むむちゃんの散歩道

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津軽弁小説 越谷オサム『いとみち』1~3

方言が使われている読みやすい小説はあるかしら?
できれば津軽弁。

調べてみると、最近の本の中から2冊出てきた。

森沢明夫『津軽百年食堂』
越谷オサム『いとみち』

さっそく、図書館で借りて読んだ。

『津軽百年食堂』

3代にわたって100年続く津軽そばのお店の、
4代目を主人公としながら、
時代を行ったり来たりするお話。

弘前城の様子を細かに描写していて、
桜の美しい弘前城の様子がまざまざと目に浮かぶ。

この夏、弘前を訪れたら100年食堂、行ってみたい!
と思いながら読んだ。
けれど、最後の付録で紹介されている津軽の100年食堂は
ラーメン屋さん、中華屋さんばかりでいささか拍子抜け。
あら、津軽そばのお店は?


『いとみち』
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津軽三味線を弾く現代の女子高生「いと」のお話。
こてこての津軽弁を話す。

ちなみに「いとみち」とは、三味線の弦を抑えてできた
爪の先のくぼみのことを言うそうだ。

板柳、青森、弘前、大鰐、川部、、、
覚えのある駅を行ったり来たりする日々が描かれている。
あぁ、車窓からの様子が目に浮かぶ。

おばあちゃんは津軽三味線で
津軽民謡ばかりではなくビーチ・ボーイズやヴァン・ヘレンのロックを弾く。
即興性が旨の津軽三味線。
遊び心いっぱいの
私も知っているようなポピュラー音楽を奏でる三味線を聞いてみたい。
読みながらつくづくと思う。


この津軽弁のあたたかな抑揚を、
書かれた文字から想像できるかしら。

青森のおばあちゃんの声、いとこの声、おばさんの声、おじさんの声に
のせながら、読んだ。


はやく、夏にならないかな。

by shiho_kato | 2016-01-15 19:37 | 読書ノート | Comments(0)