むむちゃんの散歩道

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TSUTAYA図書館

図書館総合展に出かけた。

毎年毎年、かける時間の割に得るものが少なくて、時間的コスパが悪いと思う。
去年はとうとう行くのを止めた。

今年は学校で取り入れたい内容についての、ど真ん中のフォーラムがあったので、期待半分で出かけた。

メインは午後。
午前はつまみ食いのつもりでフォーラム二つをはしごした。

そのふたっつ目は、武雄図書館、海老名図書館で評判の著しく悪いTSUTAYAの運営する図書館のお話。
これが、驚く程よかったのです。

市場に揉まれる人は、よくよく勉強しているなー。よくよく工夫しているなー。

いくつか具体的に良いな、と思ったのは次の点。

・スタッフに外国人と障害者を雇用。共に働く仲間と、どう働ける環境を作るかの工夫が、そのまま利用者サービス(多文化や障害者)に活かせる。
・子どもの貧困で、たとえば英語に触れる機会の無い子どもが、図書館のミニセミナーで英語話者のスタッフが講師の工作を企画することで、工作しながら英語に触れられる。文法を教えることはなくっても、やりとりの英会話ができる。(英語だよ!のハードルを低く。無料で。図書館に来る子なら誰れでも)
・今後展開しようとしている岡山県高梁市の図書館は、過疎対策。地域創生を狙う。高齢化率40%。朝から町の食堂に集まってお酒を飲む高齢者。せめてお酒は夕方からに、朝から夕方まで居座ることのできる場としての図書館を作ろう。広い市内に、点在する住民に移動図書館サービスは必須。本だけではなく、買い物代行・パンやお弁当日用品などものせて、頻繁に巡回。図書館だから利益は不要、本以外の配達マージンで移動図書館車のガソリン代だけ出ればOKな低コストサービス。


子どもの学習支援の拠点としても、TSUTAYAの運営する図書館だったら場をひらいてくれるのではないかとうい期待が持てる。
高梁市に関しても、また先んじて始まった多賀城市に関しても、事前のリサーチ、マーケティングをしっかり行って、その地域で必要とされること、優先順位、それらの中で図書館をどう位置づけるか、練って練ってそれぞれ1館ごとに組み立てていることがわかった。

紙の本を置くばかりの図書館は、いずれ淘汰されていく。
その危機感は図書館界にものすごく強くあるそうだ。日本ばかりではなく世界各国で。

「静かに本と向き合える」核の部分は守りつつ、外壁を壊して、枠組みを壊して、目に見えて地域や社会とつながる場になっていくことは、ぜひに!と思う。
知を逞しくしていく上でも、逞しい知を底支えする確かな知識が並ぶその場所はふさわしい。

いくつかそういう取り組みをあらたに打ち出している図書館がある。武蔵野プレイスもしかり。
それらは、この先も輝きを帯びた場所として残っていくだろう。


とか言ってないで、まずは海老名図書館に足を運んでみなくっちゃ。
理念と実際が一致しているだろうか。
口ばっかりの実践無しではお話にならない。



(おそらくTSUTAYA図書館の弱点は選書。「底支えする確かな知識」を軽んじてしまったところにあろうと思われる。未整備の基盤に、立派な柱を建てちゃったところにあるのではないだろうか。仮説を確かめに、いざ海老名へ…いつ行けるかな)

by shiho_kato | 2016-11-09 17:24 | 学習ノート | Comments(0)