むむちゃんの散歩道

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柚月裕子『あしたの君へ』

家裁の人の、小説版。
家裁の人の、新人版。

どうか迷える人であって欲しい、どうかいつまでも断ずる人にならないで欲しい。
裁判所という場所そのものが、圧倒的な威圧感をもつ場所だから。
そこを必要とするのは、どこかしら何かしら、弱ったり傷んだり歪んだりしながら解決がはかれなかった人たちだから。
柚月裕子『あしたの君へ』_d0134102_15433717.jpg
この人の小説は、キレは悪いけれど、素材は良い。
ときどき当たる。この小説は当たりの方に振り分けよう。

by shiho_kato | 2016-11-02 12:05 | 読書ノート