むむちゃんの散歩道

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額賀澪『君はレフティ』

夏休みに事故で記憶を失なったぼくが、失ったまま友人たちとの二学期を迎える、という出だし。

ぼくにとっては初めましての友人たち。
友人たちにとってはそれまでの僕を知る。
どんな二学期になっていくのか。

面白そうな設定じゃないか。
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なにかいわくありそうな「7.6」の数字の謎を知りたくてどんどん読み進めた。
の、だけど。

額賀澪のよろしくないところは、盛りすぎるところ。



(この先はネタバレ注意)




異母兄弟の謎に、
左利きとLGBTの割合。

どっちをも盛るのは盛りすぎ。
この小説であれば、異母兄弟の謎を盛り込む必要はない。

きっと、左利き人口の割合と、
電通ダイバーシティ・ラボ「LGBT調査2015」の調査結果 LGBT割合とが
合致することを発見して、これは書けそう!って思ったんだろうなぁ。

※たとえば下記の記事を読んだのかもしれない。
ウートピ 2015年6月29日 代表・松中権さんインタビュー(前編)LGBTの割合は左利き人口と同じ いま企業が向き合うべき「7.6%」の重み」



楽しみに読んで読みすすめて、がっかりする。
設定をいくつも盛りすぎなくても、一作品が作品として成り立つ小説をがんばって書いてね、と、思う。




by shiho_kato | 2016-12-07 21:01 | 読書ノート | Comments(0)