むむちゃんの散歩道

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横浜マラソン 初フルマラソン

雨の予報が曇りに変わり、前夜晴れに変わった。
気温も寒すぎない。
あぁ、良かった。
準備万端ではやくぐっすり眠れた。

当日朝は、始発のバスでは間に合わないので自転車で駅まで。
よくよく知っている場所なので、安心して歩ける。
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屋根のある屋内の更衣室に荷物あずけ。
脱げばいいだけの用意はしているけれど、
風に吹き荒ばれることもなく
腰を落ち着けながら着替えられるのが嬉しい。
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スタート前30分にはスタートブロックに入らないとならず、
待っている時間に冷えないように、いっぱいの人の真ん中らへんに位置して
ぼんやり空を飛ぶヘリコプターを眺めていた。

天気とか準備とか持ちものとか食べるものとか電車の時間とかをもう心配する必要がなくて、
あとは走るだけでいいことに、ホッとしながら。

結果。

(スタートまで 09:57)
5キロ  32:28 (よりみちトイレ3分くらい?)
10キロ 27:19
15キロ 27:17
20キロ 27:22
(ハーフ通過タイム02:00:19) 
25キロ 26:54
30キロ 26:49
35キロ 27:31
40キロ 27:30
ラスト  11:28

フィニッシュ 03:54:38


ほとんど手元の時計は見ずに走った。

とってもキレイにイーブンペース!?
自分でもびっくりだ。

走りながらあれこれできる余裕もなく、
足の向くまま、
突っ込み過ぎないようにだけ気をつけて、
息が苦しくない気持ちいいペースで走ることだけ気をつけて走った。

沿道はず~っと応援の人が途切れることがなく、
給水所も2~3キロごとにあって、趣向が凝らされているので、
絶えず観るものがあり、心奪われた。

16キロ付近の第6給水で人探し。
見逃さないように第5給水で今日はじめての給水。
メガネ無しでは人探し、難しかった。
残念、給水ボランティア、見つけたかったのに。

道幅が狭目で、一定で走るのが難しい。
これも経験。
走るのに集中するのは高速道路にのぼってからだなぁ。

ハーフの距離を越えてすぐに高速道路にのぼった。
道が斜めに傾き、ゆるいのぼりくだりが多く、
変化に富んだ道筋でした。
左足の小指が痛かったから、右に傾いた道路がありがたかった。

海が見えるとのこと。
たしかに。
横浜の海にも工場地帯があるんだ。
反対側は山。文字通りの山の手。

ひととおりあれこれ見て、
走ることに集中すると、すぐに妄想タイム。
あれこれ思い巡らせながら。

路肩で止まる人が増えてゆき、
かたまりで止まって屈伸したりする人たちがいるなぁ、
と思ったら、30キロ地点。

そっか、30キロはひとつの目安なんだ。

高速道路を淡々と走って、下りたらラストあげられたらいいな、
と思ったけれど、足の機能が壊れていく感じ。

耐久走力、そろそろMAX?

呼吸はちっとも苦しくないし、お腹もすかずガス欠も無しなのに、
足だけが動かなくなっていく。
こんな感じなんだ。

しばらくゆくと高速道路を下りる坂道。
好きな下りも、今日はけっこう堪えるので、
そろりそろりと。

すぐに折り返しの人たちとすれ違う道に。
はやく折り返したいなぁ。。。の気持ちと戦いながら、
埠頭前の広場、チアダンスの女の子や太鼓の人たちとのハイタッチで
前に進む力をもらっている感じだった。

応援って、力になるんだ。
お腹は空いてないけれど、バナナを食べたら、足が動きはじめた。
まだ歩かずに行けそうだ。

ゴールしたら、もう走らなくていいんだ、嬉しいな。
がんばってゴールしよう、の気持ちになった。

埠頭から公道に戻ると、沿道は人人人、途切れることなく。
誰彼なく、声をかけて応援してくれた。
声をかけられると、元気になる。

走っている人を見るのって楽しいのかな?
知らない人が走っていても面白い?
不思議だなぁ。
こんなに声をかけられて応援されることって、無いよなぁ。
「おねえさん!がんば」「女性、いいよ~、ナイスラン!」とかとか。

なんだか、嬉しく楽しい気持ちがこみあげてきて、
38キロくらいから先は、ずっと笑ってた。
笑ってると「ナイススマイル!」「笑顔いいよ!」
カメラの人以外にこんな声をかけられること、ないよなぁ。

あと5キロ、高校生と走ったロードレースよりも短くなった。

ペースを落としてもゴールできる、完走必至にホッとしつつ、
ペースを落として歩き出したら、前に進めなくなりそうで、
手を振ったり、ハイタッチしてもらいながら、
さいごは歩幅は小さくしながらも、走って走って。

観覧車がいよいよ大きくなったあたりで
ふっと人波が右に折れて、ぐるりと回り込むようにして
フィニッシュゲートにたどり着いた。

目の前に海を見ながらフィニッシュのためのゲートだったけれど、
押し寄せるように応援やプレスやカメラマンさんたちが山のようになって、
迎えられるゴール。

高速をおりてから、ほぼ同じくらいで前後していた
青森県階上の「はしかみ」Tシャツを着ていたおばあちゃんが、
クルリと振り返って、帽子を脱いでコースにペコリと頭を下げた。

ステキだったので、真似をしてペコリ。

はじめての42.195キロ、ありがとうございました。


もう走れないや~。

フィニッシャーメダルと、
フィニッシャータオルをかけていただいて、
パシフィコの建物にはいって、荷物の受け取りでもおめでとうの言葉をもらった。

なんだかありがたいことだらけだなぁ。

着替えて出ると、お日様も出てきてポカポカ陽気。
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監督が応援NAVIのラップを見せてくれる。
きれいにイーブンペース!!
やりますね~、初マラソンなのに~。

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嬉しそうな声を聞きながら、
ポカポカの陽を浴びながら、
お昼ご飯を食べながら、
痛むところを冷却しながら、
ほんとうに走れたんだなぁ。
やったね~、の気持ちがじんわりとこみ上げてきた。
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想像以上にたいへんで、
想像していたほどとてつもない距離でもなくて、
人生を思い起こすには短く、賑やかで、
あっという間に終わってしまったような寂しさもあって。

きっと次に走るときには、もっとあれこれ思い巡らせることができるんだろうなぁ。
心をあちこちに飛ばすことができるんだろうなぁ。


もう、次を考えている。
欲ばりだ。

by shiho_kato | 2015-03-15 21:00 | マラソン、かるたノート