むむちゃんの散歩道

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第19回神奈川県団体対抗かるた大会

年に一度の団体戦。
神奈川県団体対抗かるた大会に出場した。
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むむちゃんは、「クローバーチーム」の3将。
私は、「チームまにまに」の4将。実力的には6将なので去年同様補欠相当の気楽な身。

とはいえ、直前に映画「ちはやふる」を観たばかり。
団体戦で戦う時の自分のためじゃない戦いの感じで気持ちが高まる。
去年、一試合だけ出場させてもらった試合を思い起こして、始まる前から胸が熱くなってしまう。


1回戦目、
むむちゃんのクローバーの対戦相手はひさかた会のチーム。
苦戦を強いられる中、むむちゃんは落ち着いてひとり連取を続けていた。
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いちばん手前に座ったこともあって、よく見える。
息を呑んで見守る中、
「とった!」
「またとった!」

こんなに強かったっけ。

集中も緊張も、乱れることがない。
太くはないけれど、細く張り詰めてもいない。
淡々と、一枚一枚の一音一音に集中し、聞き、取り、を繰り返す。
顔色ひとつ変えることもなく。取っても取られても落ち着いた顔つきのまま。

0コンマ何秒の世界。
40枚、50枚、70枚、読まれる札の枚数だけ集中を繰り返す、なんてタフな競技だろうとあらためて思う。
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そして、札へのアプローチがきれい。指先のそろいもそうだけれど、はらった札はバラバラにならずまとまって飛んでいくのは力の方向が一定だからだ。

強い選手はたくさんいるけれど、私は札が荒れないプレイが好きだ。
「ちはやふる」のしのぶちゃんやかなちゃんじゃないけれど、
一首一首、ひとりひとりの歌人の手になるものだから。


私の場合、べちゃっ、ばたっ、がさっ、と洗練までは程遠い。
その札、この札を、すっとまっすぐ取りに行けるようになりたい。
勝てるようになることも大事だけど、願わくはきれいな取りで強くなりたい。
そう思っていたら、
いつの間にかむむちゃんは、その憧れの取りを体現する選手になっていた。

もうそれだけで、泣きそうになる。


私のチームは、キャプテンのちぃちゃんがキャプテンとしてのプレッシャーに押されながら、
一枚一枚薄氷を踏むきわどさで、数枚のリードを保っていた。
ちぃちゃんに代わってチームを支える声掛けを続けながら、やはり厳しい戦いをしている私より年上のKさんとY子さんの姿にも胸がジンとする。
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左にむむちゃんがあと数枚のところからなかなか取れない状況が続き、
右にちぃちゃんが一度は突き放したところから、つめられ、逆転。

ふたりのラストの数枚は、胸と組んだ指が痛くなるほどだった。

むむちゃんが勝ち、ちぃちゃんが負けた。

むむちゃんのチームは最後、運命戦ふた組み。主将と6将。
その展開だけで、やっぱり胸が熱くなって視界がぼやけてしまう。

6将のAちゃんが敵陣を抜いてのガッツポーズ。
こんなすごいことも、団体戦ではあるあるだ。


二回戦目はオーダーでメンバーに入った。
相手はシニアのみなさんで組まれたチーム。

小さい子どもとか、シニアの方とかが相手になると、遠慮というか思い切り良くいけないクセがある。
でも、1回戦で敗けているから、ここでは勝ちが欲しいところ。

緊張で出足、3枚連取された。
ようやく一枚目を取って、自分のペースを取り戻した。

ちぃちゃんを支える役は担えないけれど、となりのAちゃんには、次一緒にとろう、ナイス今の取りよかった、続けて一枚、と、声をかけながら。
その向こうでちぃちゃんの代わりに目配りをしているY子さんと目が合うとホッとする。
よし、次もう一枚。

Hちゃんが早々と1勝してくれたので、気負いがなくなってそのあとが楽になり、続く2勝目をいただいた。
そのあと、メンバーそれぞれが勝ち、チームとしては全勝。

私は今回1試合だけ、という打ち合わせをしていたのに、思いがけず
3回戦目もオーダー入り。

連戦は暗記が残ってボロボロだけれど、おとながふたりずつ入る形をとるためには、ここはがんばりどころ。
当たったのは相手チームのキャプテン。私で良かった。

速い当たりに釣られ、暗記のリセットがやっぱりうまくいかなくて、お手つきを連続してしまう。
せめてチームが一勝目をとるまでは、負けないように踏ん張らなくちゃ。
となりでリードしているRちゃんが勝つまで、なんとかがんばろう。
Rちゃんが勝ちを決めるのと、私が負けを決めるのと同時。
なんとか粘って目標は達成できたから良かった。


かるたは他の畳の上のスポーツや茶道や書道に似て「礼」がベースにある。勝てばいいだけの競技では無い。たとえ速くても強くても非礼や無礼はいただけない。
そんなプレイをする選手を見ながら「こうはならないようにしよう」と思い、10代相手にそれも無いか、と苦笑い。
「むむちゃんだったら「この人より速く取れるようになろう、強くなろう」と思うのだろうな」と思った自分にもう一度苦笑い。
10代の少女たちの何倍も生きてきて、彼女たちに模範、規範を求めるなんて。かるたの世界は年齢を不詳にしてくれる。


3回戦を終えて、最後の決勝戦。
むむちゃんのチームも、私のチームも負けて、入賞はならなかった。


でも個人戦とはやっぱりとっても何かが違う団体戦。
今年も貴重な体験をさせてもらった。


そして、いちばん近くに憧れとなる選手が居たことに気がつけたのが何よりの発見。
「目指せ、むむちゃん!」で、がんばろう。

by shiho_kato | 2016-03-21 21:00 | マラソン、かるたノート | Comments(1)
Commented by 史明 at 2016-05-14 12:16 x
お疲れ様です。団体戦に出ていらしたんですね! 私はその日「鶴鳴きわたる」チームの助っ人で副将をしてました(^-^)
確か「チームまにまに」とは3試合目に当った記憶があります...。
漫画のチームちはやふるみたいにまさにこれから強くなって駆け上がっていくんだろうなという若さを感じました。

私は中学の頃からずっとかるたが好きで続けていてもう今は20代後半の社会人なので「強くなりたい」と思う気持ちはほんの一握りぐらいで、後は札を丁寧に扱う気持ちでかるたを取っています。

10代の若手に比べたらスピードでは敵わない部分もあるけど、それでも継続は力になりますから娘さんと一緒に長くかるたを続けて欲しいなと思います。