとおんなじ感じ。
その距離が伸び、その時間が伸び、この特異な楽しさは、
分かつ仲間を絞り込んでいく。
みな、さばさばしていて、おふざけが好き。
でも、ストイックに真剣になれるものを持っている芯があって、
信頼したくなる何かを持っている。
はじめて会う人たちと飲みに行くのは緊張するのだけれど、
私にとって心地のよいひとりはひとりの立ち方を知っている人たち。
緊張ゼロではなかったけれど、仲間に入っていけそうな気持ちになれた。
そうか、これか。
走るのはひとり、だけど走る喜びや楽しさは分かち合えるもの。
少し、わかってきた。