むむちゃんの散歩道

mumugi.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

3年間の成果はどこに。

3ヵ年のプロジェクト事業の研究員として雇用され、
この3ヶ月で任期満了となる。

義務でも必須でもなかったけれど、
一緒にこの3年間をこの図書館のために尽力し続けてきた
司書教諭の先生、相方司書さんとの、
足跡を残しておきたくて、
3人で紀要原稿をまとめた。

修了式の翌日、その紀要が配布されていた。
3年間の成果はどこに。_d0134102_16131328.jpg
淡々と記述した、手をつけてきたこと。
読み返してみても、それは成果と言えなくはないけれど、
時が積まれて経過すれば自ずと蓄積されていく結果の寄せ集めに似て、
いささか心もとない。


そんな
名ばかりの研究員であり、
名ばかりの司書である私を
まるごと抱えてくださったこの職場に感謝の想いばかり。


年度じまいの仕事をしながら、図書館を見渡す。

ここにあらわれた変化の多くが相方司書さんの手になる。

私はどれだけ貢献できただろうか。

紐でくくった雑誌を外の倉庫に運び、戻りながら図書館を見上げる。

ここが、
あたたかで、ウエルカムで、いつ、どんなときにも、
足を運んでもいい場所(かもしれない)と、
生徒の彼ら、先生方、職員の方々が思って下さるようになったならば、
それこそが、いちばんの成果。


そのためにできたことが、
ほんのすこしはあっただろうか。


校内の枝の剪定に訪れているWさんが、声をかけてくれた。

そっもらった夏みかんひとつ。
冷たい風のなか、ほっこりとあたたか。
3年間の成果はどこに。_d0134102_16242025.jpg

by shiho_kato | 2015-03-25 17:21 | 私ノート