GWの狭間の5月2日、月曜日平日。
この日をお休みにできる学校はセンスがあると思う。
お休みにした学校は、土曜の学校公開の代休あつかいが多いよう。
むむちゃんの学校も、ぷうちゃんの学校も、残念ながら暦通り。
連休明けの月曜日は何かフワフワ。
明け、だけど、また明日からはお休みの緊張感の無さは、ちょっぴり危険だ。
虫が知らせてくれたのか、何が知らせてくれたのか、
お昼頃、ぷうちゃんが家の鍵を持たずに出たのではないか、とひらめき、
心配が募った。
むむちゃんは通常の平日ならば、今日は部活があって遅くなる日。
ぷうちゃんの学童の帰りのほうが早い。
うーむ。。。
勤務先は学校お休み、生徒お休みの、センスある取り計らいをした日なので、
午前出勤、午後出張の日なので、少しでもはやめに帰れるようにしよう。
と、思ったものの、上手にことを運べず、貴重な出張タイムをそこそこにはできず、
結局ほぼいつもと同じ時間。
よりみちして帰ろうと思って迷うも、虫の知らせのざわざわが大きくなるので、
家路を急ぐことにした。
途中、乗り換えのタイミングで電話をするけれど出ない。
あ、やっぱり。
最寄りの駅を降りてからは、ダッシュ。
走って走って走って最後の角を曲がると、
ランドセルを背負ったまま所在無げに立ち尽くすぷうちゃんの姿。
あぁ、走って良かった。
よりみちしないで、良かった。
口を尖らせて、怒ったような、泣き出す寸前の顔をしている。
「ぷうちゃん、お家入れなかったね、はやく帰ってこれなくてごめんね!」
息を切らして駆け寄ってぎゅっとすると、困ったような顔。
「なんでママわかったの?」
「なんでだろうねー、さ、中に入ろ入ろ。」
急き立ててお家の中に入ると、ぷうちゃんは真っ先に連休で出かけたリュックの中に家の鍵を探し当てた。
ホッとした顔で「お腹すいた~。」
待っている間、鍵を失くしちゃったのではないか、と心配を大きくしていたんだね。
先日上着のポケットに鍵を入れたままにしたことを忘れて、そのまま見つけられなくて、朝から叱られたばかりだから。
ぷうちゃんに「朝鍵もった?って言えば良かったね。ごめんね。お昼くらいに、あ、鍵どうしたかな~って急に心配になったんだ」
5分ほど後にむむちゃんも帰ってきた。
事の顛末を話すと
「そっか、むむもごめんねー。部活終わってから、みんななんかダラダラしてるんだもん。もっとはやく帰ってくれば良かった」
誰も(と言っても二人だけど)、ぷうちゃんが鍵を忘れたことを責めなかった。
ぷうちゃんが、ひとりで家に入れないまま過ごした時間を案じるばかり。
いい家族だな、と思う。いいチームだな、と思う。
家に帰るまでの心急く道中、鍵がなくて家に入れなかったらぷうちゃんはどうするだろうか?と考えていた。
・児童館に戻る。→△戻っていたらきっと電話がくる。
・学校に戻る。→×
・おとなりのお家に行く。→×
・お友達の家に行く。→×
・ランドセルを置いて公園で遊ぶ。→×
・中学校のむむちゃんのところに行く。→×
できることはあるけれど、きっとぷうちゃんは、私やむむちゃんが帰ってきた時に「居ない」状態を作らないだろう、すぐに見つけてもらえる場所で待つだろう、という結論に至る(実際そのとおりだった)。そうか、ぷうちゃんはそういう性格なんだ。
むむちゃんもしょっちゅう鍵を忘れた。忘れる頻度はぷうちゃんよりも高かったくらい。お友達の家に行き私の帰ってくる時間まで待たせてもらったり、お友達のお母さんやおばあちゃんから、あるいは電話を借りて私の携帯に電話をしてきた。
またこういうことがあった時のために、ぷうちゃんと約束をした。
鍵がなくて家に入れないことに気づいたら、児童館に行くこと。先生はちゃんとママに電話してくれて、帰る時間に迎えに行くからね。と。
約束をしたことを守って、約束をしていないことはできない、しちゃいけないと思うタイプのぷうちゃんを発見。
夜、むむちゃんとぷうちゃんが、
「ママ、すごいね!」「なんでわかるの、怖いよ。」と口々に。
なんでだろうね。
たまたま、今日は勘が働く日だった。
今日、働いてくれた勘に、心底感謝。