むむちゃんの散歩道

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第19回神奈川県かるた選手権大会

むむちゃんはかれこれ4回目になる神奈川かるた選手権大会。

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この大会はいちばん上のクラスA級から、初心者G級まで、すべての級が一緒に開催される珍しい大会だ。

かるた人口の急増にともない、今年はA級からC級はどうじ開催無しとなった。


D級のむむちゃんと、F級の私が、同じ大会で、同じ日、同じ会場で札を取るのは、本当に久しぶりだ。


8月以降、土曜日の神奈川の稽古に通える日が少なく、練習不足。

大田区ではコンスタントに月に2回のかるた会を開催しているが、常に読みながら、教えながらで、札を並べることすら遠ざかりがち。

この練習不足で、大会に出させていただくのは先生に申し訳ない気持ちになり、私自身も勝てる気になれずに大会にのぞむことは気が重かった。


出場辞退も頭を過ぎりながらの大会三日前に、つくばマラソンを走った。


35kmを過ぎるとガマン比べの時間が始まる。ガマンと辛抱とを重ねながら、9月のむむちゃんの大会の姿を思い浮かべた。


「もめ」「物言い」ばかりの相手に、心乱されないはずがなかったあの試合。

リズムをかき乱されないはずがなかったあの試合。

辛抱づよく、ガマン強く、忍耐強く、以降は彼女のかるたを思いながら、走っていました。


一枚一枚、正確で丁寧で無駄に札を散らさない。集中して、焦らず、動じず、気負わず、慌てず、振り向かない。

その一瞬一瞬に、一音一音に全神経をかたむけた姿勢を競技の始まりから終わりまで貫く。

その静かな強さに、むむちゃんは脇目もふらず、一歩一歩近づいていっている。


35kmで、あと7km。

頭の中に7枚の札を並べた。目の前の1枚1枚に集中して、まずこの1km、次の1km。

1km走るごとに、4枚、3枚、と札を減らしていく。


映画『ちはやふる』の中で、太一が神さまを頼みにせず「自分から取りに行け」というシーンがある。

「神様お願い、どうか」ではなくって、この足で、私をゴールまで運ぶんだ。行け、私。

一枚、一枚をとっていくのは、私。取りに行け、私。



1回戦目、一枚一枚に集中することができた。

相手の取りを意識せずに、いま終わった札を即座に忘れ、好きな札や得意な札が出ることを賭けたりせず、今目の前の一枚。そう思いながら札に向かうことができた。

F級にあがって9ヶ月。初めて一勝。


二戦目も途中まではリードしながら、最後は速さの勝負に焦ってひっくり返された。

速さは練習の積み重ねだから、当たり前の結果、仕方ない。


二戦目は、視界の端のほうにむむちゃんの対戦が見えた。

久しぶりに、同じ読みで取っている。ただそのことが嬉しかった。

「あこがれの」むむちゃんと、彼女のように、とみずからに言い聞かせながら、そこで戦えるのが嬉しかった。



三回戦で敗れたむむちゃんの帰り道、今日は今までとは違ってね、って熱く語ると、

「むむたちはみんなそんな風に取ってるよ。ママはこれからだね~」と笑った。

そうなんだ。

これから、ここから、取りが変わって伸びていく可能性があるんだ。と、前向きにとらえる。


走ってて良かった。両立が難しく、「競技でのかるたは程々でいいや」と諦めたくなる気持ちもあって、「この大会のあとはしばらく大会参加するのやめておこうかな」と思っていたりもした。

けれど、札への集中の仕方が見えてきたいま、これでまた取ってみたいという気持ちになった。


かるたのおかげで集中を切らさずに粘れるラストがある。

ランのおかげで最後の一枚まで自分で取るんだと言い聞かせて札に向かい続けることができる。



もうちょっとがんばって続けてみよう、そうしたらもうちょっとむむちゃんに近づけるはずだから。



by shiho_kato | 2016-11-23 20:32 | マラソン、かるたノート | Comments(0)